2011年11月29日火曜日

抗リウマチ薬を飲まずに自然治癒させる①

2年前にリウマチを発症したNさんは、
今年3月から薬を完全に断って、
自然治癒を目指しています。

FMTに来院されたのは6月頃でした。

右手人差し指の第3関節がプックリと
腫れてしまって、動かすのが辛そうです。

「曲げるとすごく痛いんです」

施術をすると、指が完全に曲げられる
ようになり、痛みが軽減したので、

「また来週つづきを見せてくださいね」
と言って、終了しました。

しかし、その次の週には、腫れが
完全に戻っており、痛みも以前よりも
強くなっていたので、

「これは長丁場になるな」
という予感がしました。

Nさんは2年前、突然、全身がギシギシと
音を立てるかのような動きづらさと、
痛みが出てきて、あわてて病院に行きました。

血液検査の末、リウマチと診断。
抗リウマチ剤などを処方されます。

その後は薬で症状をコントロールしながら、
仕事をつづけることもできていました。

自分がリウマチであることを
忘れるくらいでした。

そして血液検査の数値も順調で、
今年の3月、医師と相談の上、
薬を止めることになったのですが、

薬を止めた途端に、指が腫れてきて、
痛みが再発してしまったのです。

医師は「もう一度、投薬を始めましょう」
と言いました。

しかし、それではまた同じことを
繰り返してしまうのではないか、、、

薬を使いつづけている限り、
根本的にはリウマチは治らない。

それに、もし薬には副作用もある。

今後、飲みつづけてどうなるか
分からないし、薬が効かなくなって、
強い薬に変わっていくのが怖い。

もしかしたら、いつか薬が完全に、
効かなくなってしまうかもしれない。

なんとか薬を飲まなくても、
リウマチを治すことができないか?

