2012年1月11日水曜日

抗リウマチ薬を飲まずに自然治癒させる③

「どうして頑張っている自分を
ほめてあげないんですか?

僕はNさん、めちゃくちゃ
頑張っていると思いますよ」

薬を使わないでリウマチの自然治癒を
目指しているNさんが、

「先生、私もうダメ。限界です。辛いです、、、
なんでもっと早く治らないんでしょうか」

そう言って、涙を流した。

その辛い気持ちはよく分かる。

以前は手を中心に症状が出ていたのが、
1か月前から足に関節の腫れや痛みが
出てくるようになった。

だから、今は立ったり座ったりが
人の介助なしではできなくなって、
歩く姿はよちよちとペンギンのよう。

家の中で1日ジッとしているだけで、
ほとんど動くことができない。

早く良くなりたい、この苦しみから逃れたい、
なんでもっと早く良くならないの?
そういう気持ちで一杯なのだ。

非常に苦しいと思う。

でも、その一方で、
Nさんは確実に変化が出てきている。

そして、そのことを本人も自覚している。

以前は曲がりきったまま、ピクリとも
動かなかった手の指が伸びるようになった。

自分1人では髪を乾かすことも、
着替えをすることもできなかったのが、
今ではそれができるようになった。

FMT整体までも自分で運転してこられる。

確実に良くなっているところがあるが、
でも「まだここが痛い」という
思いになってしまう。

それは仕方がない。

いつだって今が一番辛い。

1週間も前の状態なんて忘れてしまう。

少し良くなっていることは分かっているけど、
もっともっと、という考えになってしまう。

私も同じような苦しみを
アトピーのときに持っていた。

「なんでもっと早く良くならないんだろう。
もう嫌だ。耐えられない。限界だ、、、」

本当に苦しかった。

でも、ベッドの上で寝たきりになって、
動くこともできずに、ずっと考え事をしていて、
あるときハッと気がついたことがあった。

「もし、目の前に自分と同じ症状を
わずらっている人がいたとしたら、
Nさんは何と言いますか?

『大丈夫ですか?辛そうですね。
頑張ってくださいね』

と声をかけませんか?

もし、今自分で思っているように、

『何でもっと早く良くならないの?
もうダメ。治らないんじゃないの?』

そう言葉をかけたらどうなりますか?」

Nさんにそう尋ねると、

「もし目の前にいたとしたら、
そんなことは言えないですよね」

そんなことを言ったら、
目の前のその人は深く傷ついてしまうだろう。

「でも、Nさんは自分で、

『なんでもっと早く良くならないんだろう。
辛い、もうダメ。もう嫌だ』

と思っているんですよね。

それって、そのような言葉を
自分に投げかけ続けているのと、
同じなんですよ。

そうやって自分自身を
傷つけつづけているんですよ」

そう言うとNさんはハッとしたようだった。

「もし、Nさんの息子さんが、
勉強を頑張ってやっていたとして、

その息子さんに
『全然ダメ』『もっと頑張りなさい』
と声をかけたら、傷ついて、
一気にやる気を失うんじゃないですか?

逆に『よく頑張ってるね!』
と声をかけたら、息子さんやる気が出て、
もっと頑張るんじゃないですか?

Nさんの体だって同じですよ。

今、Nさんの体は全速力で、
リウマチの治癒をしているんですよ。

ご自身でも以前よりも良くなっているのを
感じられますよね。

それなのに、

『なんでもっと早く良くならないの?
もう嫌!なんで私だけこんな目に
合わないといけないの!?』

なんて思っていたら、体は傷ついて、
やる気を失いませんか?」


「僕はNさんすごく頑張っていると思いますよ。

ほとんどの方がこの状態になったら、
きっと耐えられないですもん。
あきらめてしまいますよ。

Nさんは辛いながらも、絶対にあきらめないから、
いつも、すごいなと思ってますよ。

だからNさんも頑張っている自分を
褒めてあげてくださいよ。

『よく頑張ってくれているね。ありがとう。
いつも文句ばかり言ってごめんね』

と声をかけてあげてくださいよ。

少しずつ良くなっているところに目を向けて、
ありがとうと感謝してあげてくださいよ。

きっと体も喜びますよ」

ポジティブに考えなさいってことですか?
精神論ですか?と思うかもしれない。

でも、そういうことではないんです。

すべては自分の心が作り出していく。

リウマチを薬を使わないで治そうとすると
それは想像を絶するような相当な苦痛を
一時的にともなう。

今まで薬でおさえていた症状が、
一気にふきだしてくる。

関節が腫れる→痛みが出てくる→関節がこわばる
→関節の可動範囲が狭くなる、、、

と悪化の一途をたどると皆思っている。

でも、そうではない。

体が持っている治癒力というものは、
ほんとうに不思議で素晴らしい。

関節がこわばる→関節の可動範囲が狭くなる
→徐々に痛みが軽減していく→腫れがとれてくる
→こわばりがとれてくる、、、

一連の反応を終えると、
徐々に元の状態に戻っていく。

「やじろべえ」のように、悪い方向に振れた後、
かならず症状が好転していく。

ただ、それまでひたすら耐えなくちゃいけない。

Nさんは気づいた。

リウマチになって、全身が痛くてたまらない。

動くのが億劫になる。

もう、死んだ方がマシなんじゃないか。

私は何のために生きているんだろう。

そして最後に行きつくのが、

「リウマチの痛みを耐えてでも、
こんなに辛い思いをしてまでも、
自分が本当にやりたいことってなんだろう、、、」

結局、最後は自分の生き方が問われる。

Nさんは今必死でリウマチと闘いながら、
自分の生き方を必死で模索しているのだ。

中村 宇博


追伸:読者の方にとって、
いろいろな気づきがあると思って、
ブログで紹介していますが、

この記事を読んで安易に薬をやめるのは、
危険な場合があるのでやめてください。

Nさんが苦しんでいるように、
リウマチの自然治癒を目指すのは、
決して簡単で楽なことではありません。

もし、リウマチの自然治癒に挑戦を
したいのであれば、一度相談してください。

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