2012年5月23日水曜日

凛とした女の子におなりなさい~阿久悠~


女性はぜひ読んでください。

こんな生き方をしている人は、
男性から大切にされるのはもちろん、
女性からも憧れられるでしょう。

僕が働いている整体院の院内に
置いてあった阿久悠さんの詩集。

「凛とした女の子におなりなさい」

ふとタイトルが目に留まって、
パラパラとめくっていたら、
思わず読みふけってしまいました。

「現代の女性は強い」とよく言われます。
実際そうだと思います。

僕は男性よりも、女性の方が、
持っている能力が高いと思いますし、
そんな女性を尊敬しています。

逆に最近の男は弱くて、
ナヨナヨしていて情けないです。
(自責の念を込めて)

しかし、強さを「行儀の悪さ」や
「乱暴さ」と勘違いをしている人も
多いのではないかと感じます。

先日、テレビを見ていたら、
女性雑誌の読者モデルさんが、

「てめぇ、ふざけんじゃねーよ」
「マジむかつくんだけど」

と自分の旦那さんに罵声をあびせてる
シーンが放送されました。

旦那さんがクローゼットの中を
グチャグチャにしていたので、
怒られていたのです。

怒られた旦那さんの方は、
「いやっ、あの、、、ごめん」
とシュンとしていました。

このモデルさんは、
よくバラエティー番組などに出演している、
女性から人気のある有名な方です。

裏表がない、飾らない、正直な生き方が、
同性からの共感を生んでいるのだと
聞いたことがあります。

オシャレで、めちゃくちゃカワイイし、
女性なら憧れると思います。

でも、僕はこのモデルさんを見て、
強い人だなとか、カッコイイなとは、
全然思いませんでした。

「この人、だらしないな」
と感じました。

もちろん、テレビの演出であったり、
あるシーンだけを誇張しているのは
分かっているんですが、

これは決してこのモデルさんに限った
話ではなくて、日常生活の中でも、
このようなシーンをよく見かけます。

こういうのを強いと言うのでしょうか?

「強さ」とはどういうことでしょうか?

阿久さんの詩を読んでいると、
きっと昔の素敵な日本女性は、

現代の多くの女性が忘れている
「凛とした」強さや「粋さ」「美しさ」が、
あったんだろうなと想像できます。

実際のところは知らないですけどね(笑)

阿久さんがこの詩で表現している、
強い女性像が僕は好きです。

もし、現代の女性がこのような、
凛とした強さを身につけたのなら、

日本の女性は世界に誇れる宝になる
と思います。

ぜひ阿久さんの詩を読んでみてください↓

=====

「凛とした女の子におなりなさい」

女の子だからといって

ヨワヨワしていたり

メソメソしていたり

何かというと他人を頼りにし

愛しいと思われてみたり

そんな子である必要はないのですよ

助けてやりたいとか

庇ってやりたいとか

守ってやりたいとか

男にとってはいい気分だろうけど

そんなもの 美徳でも

魅力でもありゃしない

いいかい 女の子だって

強くってもいいんだよ

粗雑であったり

乱暴であったり

不行儀が平気なのは困るけど

ちょっとした挨拶の誠意と

心地よい微笑の会釈と

問われた時にハイと答える

意思さえ感じさせれば

強くっていい

男は自分が弱い者だから

縋りつく子を抱きしめるが

そんなのは三日だけの愛おしさ

あとは 只の重荷になる

傷つけないようにハッキリと言い

侮辱を感じさせない態度をしたら

あとは自由に生きなさい

強く生きなさい

自由で強くてやさしい子を

凛としていると言います

凛とした女の子におなりなさい

凛とした・・・

近頃いないのです

阿久 悠

2012年5月22日火曜日

なぜ15分という短い時間で施術は終わるのか?



最近は施術の予約をたくさん
いただいていて、1人の患者さんと
お話をする時間が限られています。

本当は2時間でも、3時間でも、
お付き合いしたいくらいなのですけどね。

あわただしく施術をこなしているときは、
患者さんに少し申し訳ない気持ちがあります。

よく電話の問い合わせで、
「治療はどれくらい時間がかかりますか?」
とたずねられて、

「10~15分くらいです」と答えると、

「エッ、そんな短いんですか?」と
驚かれます。

私も(元患者だったので)
通院しようかどうか迷っていたときは、
ホームページの表記を見て、

「15分で5250円って高いよ」
と思っていましたから、
患者さんの気持ちは分かります。

できるだけ長い時間やってもらった方が、
嬉しいと思います。

けれども、10~15分という短時間で
切り上げるのには理由があるのです。

ひとつは、

長時間、施術を受けたからといって、
治療の効果はあまり変わらないこと。

むしろ、時間が長引けば長引くほど、
患者さんの体は疲労してしまい、
かえって施術の効果が薄まるのです。

例えば扇風機に長時間当たっていると、
疲労してしまうことは一般的にも
よく知られていますね。

小さな子の場合は、扇風機に当たり続けて
寝ていたりしたことで命を落とすこともあります。

ただ風に当たっていただけなのですが、
それだけで人間の体は疲労していくのです。

施術の場合も同じです。

長時間、施術すればするほど、
早く治るわけではなくて、
逆に疲労させてしまうのです。

ですから、当院では○分いくらという、
時間制ではなく、患者さんの症状に
合わせ時間を決めています。

もうひとつの理由は、

短い時間であることで、患者さんも、
施術家も、その時間を大切にするから。

短い時間であるからこそ、

施術の前までに、着替えを済ませ、
今日質問する内容を考えてきて、

症状の変化の経緯を話す内容を、
あらかじめ決めてきて、
施術にも集中して、、、

と限りある時間をできるだけ
有意義に過ごそうとします。

その集中力が治癒力を高めます。

ただ長い時間をかけることが、
いいわけではないのです。

ぜひそのことを理解していただいた上で、
施術に臨んでいただきたいと思います。

でも、施術中に質問があったり、
何か相談があるときには遠慮せずに、
相談をしてくださいね。

中村 宇博