2012年1月31日火曜日

3時間立ちっぱなしでも疲れない正しい姿勢①

「5分立っているだけで疲れてくる」
という中学生がいました。

朝礼のときや人の話を聞くときなど、
いかにもやる気がなさそうにダラダラと
立っているので、よく先生や親御さんから
注意をされるそうです。

「しっかり立ちなさい」

「ダラダラするな」

彼はやる気がないのでしょうか。

根性が足りないのでしょうか。

心を入れ替えて、ガマン強くなったら、
注意されることがなくなるのでしょうか。

実はそうではありません。

彼がやる気なさそうにダラダラと
立っている理由は、実は心の問題ではなくて、
立っているときの姿勢に問題があったのです。

彼は5分で足がパンパンに張ってしまうような、
負担のかかる立ち方をしているので、
立っているのが苦痛でたまらないのです。

長時間立っていると疲れる人と、
疲れない人がいます。

実は立ち方に違いがあります。

もし、普段5~10分立ちっぱなしで
いるだけで、足がパンパンに張ってしまい、
立っているのが辛くなるようであれば、
これから紹介する立ち方を意識してみてください。

5分立っているだけで疲れてしまう彼は、
立ち姿勢を横から見ると、背中が丸まって、
猫背になり、ひざは伸びきらないで、
曲がった状態です。

よくこんな姿勢で立っていられるなと
思うくらいです。

けれども、意外とこのような姿勢を
している方は多いです。

男子学生が歩いているのを見てください。

9割近い学生が、お尻までズボンを下げて、
後ろ重心気味で歩いています。

学生さんにもひざを痛めてしまう子が
たくさんいますが、その原因のひとつが、
この姿勢にあります。

「姿勢が悪いと疲れやすくなったり、
体を痛めやすいことは分かりました。

じゃあ、どんな姿勢がいいのですか?」

姿勢について詳しくお話ししようとすると、
かなり長い時間がかかるのと、
ポイントがたくさんあるので、
続きは次回お話しします。

楽しみにしていてください。

中村 宇博

2012年1月30日月曜日

なぜイチロー選手は裸足でグラウンドを歩くのか?

マリナーズのイチロー選手は試合後に
グラウンドを裸足で歩くのだそうです。

なぜでしょうか。

それだけではなくて、イチロー選手は、
ケアのために脚をマッサージするための
機械を持ち歩いているのだそうです。

それだけ足のケアを徹底しているのですね。

足は体の土台になります。

人間の体は、足の裏からおでこまで
「筋膜」という膜でつながっています。

足の裏の筋肉の硬直は上半身の動きにも
大きく影響するのです。

だからイチロー選手をはじめとした、
一流のアスリートたちは共通して、
足のケアを欠かしません。

アスリートの中にも足の裏を痛めたり、
足首をねんざしたりする人は多いです。

FMT整体に来院する患者さんに
いろいろとたずねると、どうやら
スパイクが原因の1つのようです。

スパイクを履くと、足が滑りにくくなる反面、
地面を引っかいて力を発揮するような動作を
するようになります。

本来、人間の体は地面からの反発力を利用して、
力を得るように設計されているので、

この地面を引っかくような動作が
下半身に負担をかけてしまいます。

またスパイクの中で足がずれないようにと、
靴のひもを強く締めている人が多いです。

しかし、これは足の筋肉に
非常に負担をかけてしまいます。

足の指は目で見るだけでは、
足の10分の1くらいの長さしかなくて、
足先の方にチョコンと引っ付いている
だけのように見えるのですが、

実際は足の半分くらいまでが、
足の指なのです。

足の骨を見るとよく分かります。


実は着地したり、蹴りだしたりするときに、
この骨が柔軟に動いてバランスをとったり、
力を発揮したりできます。

けれども、スパイクのひもを強くしめて、
足の指が動かないように固めてしまうと、
足の裏の筋肉や靭帯に大きな負担をかけてしまいます。

イチロー選手が試合後に裸足で歩くのは、
試合中に固まった足の筋肉や関節を
柔軟にするためかもしれません。

以前もブログで紹介したことがある、
メキシコの山岳地帯に住む
ララムリという民族は、

ほとんど裸足の状態で
(手作りのサンダルを履いて)
毎日数十キロを歩き、

ときには1日に100キロ近い距離を、
走る練習をすることなく
走りきってしまいます。

しかし、彼らは足をケガすることが
非常に少ないのだそうです。

日本では一般的な、いわゆる、
スポーツ障害というものを
経験したことがないそうです。

彼らは足を靴で覆って保護したりせず、
常に裸足のような状態で、
起伏のある山道を歩き回って、
鍛えられているのです。

私たちは常に裸足でいることはできなくても、
ときには足を靴などで覆わずに解放してあげて、
使ってあげることも必要です。

野球選手でなくても、アスリートであれば、
練習後に裸足で歩くことをケアとして
とり入れるといいかもしれません。

中村 宇博

2012年1月27日金曜日

ケガは素晴らしいチャンス②

「なんで同じ部活の人は、
思いっきりダッシュをしたあと、
急ブレーキをかけて反転したりして、
すごく負担をかけるようなことをして、

しかも、あまりいい動き方をしている
とは思えないのに、ケガをしないんだろう。

何で俺だけがケガをするんだろう」

もうかれこれ半年近くバスケットの練習が
できていない高校生のNくんが、
そうぼやいていました。

彼は自分なりに色々と体に
負担のかからない動き方を研究したり、
それを身につけようと、
自力で練習をしているのですが、

そう簡単にそのような動作を
身につけることはできないので、
非常に苦しんでいます。

「自分だけ何でこんな目に合うのだろう」

と落ち込んでいました。

「でも、先生はNくんは
とても恵まれていると思うよ。

あとで大きな成功をおさめる人って、
多くの場合は挫折を経験しているんだよ」

「そうなんですか?」

「尊敬しているスポーツ選手はいないの?」

「んー、イチロー選手かな」

(彼はバスケットマンなのですが笑)

「イチロー選手は高校生の時に、
交通事故にあって1か月半もの間、
松葉杖で生活をしていたんだよ。

しかも、当時ピッチャーだった
イチロー選手には致命的な後遺症が
残ってしまって、早い球が投げられなく
なってしまったんだよ」

「えっ!?そうなんですか?」

「でも、イチロー選手は、この事故を
きっかけに外野手に転向したんだよ。

もし、事故に合わなかったら、
今のイチロー選手はなかったよね」

「確かに周りの人たちと比べて、
自分だけがケガをして苦しんでいる
ことが、不公平なように感じるかも
しれないけれど、

何がめぐまれてて、何が不幸なのか、
分からないよね。

先生はNくんが今ケガをして、
悩んで試行錯誤していることは、
とてもいいことだと思うよ。

後で大きな成功をおさめる人って、
必ずその前にどん底の時期を味わって
いるのだから。

その逆境を乗り越えて、
心と体の強さを手に入れることが
できるのは、そういう苦しさを
与えられた人だけなんだよ」

なんて偉そうなことを言いますが、
私も大学のときにケガをして、
本当に苦しい思いをしました。

けれども、そのすべての経験が、
今は施術家として活きています。

現在、苦しみの真っただ中にいる
人にとっては、その苦しみが
不幸のように感じるかもしれないけれど、

その苦しみをどう未来に活かしていくかは
あなた次第です。

必ず「あのときケガをして良かった」
と思える日が来ることを信じています。

中村 宇博

2012年1月20日金曜日

「親切」は驚くほど体にいい!

