2012年1月16日月曜日

石川県 30代男性 Tさん アトピー

昨日、石川県からアトピーの相談に
来られた30代の男性Tさん。

顔の赤み、かゆみが気になって、
仕事にも集中できないし、

何より症状がひどくなると、
人に会うことがためらわれる。

アトピーではない人には、
この辛さは想像できないかも
しれないが、

例えば、ニキビが目立つところに
できるとすごく気になって、
人に見られたくないと思うが、

それを1000倍くらい強い感じ
と思っていただくといい。

顔を上に向けて歩けないから、
ずっとうつむいたままで歩くし、

マスクやメガネなどで少しでも
目立たせないようにする。

極力、人に会わないように、
生活をする。

アトピーがひどくなると、
人に会うことが本当につらい。

12才のときからアトピーを発症して、
薬(ステロイド)を塗っていた。

その後、ステロイドを断つこと
(脱ステロイドと言われます)
に挑戦して、

現在は、化粧水とステロイドではない、
軟膏を塗って症状をコントロールしている。

漢方やコラーゲンのサプリメント
などを飲んで、食事は極力、肉を減らし、
野菜中心で過ごしている。

正直に言って、Tさんの肌を見るかぎり、
おそらく周りの人が見ても、
アトピーだと分からないくらいだ。

症状に波があって、おそらくひどいときは、
もう少し目立つのだと思うが、本人が、
気にするほどではないかもしれない。

けれども、アトピーの辛いところは、
まさにそこで、そんなことは本人が一番
分かっていながら、気になってしまうのだ。

そして、そのTさんに私はとても酷な
アドバイスをしなければならなかった。

もし、Tさんが今の症状を完全に治したい
と思うなら、治療方針を180度変える
必要があった。

Tさんは、

症状がひどくなる
→化粧水、軟膏を塗る→症状がおさまる
→しばらく経つと肌が乾燥する
→かゆくなって掻いてしまう
→症状がひどくなる
→化粧水、軟膏を塗る、、、

というような悪循環を繰り返している。

これでは症状をコントロールはできても、
完全にアトピーを治す、克服することは
絶対にできない。

そのことはご本人もよく自覚されていた。

そして、私自身もこの悪循環から、
逃れることでアトピーを克服できた。

多くの人がこの悪循環に陥っていて、
徐々に症状が悪化しながらも、
他に方法がなく、

少しでも肌をキレイにしたいと、
化粧水や薬を塗りつづけている。

もし、本当にアトピーを治したいなら、
勇気を出してその悪循環から抜け出そう。

中村 宇博

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