そこでFMTを頼って来られたのです。

「中村先生は、昔アトピーを、
薬なしで治されたんですよね。

リウマチも同じアレルギーの症状だし、
いろいろとアドバイスを聞けるかと
思ったんです」

FMTにはこれまでも、
何人ものリウマチの患者さんが
来院されていましたし、

とくに発症してから早期の場合は、
回復も早く、薬を使わないで、
完治していくことが多いです。

しかし、Nさんは2年間、
薬を服用してきていたので、

薬を止めたあとに、これまで
抑えてきた症状がどんどん出てくる
可能性がありました。

その症状の悪化に負けないで、
どこまで耐えることができるのか。

それが回復の分かれ道になります。

「分かりました。
やれることをやってみましょう」

やはり、週を追うごとに、
関節の腫れが強くなってきて、
痛みも強くなっていきます。

施術で関節の周辺の筋肉や組織を
ゆるめてあげると、関節の動きが
スムーズになり、痛みも軽減しますが、

次の週にはもっと症状が強くなって、
戻ってこられます。

「先生、やっぱり不安になってきました。
本当に治るんでしょうか」

つづく

中村 宇博


2011年11月28日月曜日

引きこもりを完治させる最高の方法

引きこもりを完治させる最高の方法は、
「家に火をつけること」だと、
どこかの学者が言っていました。

引きこもりは、本人もそうですが、
何よりご家族の方が悩まれていると
思います。

かなり過激な例ではありますが、
まさしくその通りだと思います。

また、実際にそうしないにしても、
それくらいの覚悟で挑まないと、
お子さんは変わらないでしょう。

現在、統合失調症の患者さんが
来られています。

22才のOさんは薬を毎日服用しており、
以前には入院歴もあります。

上半身が老人のように丸まっていて、
歩くのも大変そうです。

聞くと退院してから
2年程、家から出ていないそうです。

毎日イスに座りっぱなしで、
8~10時間ほどパソコンの前に座り、
動くときは食事とトイレと寝る時だけ。

しかも、お菓子が大好きで、
スナック菓子やジャンクフードを
バクバク食べてしまう。

なので見た目は体重100キロ近いのでは
と思うほど、肥えていらっしゃいます。

そんな生活を繰り返していたため、
体が固まって、膝や腰を伸ばすことが
できなくなってしまいました。

姿勢をまっすぐにしようとしても、
体が曲がってしまい腰が痛いので、

歩くことも、立つことも困難になって、
ようやくこれではマズイと思って、
FMTに来られたそうです。

OさんにとってFMTに来院するのは、
他の患者さんとは違う勇気が
必要だったと思います。

ご両親と一緒に来られましたが、
2年ぶりに家から出て、
はじめての場所に行く。

同年代の人がいるかもしれない。

自分の姿を見られたくないという
気持ちもある。

そのような迷いや不安を超えて、
来院を決めたことだけでも、
Oさんは変わる素質のある方だと
思いました。

Oさん自身も、

「先生、何とか自分を変えたいんです。
普通に生活ができるようになりたいんです」

と真剣なまなざしで言います。

Oさんはただ両親に連れてこられた
わけではなくて、自分の意思で変わりたい
と思って行動を起こしたのです。

なので、私もできる限りのサポートを
したいと思いました。

何度か施術を続けていくうちに、
まず腰の痛みが軽減してきました。

背が10cmは高くなったというくらい、
上半身がまっすぐ伸びるようになって、
普通にスタスタと歩けるようになりました。

スタッフ同士でも、
「Oさんはどんどん変わってきているね」
と話をしていました。

あるとき、Oさんが施術中に

「どうしても1日パソコンの前に
いることがやめられない」

と悩んでいました。

「それならインターネットの回線を
ストップしてしまったらどうですか?