高校生のときにボランティア部に
入っていました。

「困っている人の役に立ちたい!」

などという高い志からではなくて、
一番、楽そうだったから。

いかにめんどくさいことを避けて、
いかに楽に生きようと思っていた
当時の私には、

学期ごとに1度くらいのペースで、
定期的に集まりがあるだけで、
あとの活動は一切なし!

というのは非常に魅力的でした。

でも、そんな私が高校生のとき
1度だけ柄にもなくボランティアに
参加したことがあったんです。

高校2年生のときの10月。

夏休みが明けたあと、
ボランティア部の集会がありました。

そこで夏休み中にボランティアに
参加した人たちの感想文などが
載ったプリントが配られました。

「あー、つまんないな。
早く終わらないかな」

と思いながら、何気なく
そのプリントを読んでいたんです。

同級生の感想が1人だけ載っていて、
なんとなく読んでいたら、

ブワーッと胸が熱くなって、
こみ上げるものがありました。

たしか、

「介護施設を訪問して、
おじいちゃん、おばあちゃんたちと
一緒に過ごして、お手伝いをした。

喜んでもらえてとても嬉しかった。
将来は介護士になりたい」

と文章にしてしまうと、
なんてことはないのですが、、、

けれど、人への優しさや思いやりの心は、
誰もが持っていながら、それを実際に、
行動に移すことができないです。

とくに高校生のころは、人の目が気になって、
ためらってしまう人が多いのに、

この同級生の子は行動していて、
しかも、将来の夢までもっている。

当時の私にはかなりインパクトがあって、
突き動かされたんです。

それで衝動的にボランティアに参加した
ということがありました。

ちなみにこんな本が出ています。




「親切」は驚くほど体にいい!

私たちは目の前に困った人がいると、
「何かしてあげたい」という思いが
自然にわいてきます。

それを実行に移すと、自分自身も
いい気分になり、幸せ感を得られる。

私たちの心はそのようにできています。

この「いい気分」のもとになっているのが、
「オキシトシン」と呼ばれる物質です。

最近、「幸せ物質」「愛情物質」
などと呼ばれ、注目を集めています。

オキシトシンは他者とのふれあい
によって分泌されます。

身体的なふれあいだけでなく、
心のふれあいでもよく、
親切な行いは特に効果的です。

オキシトシンが分泌されると、
ふたつの役割を果たします。

まず脳内ではたらいて「心を変える」。

さらに血液中のホルモンとなって
「体にも効く」のです。

「情けは人のためならず」という
ことわざがありますが、それは
健康についても当てはまるのです。

具体的には、次のような
効果があると考えられています。

1.人への親近感、信頼感が増す
2.ストレスが消え、幸福感を得られる
3.血圧の上昇を抑える
4.心臓の機能をよくする
5.長寿になる

ただし、注意事項があって、

「親切をするときに見返りを求めない」
ことです。

「他人の気持ちに共感し、
その人のために親切をする」

この時点で、心は幸せになり、
体にもいい変化が起きているのです。

しかも、この「幸せ」は伝染します。

ボランティア活動のニュースを聞くと、
なんとなくいい気持ちになりませんか?

実は、人の親切を見聞きすることでも、
親切をするのと同じ効果があることが
わかっているのです。

幸せと健康の輪を、あなたの行動
ひとつから広げることができます。

中村 宇博

2012年1月18日水曜日

はきものをそろえると心もそろう

院内に置いてある靴やスリッパが
乱れていることがあります。

患者さんの中には院内に入ってきて、
靴からスリッパへ履きかえるときに、
スリッパを地面に放り投げる人がいます。

院内に「パーンッ!」という、
音が響いて一瞬、緊張が走ります。

でも、おそらくご本人は、
そのことに気がついていません。

些細なことですが、病気もケガも、
この些細なことの積み重ねで、
起こるのです。

例えば、地震が起こるときは、
急に地面がずれるのでしょうか。

そうではありませんよね。

地震が起きる前に、長い年月をかけて、
地盤がずれつづけていて、あるときに、
大きなずれになります。

体重が増えてしまったのは、
昨日、飲み会に行ったからでしょうか。

そうではなくて、毎日の晩酌や間食が、
積み重なって、少しずつ余分なものが
体に蓄積していったのですよね。

どんな症状であっても、些細なことの
積み重ねが原因なのです。

物を普段、どう扱っているかを見ると、
その人の日常生活も想像できます。

家が散らかっているのかとか、
他人への接し方とか、
自分の体をどう扱っているかとか。

残念ながら、いくら施術を受けて、
調子が良くなったとしても、

この些細なことに気を付けることの
大切さに気がつかないでいると、

また日常生活を送っているうちに、
症状が戻ってきてしまいます。

そのような患者さん方に何か気づく
キッカケを作れないかと思って、
いろいろ考えていたら、
こんな言葉を見つけました。

=====

はきものをそろえると心もそろう。

心がそろうとはきものもそろう。

脱ぐときにそろえておくとはくときに心が乱れない。

だれかが乱していたらだまってそろえておいてあげよう。

そうすれば世界中の人の心もそろうでしょう。

=====

紙に書いて玄関に貼っておくことにします。

あなたは、はきものをそろえていますか?



