2012年1月17日火曜日

怒りで人をコントロールすることほど幼稚なことはない

昨日、こられた2人の息子さんが
いらっしゃる、Kさんのお話。

「ついに息子たちが私の背を
追い越してしまいました。

最近はどんどん言うことを聞かなく
なってきてしまって困っています」

Kさんはとても優しいお母さんで、
サッカーをしているお子さんたちの
体をよく気づかっていらっしゃいます。

「疲れている」と聞いたら、朝目覚めた
息子さんの体を丁寧になでてあげたり、

とくに下の息子さんは喘息をわずらって
いたこともあって、いつも気づかって、
接しているのを見ていました。

けれども見ていて、
「これはお子さんがお母さんを
コントロールしようとしている」
ことが分かりました。

私も昔そうでした。

私はかなり甘やかされて育ったので、
とくに母親に対しては恥かしくなるほど、
ひどい接し方をしていました。

母親は息子の私に気をつかいました。

私が機嫌悪くなることを恐れて、
いろいろと手をかけてくれるのです。

けれども、私を怒らせないように、
機嫌を損ねないように行動することが、

かえって私の行動をエスカレート
させていきました。

機嫌が悪くなることで母親を
コントロールできることを知っていて、
それを無意識にやってしまうのです。

そのクセは社会人になっても
抜けておらずに職場でも出ました。

何か気に入らないことがあると、
それを言葉で伝えないで、

「察してくれよ」と言わんばかりに、
態度で表そうとするのです。

しかし、あるとき会議の中で、
代表の高瀬先生が、

「怒りで人をコントロールすることほど、
幼稚なことはない。

それは言葉を使いこなせない
ガキのやることだ」

と言う話をしてくれました。

それを聞いたときにものすごく
ショックだったことを覚えています。

自分はバッチリ当てはまっていて、
たしかに怒りの感情や態度で周りの人を
コントロールしようとしている。

それからは自分自身を変えようと、
努力してきましたが、まだ悪いクセが
出てしまうことがあると思います。

さて、話は戻って、お子さんに、
愛情をかけてあげることは大切ですが、

しかし、それは甘やかすこととは違います。

もし、お子さんが自分の都合の良い
意見を押し通したいがために、
それを感情や態度で表そうとするなら、
そのような行動を許してはいけません。

普段、親御さんとどんな関係を
築いているかはすぐに分かります。

例えばケガをしていても
自分で治そうと思っていない。

誰かが治してくれると思っている。

ケガをしたら、また先生に治して
もらえばいいやという気持ちで、
あまりケアなどをしない子もいます。

厳しいようですが、正直に言うと、
このようなお子さんがスポーツで
結果を残せるようになった例を
見たことがありません。

例えば、、、

「子どもが練習をガマンしているのを
見ていられなくて、、、

先生、何とかなりませんか?」

お子さんが辛い思いをしているのを
見るのは、ご両親も胸が痛むでしょう。

けれども、場合によっては、
体に無理をして練習を続けている
お子さんを止めてあげるのも
親御さんの役割です。

そのときにお子さんにかわいそうだと
気をつかったりしない方がいいです。

そうして無理に練習をつづけることが、
決して良い結果につながらないことを、
信念をもって教えてあげてください。

中村 宇博

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