自分の意志だけでは、
なかなかやめられないですよね。

僕でも家にこもっていて、
部屋にパソコンしかなかったら、一日中、
インターネットをやってしまいますよ。

僕もパソコンで文章を書くときには、
インターネットの回線を切るように
していますよ」

とアドバイスをすると、

「それいいですね。やってみたいです」
と本人も乗り気でした。

そこで付き添いで来られていた
お父さんにそれを提案してみたのです。

しかし、予想もしていない
答えが返ってきました。

「でも息子はパソコンがなかったら、
一日中、何もすることがないから、
かわいそうです」

この言葉から、息子さんのブレーキに
なっているのはご両親だということが
お分かりでしょうか。

息子さん自身が変わろうと思っても、
ご両親が無意識に息子さんを
縛りつけているのです。

もしOさんが引きこもりをしている
現状を変えたいと思うなら、

自ら環境を変える努力をするか、

もしくは、ご両親がOさんに
変わってほしいと思われるなら、
まずご両親の意識が変わらない限り、
Oさんは変われないでしょう。

その後、Oさんは自ら決断をして、
安定薬を断つことに挑戦して、
見事やめることができました。

その間、一日中、眠気に襲われて、
集中力の切れ、肌の湿疹、体のだるさ
などが出てきていましたが、
Oさんはそれに負けませんでした。

そして、現在では少しずつ外に出たり、
人とコミュニケーションをとる
努力をされています。

どんどん顔色が明るくなってきて、
話も上手になってきています。

Oさんはきっと生まれ変わることが
できると私は信じています。

Oさん、頑張りましょうね。

中村 宇博


2011年11月27日日曜日

5年間オスグッドに悩んできた中学生バスケットマン②

前回のつづきです。

まだご覧になられていない方は、
先にこちらの記事を読んでください↓


=====

「先生、そのトレーニングをやると
お金がかかりませんか?」

そうです、Hくんはこれまで
長く治療をつづけてきたことで、
どれだけのお金がかかっているか
知っているのです。

そのため、また新たにトレーニングを
始めることで、ご両親に迷惑をかけて
しまうんじゃないかと思っていたのです。

気持ちはよく分かります。

私も同じことで悩んだことが
あったからです。

以前、陸上の練習中にケガをして、
治療院めぐりをしていたとき、

治療費の総額が10万円を
軽く超えていることを、

「俺のせいでお金かかっているな」
と申し訳なく思っていました。

「でもね、たぶんHくんのお母さんも
ひょっとしたら同じ気持ちじゃないかな
と思うんだけれど、

子どもにお金の心配をさせてしまうのって、
親からすると、すごく悔しいことなんだよ。

昔、先生もお父さんに
怒られちゃったことがあるんだ。

『子どもが金のことなんか心配するな。
自分がやりたかったら遠慮せずに
やればいいじゃないか』ってね。

子どもがやりたいことをお金の問題で
やらせてあげられないとしたら、

お父さん、お母さんは情けない
気持ちになるんじゃないかな。

それにHくんのお母さんは、
お金のことよりも、

何よりHくんに全力でバスケット
やってもらいたいんだと思うよ。

だから、これだけ時間とお金がかかっても、
ここに連れてきてくれているんじゃない。

Hくんがコートで全力でプレーしてる姿が
見られたら、お母さん本当に嬉しいと思うよ。

だから、もしHくんがオスグッド治して、
バスケットを思いっきりやりたいのなら、
お母さんに甘えちゃってもいいんじゃないかな。

それで社会人になったら、いっぱい働いて、
お母さんにいつかお返しするんだよ」

と言うと、お母さんは目にうっすらと
涙を浮かべていました。

「私の言いたいことは
全部、言ってもらいました」と。

あとはHくん次第です。

ご両親想いの素晴らしい息子さんだと
思います。

お金を無駄使いしないことも大切です。

けれども、彼にはそんな心配をして、
行動にブレーキをかけて、

無限の可能性をつぶしてしまうのだけは、
避けてほしい。もったいない。

せっかくここまで闘ったのだから、
あと一歩踏み出してほしい。

頑張ろう、Hくん。

中村 宇博



2011年11月26日土曜日

5年間オスグッドに悩んできた中学生バスケットマン①

小学4年生のときからバスケットを
はじめたHくんは、今まで一度も、
全力でプレーできたことがありません。

なぜなら、その直後に、オスグッドという、
膝のお皿の下の当たりがボッコリと腫れて、

屈伸するだけでも激痛がはしる症状を
発症してしまったからです。

Hくんは病院で、

「これは成長痛だから、大人になったら治る。
それまで上手に付き合いながら練習しなさい」

と言われて、サポーターを付けながら、
膝が痛くなる練習はひかえながら、

実に5年間も全力でプレーすることが
できなかったのです。

HくんがFMTにはじめて来院したときは、
膝を完全に曲げて屈伸をすることが
できませんでした。

オスグッドは成長期の子どもたちに多い
スポーツ障害のため、成長痛などと
言われることがありますが、

それは実に「ナンセンス」です。

現代の西洋医学ではオスグッドの原因も、
有効な治療方法も確立されておらず、

湿布やサポーターで痛みを軽減させながら、
安静にしながら、自然と痛みが引いていくのを
待つしかないのが現状です。

Hくんの場合も、医師が、
「痛みと付き合いながら練習しなさい」
というのは言い換えると、

「私には治すことができないから、
練習しながら、自然と治るのを待ちなさい」
と言っているのです。

決して医師を批判しているわけでは
ありません。

医師も毎日、助けを求めて来院される
患者さんに何の有効な治療を施すことも
できずに、苦しんでいるのです。

しかし、オスグッドには原因があります。

その原因に対して正しく働きかけをすると、
痛みは早期に回復していくのです。

Hくんの場合は、初回の施術で
完全に下まで屈伸をすることが
できるようになり、

その後、数回の施術のうちに、
腫れている部分をグイグイ押しても、
ほとんど痛みが出なくなりました。

普通なら練習に復帰しても、
痛みが戻ってこなければ、
これで「施術終了」です。

ハッピーエンドです。

けれども、Hくんの場合は、