FMT整体
中村 宇博

2012年1月17日火曜日

怒りで人をコントロールすることほど幼稚なことはない

昨日、こられた2人の息子さんが
いらっしゃる、Kさんのお話。

「ついに息子たちが私の背を
追い越してしまいました。

最近はどんどん言うことを聞かなく
なってきてしまって困っています」

Kさんはとても優しいお母さんで、
サッカーをしているお子さんたちの
体をよく気づかっていらっしゃいます。

「疲れている」と聞いたら、朝目覚めた
息子さんの体を丁寧になでてあげたり、

とくに下の息子さんは喘息をわずらって
いたこともあって、いつも気づかって、
接しているのを見ていました。

けれども見ていて、
「これはお子さんがお母さんを
コントロールしようとしている」
ことが分かりました。

私も昔そうでした。

私はかなり甘やかされて育ったので、
とくに母親に対しては恥かしくなるほど、
ひどい接し方をしていました。

母親は息子の私に気をつかいました。

私が機嫌悪くなることを恐れて、
いろいろと手をかけてくれるのです。

けれども、私を怒らせないように、
機嫌を損ねないように行動することが、

かえって私の行動をエスカレート
させていきました。

機嫌が悪くなることで母親を
コントロールできることを知っていて、
それを無意識にやってしまうのです。

そのクセは社会人になっても
抜けておらずに職場でも出ました。

何か気に入らないことがあると、
それを言葉で伝えないで、

「察してくれよ」と言わんばかりに、
態度で表そうとするのです。

しかし、あるとき会議の中で、
代表の高瀬先生が、

「怒りで人をコントロールすることほど、
幼稚なことはない。

それは言葉を使いこなせない
ガキのやることだ」

と言う話をしてくれました。

それを聞いたときにものすごく
ショックだったことを覚えています。

自分はバッチリ当てはまっていて、
たしかに怒りの感情や態度で周りの人を
コントロールしようとしている。

それからは自分自身を変えようと、
努力してきましたが、まだ悪いクセが
出てしまうことがあると思います。

さて、話は戻って、お子さんに、
愛情をかけてあげることは大切ですが、

しかし、それは甘やかすこととは違います。

もし、お子さんが自分の都合の良い
意見を押し通したいがために、
それを感情や態度で表そうとするなら、
そのような行動を許してはいけません。

普段、親御さんとどんな関係を
築いているかはすぐに分かります。

例えばケガをしていても
自分で治そうと思っていない。

誰かが治してくれると思っている。

ケガをしたら、また先生に治して
もらえばいいやという気持ちで、
あまりケアなどをしない子もいます。

厳しいようですが、正直に言うと、
このようなお子さんがスポーツで
結果を残せるようになった例を
見たことがありません。

例えば、、、

「子どもが練習をガマンしているのを
見ていられなくて、、、

先生、何とかなりませんか?」

お子さんが辛い思いをしているのを
見るのは、ご両親も胸が痛むでしょう。

けれども、場合によっては、
体に無理をして練習を続けている
お子さんを止めてあげるのも
親御さんの役割です。

そのときにお子さんにかわいそうだと
気をつかったりしない方がいいです。

そうして無理に練習をつづけることが、
決して良い結果につながらないことを、
信念をもって教えてあげてください。

中村 宇博

2012年1月16日月曜日

石川県 30代男性 Tさん アトピー

昨日、石川県からアトピーの相談に
来られた30代の男性Tさん。

顔の赤み、かゆみが気になって、
仕事にも集中できないし、

何より症状がひどくなると、
人に会うことがためらわれる。

アトピーではない人には、
この辛さは想像できないかも
しれないが、

例えば、ニキビが目立つところに
できるとすごく気になって、
人に見られたくないと思うが、

それを1000倍くらい強い感じ
と思っていただくといい。

顔を上に向けて歩けないから、
ずっとうつむいたままで歩くし、

マスクやメガネなどで少しでも
目立たせないようにする。

極力、人に会わないように、
生活をする。

アトピーがひどくなると、
人に会うことが本当につらい。

12才のときからアトピーを発症して、
薬(ステロイド)を塗っていた。

その後、ステロイドを断つこと
(脱ステロイドと言われます)
に挑戦して、

現在は、化粧水とステロイドではない、
軟膏を塗って症状をコントロールしている。

漢方やコラーゲンのサプリメント
などを飲んで、食事は極力、肉を減らし、
野菜中心で過ごしている。

正直に言って、Tさんの肌を見るかぎり、
おそらく周りの人が見ても、
アトピーだと分からないくらいだ。

症状に波があって、おそらくひどいときは、
もう少し目立つのだと思うが、本人が、
気にするほどではないかもしれない。

けれども、アトピーの辛いところは、
まさにそこで、そんなことは本人が一番
分かっていながら、気になってしまうのだ。

そして、そのTさんに私はとても酷な
アドバイスをしなければならなかった。

もし、Tさんが今の症状を完全に治したい
と思うなら、治療方針を180度変える
必要があった。

Tさんは、

症状がひどくなる
→化粧水、軟膏を塗る→症状がおさまる
→しばらく経つと肌が乾燥する
→かゆくなって掻いてしまう
→症状がひどくなる
→化粧水、軟膏を塗る、、、

というような悪循環を繰り返している。

これでは症状をコントロールはできても、
完全にアトピーを治す、克服することは
絶対にできない。

そのことはご本人もよく自覚されていた。

そして、私自身もこの悪循環から、
逃れることでアトピーを克服できた。

多くの人がこの悪循環に陥っていて、
徐々に症状が悪化しながらも、
他に方法がなく、

少しでも肌をキレイにしたいと、
化粧水や薬を塗りつづけている。

もし、本当にアトピーを治したいなら、
勇気を出してその悪循環から抜け出そう。

中村 宇博

2012年1月15日日曜日

右肩を痛めた空手家のNさん

空手をしているNさんは、
ベンチプレス、腕立て伏せなど、
バンバンやって体を鍛えていた。

上半身を大きくして、
パフォーマンスを上げるためだ。

でも、あるときから
肩が痛むようになってきた。

「どうしてだろう」

病院に行くと「原因が分からない」
と言われた。

レントゲンを撮って、
MRIを撮って、CTも撮った。

「ひょっとしたらガンの可能性もある」

と言われて、検査を受けたが
ガンではなかった。

かれこれ2か月近く接骨院に通っているが、
それでも痛みが全然変わらない。

空手の稽古に行っても、突きの練習ができない。

Nさんの奥さんと息子さんは、
FMTに来院されたことがあって、

