という中学生がいました。
朝礼のときや人の話を聞くときなど、
いかにもやる気がなさそうにダラダラと
立っているので、よく先生や親御さんから
注意をされるそうです。
「しっかり立ちなさい」
「ダラダラするな」
彼はやる気がないのでしょうか。
根性が足りないのでしょうか。
心を入れ替えて、ガマン強くなったら、
注意されることがなくなるのでしょうか。
実はそうではありません。
彼がやる気なさそうにダラダラと
立っている理由は、実は心の問題ではなくて、
立っているときの姿勢に問題があったのです。
彼は5分で足がパンパンに張ってしまうような、
負担のかかる立ち方をしているので、
立っているのが苦痛でたまらないのです。
長時間立っていると疲れる人と、
疲れない人がいます。
実は立ち方に違いがあります。
もし、普段5~10分立ちっぱなしで
いるだけで、足がパンパンに張ってしまい、
立っているのが辛くなるようであれば、
これから紹介する立ち方を意識してみてください。
5分立っているだけで疲れてしまう彼は、
立ち姿勢を横から見ると、背中が丸まって、
猫背になり、ひざは伸びきらないで、
曲がった状態です。
よくこんな姿勢で立っていられるなと
思うくらいです。
けれども、意外とこのような姿勢を
している方は多いです。
男子学生が歩いているのを見てください。
9割近い学生が、お尻までズボンを下げて、
後ろ重心気味で歩いています。
学生さんにもひざを痛めてしまう子が
たくさんいますが、その原因のひとつが、
この姿勢にあります。
「姿勢が悪いと疲れやすくなったり、
体を痛めやすいことは分かりました。
じゃあ、どんな姿勢がいいのですか?」
姿勢について詳しくお話ししようとすると、
かなり長い時間がかかるのと、
ポイントがたくさんあるので、
続きは次回お話しします。
楽しみにしていてください。
中村 宇博