ここからが大変でした。

Hくんは5年間も痛みをかばいながら
練習をしてきたために、

無意識に痛みをかばうような
体に負担をかけてしまう動作が
クセづいてしまっていて、

いざ練習に復帰しようとすると、
すぐに痛みが戻ってきてしまうのです。

しかも、Hくん自身も、
「また再発したらどうしよう」
という恐怖があって、

痛くないのにもかかわらず、
軽くジャンプをするのも、走るのも、
恐る恐るでないとできないのです。

実際、Hくん以外にも、長期間ケガで
苦しんできたアスリートの中には、

痛みをかばう動作やケガへの恐怖感が
抜けなくて、復帰に時間がかかることが
少なくありません。

医師の曖昧な診断、

症状の原因を見ずに痛みだけに
フォーカスした対処療法、

子ども本人の「痛くても練習をやりたい」
「試合に出たい」という気持ちが
優先されてしまうこと、などが、

痛みの原因を複雑にしてしまうのです。

Hくんは施術開始から1か月程度で
痛みがほとんど出なくなったのですが、

その後、練習するたびに痛みが戻ってきて、
すでに5カ月も通院しつづけています。

そのような子どもたちには、
痛みをかばう動作を根本的に
改善していくために、

初動負荷トレーニングを勧めています。

このトレーニングは筋肉と神経の関係を
改善させて、筋肉を柔軟にしたり、
動作を修正する効果が期待できます。

FMTの施術で痛みを早期に軽減させたら、

その後はケガの再発を防ぐために、
動作のクセを修正するのです。

以前もオスグッドで悩んでいた中学生が、
初動負荷トレーニングを始めてから、

痛みが全く戻らなくなった上に、
運動会で誰よりも早く走れたと
喜んでいました。

単に再発防止のためだけではなくて、
体に負担が少ない、効率の良い動作方法を
身につけることができるので、
パフォーマンスUPにもつながります。

しかし、Hくんのご家族に
初動負荷トレーニングを提案してみたところ、
何やらしぶっているように見えました。

お金も時間もかかることですから、
私たちも無理に勧めることはしません。

けれども、やはり再発を繰り返してしまう
現状に、再度、提案してみたのでした。

するとHくんのお母さんは、

「私はもし息子がやりたいと思うなら、
やったらいいと言っているのですが、、、」

と、どうやらトレーニングをしぶっているのは
Hくん本人のようなのです。

Hくんのお母さんはバスケットの指導者を
されていて、息子さんがケガから
復帰できるのを何より期待されているのです。

お母さんは息子さんがトレーニングを
やりたがらないのは、面倒くさがって
いるからだと思っていたそうです。

しかし、その後も話をつづけているうちに、
Hくんが意外な理由を口にしました。

つづく

中村 宇博


2011年11月25日金曜日

父が嫌いでした

おとといは父の誕生日でした。

久しぶりに家族4人そろって
食事をしました。

ところで私はほんの数年前まで、
父のことが嫌いでした。

家に一緒に居ても話をしませんし、
目も合わさずに、無視していました。

同じ空間にいるのが嫌でした。

世の男の子は、ある時期になったら、
誰でもそんなものだと思います。

以前、スタッフと話しをしたとき、

「息子がパパ(お父さん)のことを
毛嫌いしている」と言ったので、

「それは自分のことが嫌いなんですよ」
と言いました。

「だんだん年をとるにつれて、
息子って父親に似てくるし、

自分の欠点やコンプレックスが
そのまま目の前にあるから、
気に入らなくて仕方がないんですよ」

そう、以前は私も自分の欠点や
コンプレックスが受け入れられなくて、
自分のことが大嫌いでした。

それと瓜二つな存在が
目の前にいるわけですから、
嫌でたまりませんでした。

ずっと父親のことを嫌いだ、
と思っていたのですが、

でも、それは父親が悪いわけではなくて、
自分の心に問題があると分かってから、

自分の欠点や嫌いなところを
変えられるよう努力してきました。

すると不思議なことに、自分のことを
認められるようになるにつれて、

父のことを嫌と思う気持ちも、
どんどん薄れていきました。

今では父のことを尊敬していますし、
ここまで育ててくれたことに
心から感謝しています。

父が29才のときに私は生まれました。

今の私とそれほど変わらない年齢です。

今の自分が子どもを育てるなんて、
とても想像ができませんし、

(同年代で子どもがいる人は、
たくさんいますが、

立派に子育てをしているのを見ると、
すごいなと感心してしまいます)

今の自分は至らないところばかりです。

以前は父のあら捜しをして、
「嫌だ、嫌だ」と思っていたのですが、

親だって人間なのですから、
完璧な存在であるはずがないですよね。

何も分からないところから、
私を育ててくれた両親の苦労を思うと、
感謝しても、しきれないくらいです。

ここだけの話ですが、父は子どもの頃、
祖父から虐待を受けていたようなのです。

私の実家と、祖父の家は1つ家を挟んで、
隣にあって、会いに行こうと思えば、
いつでも会いに行けるような距離でした。

けれども、私は子どもの頃、
いつも父が祖父と出くわさないように
家の中に隠れているのを見ていました。

父は祖父から、父親としての愛情を
感じて育ったことがないようです。

だから、なおさら私との関係は、
父にとって未知なものだったと思います。

自分が父親から育てられたようには
絶対にしないと思いながらも、

「じゃあ、どう接したらいいのか?」
は分からなかったと思います。

けれども、私は子どもの頃を思い出すと、
いつも父が近くの公園に遊びに
連れていってくれたり、

ドライブに連れて行ってくれたり、

病気になると家族の中で
一番心配してくれたりと、

そんな父の姿ばかり浮かびます。

自分が父親にしてもらいたかったけれど、
してもらえなかったことの全てを、
私にはしてくれていました。

限りない愛情をかけてくれました。

そんなことにも気付かずに、
父のことを嫌っていた自分を
今では本当に恥ずかしく思っています。

そんな父に精一杯の感謝を込めて。

僕を生んでくれてありがとう。


中村 宇博


追伸:よく家族みんな同じ顔だと言われます(笑)


2011年11月23日水曜日

クスリは飲んではいけない!?