「FMTに行けばいいのに」

と何度も言われていたそうだ。

でも、男はそう言われると、
気にはなっていてもプライドが邪魔して、
素直にハイとは言えなくなるもの。

なかなか行動を起こそうとしなかった。

ところが同じ空手道場で稽古する仲間が、

「整体に行って娘のひざが良くなった。
たった2回で痛みがなくなった」

と喜んでいるのを聞いて、

「何ていうところに行っているの?」

と聞くと「FMT整体」だと言う。

おどろいて、そんなに良くなるなら、
一度行ってみようということになった。

Nさんは「右肩だけじゃないんです」
と言って、痛みがある箇所を
全部教えてくれた。

稽古中、右人差し指が
相手の肋骨にあたってしまい、
指が伸ばせないくらい痛くなった。

左の肋骨を蹴られてから
痛みがなかなかとれない。

腹筋をしようとすると、
背骨が床に当たって痛い。
周辺を押してみると激痛がする。

と、何十年も空手をつづけてこられる中で、
全身を痛めてきた。

そして、そのたびに完全に治りきらないまま、
稽古を再開してしまうので、どこもかしこも、
痛くなってしまっている。

「じゃあ、今日はまず右肩をみましょう」

と言って、痛みのある動作を確認した。

腕を前方に上げていくと、90度くらいで、
肩と鎖骨のつなぎめの当たりが痛む。

そして、腕を後ろに回そうとすると、
同じように痛む。

いずれにせよ、肩の周りの筋肉が、
相当硬くなっているようで、
動きがぎこちない。

まずは肩の動きを邪魔する筋肉を
ゆるめていった。

施術開始から2分後、

「もう一度、痛みが出る動きを
やってみてください」

「、、、さっきと変わらないです。

、、、ん、でも、、、あれ?、、

さっきと痛みは変わらないんですが、
動かしやすくなっています。

あっ、、、後ろに腕を回したときは、
突っ張ったような痛みがなくなってます」

と不思議そうにしている。

Nさんは空手の稽古、ベンチプレス、
腕立て伏せなどをしてきて、
肩周りの筋肉が発達していた。

いかにも体を鍛えています、
というのが外見から分かる。

しかし、その鍛えて発達した筋肉が
肩の関節の動きを邪魔していて、
痛みにつながっていたのだ。

この原因はレントゲンを撮っても、
CTを撮っても、映るものではないので、
病院の先生も分からない。

眼で見て、体に触れて、動かしてもらえば
分かることなのだが、残念ながら
それをしてくれる先生はいない。

原因がハッキリ分かれば、
痛みが軽減するのも早い。

さらに施術をつづけること5分、

「あっ!さっきよりも楽になっています」

FMTでは痛みを数字で表しますが、

「さっき10だったとしたら
7くらいになってます」

2か月間、接骨院に行っても
治らなかった痛みでも、

正しく原因に働きをかけることができれば、
その場で痛みが軽減する。

今回はここで施術を終了した。

体を鍛えること=パフォーマンスUP

につながるとは必ずしも言えない。

Nさんは腕立て伏せ、ベンチプレスが、
痛みの原因になっていた。

正しい方法でやらないと、腕立て伏せや
ベンチプレスはやればやるほど、
ケガをしやすくなるばかりか、

かえってパフォーマンスを
落とすことにもつながりかねない。

今後、ますます明らかになって
くるはずだが、

腹筋、背筋、腕立て伏せ、筋トレ、
ゴムチューブ・ダンベルなどでリハビリ、
痛みをともなったストレッチ、

これらは体に望ましくないトレーニングであり、
もし、現在行っているとしたら、
練習方法の見直しをオススメする。

中村 宇博

2012年1月14日土曜日

身体の力を抜く方法・リラックスする方法④

突然ですが、あなたは普段何かを
ガマンすることはありませんか?

とても曖昧な質問ですし、
ガマンすると言っても色々な例があるので、
イメージが湧きづらいかもしれません。

実はあなたが何気なくしているガマンが、
筋肉を緊張させてしまい、体の力を
抜けにくくしている可能性があるのです。

例えば、、、

当院にアトピーのお子さんが施術に来たとき、
よく確認しているのは、

「学校でトイレに行くのをガマンしていない?」

小学生の男の子は、学校で大便をすると、
友達にバカにされるので、トイレに行くのを
ガマンしていることがよくあります。

これがアトピーの原因のひとつに
なっている場合があるのです。

今日は体の力を抜くというテーマなので、
詳しくは話しませんが、

排便をするという人間の自然な生理現象を、
お尻やお腹の筋肉にグッと力を入れて、
ガマンすることを繰り返しているうちに、

だんだんお尻の周りの筋肉や胃、腸の筋肉が
緊張して硬くなるようになります。

しかも、お尻周りの筋肉に力が入ると、
腰や背中が丸まって猫背になってしまいます。

これを繰り返しているうちに、

トイレに行きたくなる
→お尻の筋肉に力を入れてガマンする

という筋肉に力を入れるというクセが
だんだんついてしまって、
便秘になりやすくなったり、

常に猫背になって、
肩、首、背中の筋肉まで、
張りやすくなってしまいます。

このようにガマンをするという行為が、
体に力が入りやすいクセをつけて
しまうことになるのです。

これは子どもだけではなくて、
大人でも仕事でトイレに行く時間が
なくてガマンしている人がいますよね。

私の妹は美容院で働いていますが、
土日の忙しい日は便秘になってしまう
といいます。

お昼休みが15分程度しかなくて、
トイレに行く暇がないくらい忙しくて、
ずっとガマンしているのだそうです。

その代り、月曜日の休みには、
2、3回もトイレに行くそうです。

今はまだ休みの日になると、
自然と便が出ているので
問題がないように感じられますが、

これを繰り返しているうちに、
だんだんとお尻や腸の筋肉を緊張させる
クセができてしまいます。

そうすると、休みの日になっても
筋肉がゆるまなくて、便が出なくなって
しまい、便秘になる可能性もあります。

これは1つの例ですが、それ以外にも、
普段、無意識のうちにガマンしている
ことがあると思います。

例えば、、、


話しを聞いてもらいたいことがある。

でも、うまく話せなくて
伝わらなかったらどうしようと思うと、
話すことをためらってしまう。


すごく腹が立つことがあった。

でも、相手にそれを伝えると、
関係が崩れてしまうので、
それをグッとこらえる。


体が痛い。病気になった。

でも、仕事、部活を休むと
周りの人に迷惑がかかるから
無理をして頑張ろう。


体が緊張するというのは、
このようなガマンの繰り返しに
よっても起こります。

まずは自分が何をガマンしているのか、
それに気がつくことが
体の緊張をとくための第一歩です。

中村 宇博

2012年1月12日木曜日

1週間で5キロのダイエットに成功?

