5年前、大学を卒業し、
整体師としてデビューするとき。
師匠が患者さんに向けて、
僕の紹介文を書いてくれました。
それを読まれた患者さん方が、
まだ経験の少ない、
技術の未熟な私の施術を受けに
足を運んでくださいました。
僕は当時そのありがたさが
何も分かっていませんでした。
どこかでそれを
自分の力のように勘違いして、
おごっていたのだと思います。
時が経ち、私にも後輩ができ、
当時の師匠と同じように、
今度は私が後輩の紹介文を
書くようになりました。
そのとき初めて気がつきました。
患者さんが師匠の意図をくんで、
僕の成長を見守ってくれて
いたのだということ。
そのことに気づいたときに、
自分が恥ずかしくなりました。
そして、患者さんや師匠に、
どうしようもない
感謝の気持ちがわいてきました。
年を重ねるたびに、
こうやって少しずつ謙虚さを
身につけていけたらと思います。
皆さん、今年も1年間、
本当にありがとうございました。
良い年をお迎えください。
中村宇博