Iさんが施術室に入ってくるなり、
いつになく真剣な顔つきをしていた。

「薬って怖いですよね。
この本に読み入ってしまいました」

FMTの待合室の本棚には、
オススメの本コーナーがあります。

その中でも、とくにオススメなのが、

「クスリは飲んではいけない!?」
船瀬俊介著


この本を読んだ人は皆同じような
感想をおっしゃるのですが、

Iさんが語ってくださったお話は
実に興味深いものでした。

「私の父は薬物の乱用による、
多臓器不全で亡くなったんです」

Iさんも、そのお母さんもFMTには
長く通われている患者さんで、

とても明るくて、思いやりがあって、
周りの人を笑顔にする素敵な方たちで、
スタッフからも人気があります。

お父さんを早くに亡くされたことは
以前にうかがったことがあったのですが、、、

Iさんのお父さんは心臓の病気のため
ペースメーカーを付けていたそうです。

「本当はいつ心臓が止まっても
おかしくない状態だったのに、

ペースメーカーをつけていたせいで、
長く動きつづけていたみたいなんです」

本当は止まるはずの心臓を、機械の力で、
無理やり動かされつづけるというのは、
一体、どんな気持ちなのでしょうか。

それが苦痛なのかどうか想像もつきませんが、
なんだかやるせない気持ちになりました。

「ライブとか、山登りに行くことが大好きで、
なんとか治したいという一心だったんです。

当時はそれが良くなる方法だと信じていたから」

だからIさんのお父さんは処方された
異常な量の薬をかかさず飲んでいたそうです。

「実は父のお姉さんも数年後に
同じ病気になっているんですよ。

でも、今もまだ元気でいらっしゃるんです。

そのお姉さんは薬をサボる人で、
お医者さんからもらった薬をあまり
飲んでいないみたいなんですよね。

だから父が早くに亡くなったのも、
薬のせいだったのかなって」

そして今日読んだ本の内容が、
Iさんが感じていた不信感に
答えを出したのでした。

「一体、何のためだったんだろう」と思うと、
悔しい気持ちがあったかもしれません。

「以前は知識がなかったので、
疑いもしませんでしたが、

今だったら良く考えて、ペースメーカーを
付けることも断わることができたのに」

薬は本来、毒物であり、長期間飲みつづける
ことが体にいかに悪影響を及ぼすかは、
知識では知っているのですが、

実際に体験をされた方のお話は、
説得力があり、心に迫ってきます。

「薬は神さま」かのように
思っている人はたくさんいますが、

薬の長期使用は体の免疫力を低下させ、
治癒力を奪います。

長期間、薬を服用しつづけている、
量が増えてきている、

でも、思うように症状が良くならない
というのであれば、一度、治療法自体を
考え直してみる必要があるかもしれません。


中村 宇博


追伸:「クスリを飲んではいけない!?」は、
FMTの待合に置いてあるので、
ぜひ手にとって読んでみてください。

私も実費で1冊購入して、持っているので、
貸してほしいという方も声をかけてください。


2011年11月22日火曜日

朝の目覚めがよくなる方法

私は大学生のときにアトピーが
ひどくなってから、食事には

気を使ってきました。

しかし、アトピーが治ってからは、
徐々に食生活が乱れています。

とくに仕事が終わるのが
22時を過ぎることもあって、
家に帰ってから食事を作るのも
なんだか面倒くさい。

だから、夕食はほとんど
外食になっているのですが、

遅くまで営業している外食店というと、
ラーメン、中華料理、牛丼、、、

と絶対体に良くないものが並びます。

あるときは中華料理屋さんの焼き肉飯に
ハマってしまって、毎晩のように行き、
中国人の店員さんから、デザートをおまけして
もらうくらい仲良くなってしまいました。

それでも体調が悪くなったり、
アトピーが出てきたりすることは
なかったのですが、

夜遅くにボリュームのある食事をして、
そのまま寝るという生活は、

決して体にも、サイフにも良いものでは
ないことは分かっていました。

乱れた食生活を送りながらも、

「こんなことではいけないな。
なんとか変えないと」

と思っていたのです。

そんな経緯もあって、昨日は久しぶりに
家に帰るのが21時過ぎくらいと
いつもより早く時間があったので、

数か月ぶりにご飯を炊いて
みることにしました。

お米を水で洗って、水に30分ほど浸して、
速炊きすれば1時間もかからずに、
アツアツのご飯が炊きあがります。

それにおかずは、お味噌汁、納豆、
男前豆腐のひややっこ、豆の水煮と、

(豆ばっかり、笑)