今日は施術のお休みをいただいて、
各分院の先生方と研修会をしました。

施術技術の研究や、セルフケアDVDの企画、
イベントのアイデアを出したり、、、など、
月に1度のペースでおこなっています。

写真があればイメージが付きやすいですね。

撮っておけば、と後悔です^_^;

また来月撮って載せますね。

より良いものを提供できるように、
どうしても必要な会なので、

不定期にお休みをいただくことが
ありますが、ご理解ください。

中村 宇博


追伸:埼玉川越院の山口先生は、
今年初めに97キロまで増えた体重を、
1週間足らずで92キロまで落としたそうです。

5キロの重りを背負っていたような
ものですからね。

「体の動きが全然違いますよ!」
としみじみ言っていました。

目標は今年中に78キロだそうです。

ダイエットには、多くの人が見落としている
“あるコツ”があるのだとか。

どうしても、食べ過ぎがやめられない人は、
このコツを知っておくと、好物への興味を
完全に消すことができます。

またこのブログでも経過を紹介しますね。

身をもって患者さんに在り方を示す
山口先生のチャレンジに乞うご期待!

2012年1月11日水曜日

抗リウマチ薬を飲まずに自然治癒させる③

「どうして頑張っている自分を
ほめてあげないんですか?

僕はNさん、めちゃくちゃ
頑張っていると思いますよ」

薬を使わないでリウマチの自然治癒を
目指しているNさんが、

「先生、私もうダメ。限界です。辛いです、、、
なんでもっと早く治らないんでしょうか」

そう言って、涙を流した。

その辛い気持ちはよく分かる。

以前は手を中心に症状が出ていたのが、
1か月前から足に関節の腫れや痛みが
出てくるようになった。

だから、今は立ったり座ったりが
人の介助なしではできなくなって、
歩く姿はよちよちとペンギンのよう。

家の中で1日ジッとしているだけで、
ほとんど動くことができない。

早く良くなりたい、この苦しみから逃れたい、
なんでもっと早く良くならないの?
そういう気持ちで一杯なのだ。

非常に苦しいと思う。

でも、その一方で、
Nさんは確実に変化が出てきている。

そして、そのことを本人も自覚している。

以前は曲がりきったまま、ピクリとも
動かなかった手の指が伸びるようになった。

自分1人では髪を乾かすことも、
着替えをすることもできなかったのが、
今ではそれができるようになった。

FMT整体までも自分で運転してこられる。

確実に良くなっているところがあるが、
でも「まだここが痛い」という
思いになってしまう。

それは仕方がない。

いつだって今が一番辛い。

1週間も前の状態なんて忘れてしまう。

少し良くなっていることは分かっているけど、
もっともっと、という考えになってしまう。

私も同じような苦しみを
アトピーのときに持っていた。

「なんでもっと早く良くならないんだろう。
もう嫌だ。耐えられない。限界だ、、、」

本当に苦しかった。

でも、ベッドの上で寝たきりになって、
動くこともできずに、ずっと考え事をしていて、
あるときハッと気がついたことがあった。

「もし、目の前に自分と同じ症状を
わずらっている人がいたとしたら、
Nさんは何と言いますか?

『大丈夫ですか?辛そうですね。
頑張ってくださいね』

と声をかけませんか?

もし、今自分で思っているように、

『何でもっと早く良くならないの?
もうダメ。治らないんじゃないの?』

そう言葉をかけたらどうなりますか?」

Nさんにそう尋ねると、

「もし目の前にいたとしたら、
そんなことは言えないですよね」

そんなことを言ったら、
目の前のその人は深く傷ついてしまうだろう。

「でも、Nさんは自分で、

『なんでもっと早く良くならないんだろう。
辛い、もうダメ。もう嫌だ』

と思っているんですよね。

それって、そのような言葉を
自分に投げかけ続けているのと、
同じなんですよ。

そうやって自分自身を
傷つけつづけているんですよ」

そう言うとNさんはハッとしたようだった。

「もし、Nさんの息子さんが、
勉強を頑張ってやっていたとして、

その息子さんに
『全然ダメ』『もっと頑張りなさい』
と声をかけたら、傷ついて、
一気にやる気を失うんじゃないですか?

逆に『よく頑張ってるね!』
と声をかけたら、息子さんやる気が出て、
もっと頑張るんじゃないですか?

Nさんの体だって同じですよ。

今、Nさんの体は全速力で、
リウマチの治癒をしているんですよ。

ご自身でも以前よりも良くなっているのを
感じられますよね。

それなのに、

『なんでもっと早く良くならないの?
もう嫌!なんで私だけこんな目に
合わないといけないの!?』

なんて思っていたら、体は傷ついて、
やる気を失いませんか?」


「僕はNさんすごく頑張っていると思いますよ。

ほとんどの方がこの状態になったら、
きっと耐えられないですもん。
あきらめてしまいますよ。

Nさんは辛いながらも、絶対にあきらめないから、
いつも、すごいなと思ってますよ。

だからNさんも頑張っている自分を
褒めてあげてくださいよ。

『よく頑張ってくれているね。ありがとう。
いつも文句ばかり言ってごめんね』

と声をかけてあげてくださいよ。

少しずつ良くなっているところに目を向けて、
ありがとうと感謝してあげてくださいよ。

きっと体も喜びますよ」

ポジティブに考えなさいってことですか?
精神論ですか?と思うかもしれない。

でも、そういうことではないんです。

すべては自分の心が作り出していく。

リウマチを薬を使わないで治そうとすると
それは想像を絶するような相当な苦痛を
一時的にともなう。

今まで薬でおさえていた症状が、
一気にふきだしてくる。

関節が腫れる→痛みが出てくる→関節がこわばる
→関節の可動範囲が狭くなる、、、

と悪化の一途をたどると皆思っている。

でも、そうではない。

体が持っている治癒力というものは、
ほんとうに不思議で素晴らしい。

関節がこわばる→関節の可動範囲が狭くなる
→徐々に痛みが軽減していく→腫れがとれてくる
→こわばりがとれてくる、、、

一連の反応を終えると、
徐々に元の状態に戻っていく。

「やじろべえ」のように、悪い方向に振れた後、
かならず症状が好転していく。

ただ、それまでひたすら耐えなくちゃいけない。

Nさんは気づいた。

リウマチになって、全身が痛くてたまらない。

動くのが億劫になる。

もう、死んだ方がマシなんじゃないか。

私は何のために生きているんだろう。

そして最後に行きつくのが、

「リウマチの痛みを耐えてでも、
こんなに辛い思いをしてまでも、
自分が本当にやりたいことってなんだろう、、、」

結局、最後は自分の生き方が問われる。

Nさんは今必死でリウマチと闘いながら、
自分の生き方を必死で模索しているのだ。

中村 宇博


追伸:読者の方にとって、
いろいろな気づきがあると思って、
ブログで紹介していますが、

この記事を読んで安易に薬をやめるのは、
危険な場合があるのでやめてください。

Nさんが苦しんでいるように、
リウマチの自然治癒を目指すのは、
決して簡単で楽なことではありません。

もし、リウマチの自然治癒に挑戦を
したいのであれば、一度相談してください。

2012年1月10日火曜日

足底筋膜炎にならない民族の秘密

メキシコには足底筋膜炎にならない民族が
いることを知っていますか?

