2012年1月6日金曜日

変形性股関節症の手術を逃れたSさん

「先生、すごく痛くなっちゃって」

昨年末の27日。

施術最終日に駆け込んできたSさんは、
歩くことすらままならない状態でした。

ベッドに案内するも、

腰の曲がったおばあちゃんのように、
体をくの字に曲げながらでしか、
歩けない様子。

痛めたのはお尻だそうです。

椅子に座ることができずに、
体をよじらせて、手で支えながら、
何とか姿勢を保っています。

「これはキツイですね」

Sさんはもともと変形性股関節症で、
手術が必要と言われていた方。

それ以外にも足の裏、足首、
ひざ、肩、首などに痛みがあって、
5分以上、歩けないほどでした。

それでも仕事と内職をしつづけていた
のだから、Sさんはガマン強い方です。

でも、その頑張りが災いして、
痛みがひどくなってしまったんですね。

もともと学生のときはスポーツ万能で、
部活動に明け暮れていたそうです。

「私は体が丈夫だからケガしないし、
病気にもならない」

と思っている人ほど、あとになって、
そのツケが回ってきて、ひどい痛みに
悩まされることが多いです。

Sさんとの出会いは2年前でした。

病院で手術が必要になるだろうと、
言われてきたことだけあって、

股関節に変形がみられたり、
全身の筋肉に強烈な緊張があって、

もう病院や接骨院では手の施しようが
ないという状態でした。

しかし、

「ここまで自力で歩いてきたのだから、
充分回復の見込みはある。

痛みの原因は骨の変形よりも、
むしろ筋肉が固まっているためだろう」

と判断をした私は、ガラス細工を
扱うように丁寧にSさんの体を、
施術していきました。

そして、それから3カ月で、福岡や東京まで
自力で移動できるまでに回復をしました。

もう手術の必要もありません。

人間の回復力は本当に素晴らしいです。

その後も、初動負荷トレーニングで
筋肉を柔軟にする運動をつづけていて、

強い痛みが出ることもなく、
調子が良かったそうなのですが、、、

昨年末、外食に行ったとき。

椅子の座面にでっぱりがあって、
それがお尻に当たるのが
気になったそうなのです。

しかし、Sさんは以前から全身に
痛みを抱えていらっしゃった方なので、
痛みや違和感をガマンすることに、
慣れてしまっていました。

そのため、ずっと違和感を感じたまま、
その椅子に座りつづけていたそうです。

すると翌日、案の定、お尻が
痛くなってしまいました。

しかし、その痛みも、
「放っておけば治るかもしれない」
とガマンをしていたところ、

翌々日には、椅子に座れないほどに
なってしまい、あわててFMTに
予約をとられたのですが、

最初は仰向けに寝ることだけでも、
お尻に痛みが出てしまうので、

クッションを抱えながら何とか
横向きになって寝てもらいました。

そして、お尻の痛みがある周辺に
施術をすること10分ほど、

「一度、座ってみましょうか」

「、、、あ、大丈夫です。
痛くないです!座れます!」

まだ痛みが完全にとれたわけではないものの、
何とか椅子に座ったり、歩いたりできるまでに回復。

「明日、明後日くらいには、
さらに痛みが軽減するので、
今日は早く休んでくださいね」

と伝えて、施術を終了しました。

「年末年始をどう乗り越えようかと、
考えたら、本当に不安でした。
ありがとうございます。

予約が空いていないかと思ったけど、
ダメ元で電話かけてみて良かったです」

と笑顔で帰っていかれました。

施術翌日には、長時間座っていなければ、
痛みが出ないほどまでに回復されたそうです。

昨日、お尻を痛められて2回目の施術で、
どこまで変化するのかが楽しみです。

何よりその変化に驚かれたのは、
娘さんだったそうです。

「行く前と全然違うじゃん!」みたいな(笑)

そういうのを聞くと嬉しいですね。

中村 宇博

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