その民族はマラソンランナーのように、
体力をつけるために走る練習をしないのに、
100キロ以上、走りつづけることができます。

しかも、靴はスポーツシューズではなく、
古いゴムタイヤを加工しただけの
手作りのサンダルを履いてです。

想像してみてください。

あなたならサンダルをはいて、
何キロ走ることができるでしょうか。

一体、どれくらいの負担がかかると
思いますか?

たとえオリンピックで金メダルをとった
名だたるマラソンランナーでも、

サンダルでは42.195キロを
走ることはできないと思います。

でも、彼らは走る練習を
一切していないのにも関わらず、
それをやってのけるのです。

しかも、それほど足に負担をかけながら、
足底筋膜炎などの足のケガをほとんど
経験したことがないそうです。

彼らは自分たちのことを「ララムリ」と呼びます。

ララムリとは彼らの言葉で、
「走る民族」という意味だそうです。

ララムリはサンダルで100キロ走るという、
まるで足を虐待する行為をしているにも関わらず、
なぜ足底筋膜炎にならないのでしょうか?

この謎を解決することこそ、
足底筋膜炎を克服するカギなのです。

ちなみに今どんな靴をはいていますか?

足底筋膜炎と診断をされると医師から、

「足の筋肉に負担がかからないように、
クッションの入った柔らかい
スポーツシューズをはきなさい」

「靴に中敷きを入れて土踏まずを
サポートした方がいい」

などとアドバイスされることがあります。

けれども、クッションの入った靴をはくことや、
インソールを靴に入れることが、
本当に足にいいことなのでしょうか?

ララムリはそんな靴をはいて足を守らなくても、
100キロ走ることができるのです。

ララムリは生まれつき特別、頑丈な足を
持っているのでしょうか。

いいえ、そうではありません。

実は私が足底筋膜炎について調べていたとき、
ある面白いブログ記事を発見しました。

「足底筋膜炎になる人は先進国ほど多い」

それはアメリカ在住の整形外科医の方が
書いていたブログだったのですが、

「日本で診察をしていたときも、
足底筋膜炎の患者さんは診ていたが、

しかし、アメリカで診察をするように
なってから、圧倒的に足底筋膜炎の患者を
診る機会が多くなっている」

先進国ほど足底筋膜炎の人が多い。

一方、靴をはく文化がない先住民の人は、
サンダルで1日走り回っていても、
足底筋膜炎にならない。

そうです、科学技術の発展とともに、
靴には足への負担を軽減するための、
様々な機能が付けられるようになりましたが、

実はそのことがかえって
私たちの足の機能をおとろえさせることに
つながってしまっているのです。

アメリカでは、

「ナイキで販売されている最も高価な
ランニングシューズをはいた場合と、

最も安価なランニングシューズを
はいた場合では、どちらの方が、
足をケガしやすいか?」

という実験が行われました。

つまり、最も高価で多機能なシューズと、
安価で何の機能もついていないシューズでは、
どちらがケガにつながりやすいか?

という実験です。

その結果は皮肉なものでした。

最も高価なシューズの方が、
2倍もケガをする率が高かったのです。

つまり足を過保護にすればするほど、
ケガをする率が高くなるのです。

それだけではありません。

ハイヒール、革靴、ローファー、
スポーツ用のスパイクシューズ
安全靴、ナースシューズ、

健康サンダル、
(足裏にイボイボがついていて
足つぼを刺激するサンダル)

ダイエットサンダル、
(底が半分しかなくて、つま先立ちの
ようにしか歩けないサンダル)

このような履き物も人間が本来もっている、
足の機能をおとろえさせたり、

足に不自然な負担をかけてしまうことで、
ケガにつながりやすいのです。

足底筋膜炎とは、ただ単に歩きすぎ、
立ち過ぎで足に負担をかけたのではなくて、

足のアーチが崩れているのが原因ではなくて、

人間の生活環境そのものが作り出した
症状だったのです。

今すぐにできることがあります。

もし、前述したようなスポーツシューズや、
ハイヒール、革靴などを普段はく習慣がある
のであれば、それを一時的に中止してください。

そして、靴に中敷き・インソールを入れている
のであれば、それも外してしまってください。

そのような靴は足底筋膜炎を治りづらくする
可能性があります。

「でも、私はインソールがないと、
足が痛くて歩けないんですよ」

「クッションがない靴では足の裏が痛くて
地面に着けることすらできません」

「私は仕事上、どうしても安全靴を
はかないといけなんです」

という気持ちはよく分かります。

けれども、そもそも足の裏がそれほど
痛いということは、歩いたりすることも
ひかえた方がいい緊急事態なのです。

痛みは体からのSOSサインです。

もし、靴やインソールを変えるだけで、
歩けなくなるほどであれば、
今は安静にすることが先決でしょう。

中村 宇博

2012年1月8日日曜日

1流アスリートと3流アスリートの差②

昨日の続きです。

まだ読んでいない方は、
先に以下の記事を読んでから、
今日の記事を読んでください。

1流アスリートと3流アスリートの差



あるプロ野球選手が語っていました。

=====

1000本素振りをするのは大切だ。

プロの選手を目指すなら皆やっている。

でも、1000本を何となく素振りするか、

それとも1本1本を、明確な意図や
イメージを持って素振りをするかで、

同じ1000本でも結果は全く変わるんだ。

私は1000本素振りを毎日したが、

1本1本に相手の投手を設定して、
その場面をイメージして、どんな球種を
どのコースに投げてくるかまで
想定してバットを振っていた。

(例えば、相手は楽天の田中投手。
球場は札幌ドーム。

1アウトで、1、2塁で、150キロを
超えるストレートを胸元スレスレに
投げてきた、、、など)

=====

1流、超1流の選手は、人と同じ練習を
していても、意識していることや、
その細かさが全く違うレベルなのです。

もし、あなたが超1流の選手になりたければ、
人と同じレベルで練習をしていてはいけません。

周りの人たちと同じことをしながらも、
もっと細かく意識をすることを
増やすのです。

中村 宇博

2012年1月7日土曜日

1流アスリートと3流アスリートの差

「1流アスリート」



「3流アスリート」

の違いは何だと思いますか?

またプロの選手でも結果を残して、
ずっと活躍しつづけられる人と、

2軍どまりの人とに分けられますが、

「1流アスリート」



「"超"1流アスリート」

の差を分ける要素は何だと思いますか?

いろいろの要素があると思いますが、
そこには「才能」「センス」の一言では
片付けられない明確な差があるのです。

そして、現在、3流アスリートの人、

もしくは1流ではあるけれど、
"超"1流アスリートではない人は、

この差を知って、毎日練習をすれば、
限りなくその差を埋めることができます。

もし、今、自分の限界を感じて、
「俺は才能がないんだ」と悩んでいるなら、

ぜひ明日の記事は
欠かさずチェックしてください。

中村 宇博

2012年1月6日金曜日

変形性股関節症の手術を逃れたSさん

「先生、すごく痛くなっちゃって」

昨年末の27日。

施術最終日に駆け込んできたSさんは、
歩くことすらままならない状態でした。

ベッドに案内するも、

腰の曲がったおばあちゃんのように、
体をくの字に曲げながらでしか、
歩けない様子。

痛めたのはお尻だそうです。

椅子に座ることができずに、
体をよじらせて、手で支えながら、
何とか姿勢を保っています。

「これはキツイですね」

Sさんはもともと変形性股関節症で、
手術が必要と言われていた方。

それ以外にも足の裏、足首、
ひざ、肩、首などに痛みがあって、
5分以上、歩けないほどでした。

それでも仕事と内職をしつづけていた
のだから、Sさんはガマン強い方です。

でも、その頑張りが災いして、
痛みがひどくなってしまったんですね。

もともと学生のときはスポーツ万能で、
部活動に明け暮れていたそうです。

「私は体が丈夫だからケガしないし、
病気にもならない」

と思っている人ほど、あとになって、
そのツケが回ってきて、ひどい痛みに
悩まされることが多いです。

Sさんとの出会いは2年前でした。

病院で手術が必要になるだろうと、
言われてきたことだけあって、

股関節に変形がみられたり、
全身の筋肉に強烈な緊張があって、

もう病院や接骨院では手の施しようが
ないという状態でした。

しかし、

「ここまで自力で歩いてきたのだから、
充分回復の見込みはある。

痛みの原因は骨の変形よりも、
むしろ筋肉が固まっているためだろう」

と判断をした私は、ガラス細工を
扱うように丁寧にSさんの体を、
施術していきました。

そして、それから3カ月で、福岡や東京まで
自力で移動できるまでに回復をしました。

もう手術の必要もありません。

人間の回復力は本当に素晴らしいです。

その後も、初動負荷トレーニングで
筋肉を柔軟にする運動をつづけていて、

強い痛みが出ることもなく、
調子が良かったそうなのですが、、、

昨年末、外食に行ったとき。

椅子の座面にでっぱりがあって、
それがお尻に当たるのが
気になったそうなのです。

しかし、Sさんは以前から全身に
痛みを抱えていらっしゃった方なので、
痛みや違和感をガマンすることに、
慣れてしまっていました。

そのため、ずっと違和感を感じたまま、
その椅子に座りつづけていたそうです。

すると翌日、案の定、お尻が
痛くなってしまいました。

しかし、その痛みも、
「放っておけば治るかもしれない」
とガマンをしていたところ、

翌々日には、椅子に座れないほどに
なってしまい、あわててFMTに
予約をとられたのですが、

最初は仰向けに寝ることだけでも、
お尻に痛みが出てしまうので、

クッションを抱えながら何とか
横向きになって寝てもらいました。

そして、お尻の痛みがある周辺に
施術をすること10分ほど、

「一度、座ってみましょうか」

「、、、あ、大丈夫です。
痛くないです!座れます!」

まだ痛みが完全にとれたわけではないものの、
何とか椅子に座ったり、歩いたりできるまでに回復。

「明日、明後日くらいには、
さらに痛みが軽減するので、
今日は早く休んでくださいね」

と伝えて、施術を終了しました。

「年末年始をどう乗り越えようかと、
考えたら、本当に不安でした。
ありがとうございます。

予約が空いていないかと思ったけど、
ダメ元で電話かけてみて良かったです」

と笑顔で帰っていかれました。

施術翌日には、長時間座っていなければ、
痛みが出ないほどまでに回復されたそうです。

昨日、お尻を痛められて2回目の施術で、
どこまで変化するのかが楽しみです。

何よりその変化に驚かれたのは、
娘さんだったそうです。

「行く前と全然違うじゃん!」みたいな(笑)

そういうのを聞くと嬉しいですね。

中村 宇博

2012年1月2日月曜日

腰痛、ひざ痛持ちの人に警告です

腰が痛い、ひざが痛いという人は、
今日の記事は必ずチェックしてください。

たった座り方1つで、
その痛みが軽減する可能性がある、

という耳寄りな情報をお届けします。

年が明けて、私は自宅でパソコンの前に
座りっぱなしという生活をしています。

普段、施術の現場に立っていると、
時間がとれなくてなかなか進められない
文章書きを、今のうちにしています。

私の家には石油ヒーターなどがなくて、
こたつにノートパソコンを置いて
作業をしているのですが、

2~3時間、座りっぱなしのまま
という場合もあります。

(あまり良いことではないですね^^;)

すると「ちょっとお手洗いに、、、」
と立ち上がろうとするときに、

「アイテテテ、、、」

ひざや太もも、腰回りがパンパンに
張ってしまって、すごく痛いのです。

それで、ふと思い出したのですが、

以前、私がまだFMTを知らなかったころ、

陸上部の練習中に足をケガして、
鍼灸院に通っていたころの話です。

院長先生は私の体を触れながら、

「うわぁ、キミの体はガチガチだな。
これじゃケガをして当然だよ。

とくにお尻と太ももがパンパンだ」

とおっしゃいました。

私はそれをよく自覚していたので、
「ハハハ」と苦笑い。

そうしたら、その院長先生が、
今まで意識もしたことがなかった
ある問題点を指摘してくださいました。

「キミは普段、座るときに、
"あぐら"をかいてないか?」

「えっ、あぐらですか?
よくかいていますよ。

家にソファーなどがないので、
ほとんど床にあぐらをかいてます。

イスの上でも、疲れてくると、
あぐらをかきたくなりますね」

すると、

「あぐらはもっとも腰や足によくないんだよ」
とおっしゃるのです。

予想もしていなかったことで、
「えっ!?そうなんですか?」
とビックリしてしまいました。

院長先生が言うには、あぐらは、
お尻や太ももの筋肉を硬くする
姿勢なのでよくない、

特にあぐらの場合は、他の座り方と違い、
長時間、同じ姿勢でいれてしまうので、
筋肉が固まりやすいのだとか。

「たしかに、あぐらを長時間していて、
そのあと立ち上がるときって、
足がパンパンに張っているな」

と納得した私は、その後、
あぐらをかくのをできるだけ
避けるようにしていました。

どうしても、座敷などであぐらを
かかないと座れないときには、

こまめに、

正座→横座り→あぐら→
足を伸ばして座る→立ち上がる、、、

などをして、
同じ姿勢で長時間座らないように
気を付けるようにしました。

実はこれを始めてから、
ただそれだけで私はひどい腰痛や、
ひざ痛から解放されたのです。

「またまた、中村先生、ちょっと
それは大げさすぎませんか?」

と思われるかもしれませんが、

これを意識し始めると、数日のうちに、

「同じ姿勢でいると、ただ
それだけでものすごく疲れる」

ことが自覚できるようになるのです。

その疲れや張り感は小さなことのように
感じられるのですが、その毎日の蓄積が
あとでひどい腰痛やひざ痛につながるのです。

小さなことなので皆、軽視してしまうのです。

ひどい腰痛持ちの方は、ただ座り方を
変えるだけでは、痛みが完治することは
ないかもしれませんが、

座り方が腰の痛みの原因の1つ
だということに気がつくと思います。

その鍼灸院の先生に指摘されて以来、
私はあぐらをかくことがほとんど
無くなったのですが、

久しぶりに「こたつ」で長時間作業をしていて、
どうしてもあぐらをかいてしまいます。

まだ2日くらいですが、それだけで、
もうすでに、ひざの外側のあたりの筋肉が
パンパンに張ってしまっています、、、

かなりキツイです。

腰痛やひざ痛を避ける座り方は、
さきほどもお話ししたとおり、

「こまめに姿勢を変えること」です。

正座→横座り→反対側の横座り→
足を伸ばして座る→あぐら→
立ち上がって少し歩く→、、、

動物を見ているとよく分かりますが、
同じ姿勢で長時間ジッとしつづけて
いることがありません。

人間の子どもも一緒ですね。

ちょこちょこと動き回って、
体を動かしています。

それが本来なら自然なことなのです。

それがクセづくと、それからは、
同じ姿勢をずっととっていることが、
逆に疲れて、キツく感じられるように
なってきます。

実は座り方は体のさまざまな痛みの
原因になっています。

例えば、スポーツ障害でひざを痛める
学生が非常に多いのですが、

それにはある日本の文化が
関係をしているのです。

「日本の文化で座り方って、、、
正座がひざに良くないってことですか?

それくらい私でも知っていますよ」

いいえ、そうではありません。

座り方がいかに体に影響を与えるか、

もっと深くお話をすると、いかに体の
パフォーマンスに影響を与えて、
人生の豊かさまで変えてしまうのか、

が分かると非常に面白いです。

詳しいことは明日話そうと思います。

中村 宇博

来院に迷う学生さん、その保護者の方へ

FMTでは学生さんに対して、
口うるさく注意をすることがあります。

待合室で騒いでいたら、

「他の患者さんの迷惑になるので、
静かにしていてください」

とハッキリ言います。

もし、それでも改善をしないようなら、
施術をお断りすることもあります。

(実際、過去に何度か
そのようなことがありました)

注意をするときには、
できるだけ理由を説明しています。

いくつか理由を挙げると、

・施術を受ける患者さんの中には、
頭がガンガンと割れそうなほど痛い
という人もいる。

そのような患者さんにとっては、
騒音が非常に不快に感じられて、
調子を崩すこともある。


・施術室は、施術家にとって、
最高のパフォーマンスを発揮できる
舞台でないといけない。

私たち自身、そのことに最大限の
配慮をしているし、それは施術を受ける
患者さんも同様に気づかって欲しい。


・そのような配慮ができない人間は、
どうせスポーツでも結果を残せない。

など、、、

FMTでは単にケガを治すというだけでなく、
それを通して人間的な成長もしてほしい
と思っています。

でも、学生さんを注意しながら、
いつも思います。

「じゃあ、自分は人に注意できるような
振る舞いをしているだろうか」と。

正直に言いますと、

私自身、学生のときは、とても
そのような配慮ができるような、
できた人間ではありませんでした。

だから、逆に、そのような気配りが
最初からできている学生さんを見ると、
素直に「すばらしい」と思います。

本来なら当たり前のことかもしれませんが、
私はできていませんでした。

私がFMTで施術家の修行を始めたときには、
かなり細かいところまで指摘をうけて、
厳しく指導をしていただきました。

今でこそ、私もあいさつ、礼儀、気配りなど、
人として当たり前のことができるように
なってきてはいると思うのですが、

まだまだ未熟で至らないところばかりです。

実はもともと私がFMTに来院を決めた
理由の1つに(私は元患者でした)

FMT代表の高瀬院長のブログ記事がありました。

詳細は覚えていないのですが、たしか、

「今日、昼休みにスタッフが怒っていて、
理由を聞いたら、

『電車で優先席に座っている学生がいた。

あとから老人が乗ってこられたけれど、
その子は席をゆずろうとしなかった。

だから、ここは優先席ですよ、と、
注意したけど、その子は無視をした』
のだそうだ。

そういう時代の感覚がとても悲しい」

というような内容でした。

このような感覚を大切にされている先生なら
信頼ができるだろうなと思いました。

私は学生のときに友人たちと
バカをやりながら、

「ウザイ」「めんどくさい」「死ね」
などと言い合いながら、

でも、心のどこかで、そういうノリに
付いていけない自分もいて、

本当は、

礼儀作法を大切にしたい、
目上の人を敬いたい、

人の話を真剣に聞きたい、
熱い夢を語りたい、

そんな気持ちがありました。

それをすると、気持ち悪がられる、
面倒くさがられるので、
そうしていなかったのですが。

私はFMTの空気が心地いいです。
患者だったときから好きです。

他の整体院とは違う独特な緊張感があります。

私の文章を見ていただくと分かるでしょうが、
ちょっと堅い、真面目な雰囲気があります。

スタッフと患者さん、そして患者さん同士が、
互いを思いやる心配りが自然とみられます。

ぜひ学生さんには、FMTの患者さんには、
人を思いやることができない、

あいさつもろくにできない、バカな大人は
1人もいないことを見てほしいです。

偏屈に、頑固にはならないように、でも、
昔から流れている温かさ、優しさと共にある、
厳しさのような雰囲気を今後も大切にして
いきたいと思っています。

このような考え方に共感ができない人は、
FMTに施術に来ない方がいいでしょう。

私は子どもたちには真剣に接したいので、
ときには厳しいことも、口うるさいことも
言うようにしています。

「うっとうしい」「ウザイ」と
思われているかもしれませんね。

でも、それでも構わないので、
ちゃんと指導するようにしています。

そして、それを言うにふさわしい
人間でいられるようにこれからも、
自分自身を成長させていきます。

中村 宇博