25才の男性にしてはヘルシーで
質素な夕飯になりました。

すると当然と言えば、当然なのですが、
今日はやっぱり体調が違います!笑

朝の目覚めがいい、
体の疲れを感じない、
頭が冴えている、

自然といつもよりも20分前に
出勤してしまいました。

食事の大切さは、日ごろから患者さんに
アドバイスをしているにもかかわらず、
こんな体たらくではお恥ずかしい。

しばらく続けてみることにします。

中村 宇博


追伸1:ちなみに朝食は、毎日、
フルーツをとるようにしています。

これは2年くらいつづけていますが、

毎晩、ひどい食生活を送っていても、
アトピーの再発や体調不良もなく、

睡眠時間が4~5時間であっても、
働きつづけられるのは、
毎朝のフルーツのおかげです。

好きなだけ、お腹一杯になるまで、
フルーツを食べます。

1~2週間つづけると、
便秘が解消されたり、
2キロのダイエットに成功したり、

疲れにくくなったりと、
変化が見られてきます。

オススメです。


追伸2:毎月セラピスト養成学院の
合宿の食事が楽しみです。

すべて野菜とフルーツを使った
食事を用意しています。


作っていただいています。

おまけに、もうひとつ。


何とも言えない表情でこちらを見ている、
新大阪院の橋本先生(笑)

奥でサラダに手を伸ばしているのは
川越院の山口先生です。

2011年11月21日月曜日

セラピスト養成学院4期が始まりました

セラピスト養成学院4期生の合宿が
開始しました。

もうすでに1期生が始まってから、
1年半が経過しました。

つい先週3期生が卒業をしたばかりです。

今、全国で「FMTのセラピスト」が
必要とされています。

愛知の本院にかかってくる電話のうち、
7~8割が県外からかかってきており、

「近くに同じ施術を受けられる
場所はありませんか?」

「お弟子さんでもいいので、
私たちの県に来ていただけないですか?」

とたずねられます。

現在こそ、横浜、大阪、埼玉に、
分院ができたのですが、

ほんの数か月前までは、北海道や
沖縄からも、本院に来院される
患者さんがいらっしゃいました。

なんとかもっと全国各地で施術を
受けられる環境を作りたい。

そのためにもセラピスト養成学院では、
急ピッチで施術家の養成を進めています。

ただFMTの施術家を養成するわけです。

これまで、人間の体の知識なんて、
ひとつもありません、

人の体に触れたこともありません、
という方であっても入学はできますが、

誠実さ、謙虚さ、勉強意欲があることが
必須条件で、

技術だけではなくて、高い人間性を
兼ねそなえた人を養成するための
プログラムになっています。

なんて言うと、ちょっと硬くるしい、
ハードルの高いイメージを持たれる
かもしれませんが、

学院生の中には、お子さんも、ご本人も
元患者さんという、50代の主婦の方も
学びにこられています。

もちろん、医学の知識があるわけではなく、
整体の経験があったわけでもないですし、

もっとも苦戦されていたのはパソコンの
扱いだったのですが(笑)

意外とそのような初心者の方が、
熱心に勉強をされて上達したりします。

しかし、あらためて学院生のピュアな
気持ちには感心させられます。

私にとっては初心を思い出させてくれる
機会でもあります。

どれだけ技術が優れていても、
知識があっても、

人間性や誠実さがなければダメで、

人を癒すのは、やはり人なのです。

そのような意味では、決して技術や、
知識がなくても、時間やお金を投げうって、
1から新しいことを学ぼうという
意欲のある方には敵いません。

そういう彼らの姿を見て、

いつも純粋でピュアな心を
思い起こすようにしています。

そういう姿は周りの人たちの心をも
動かすようで、

学院生以上に、そのご家族が変わって
家庭の雰囲気がよくなったとか、

夫婦間、親子間の関係が改善された
という話もよく聞きます。

そのような自らを変えようと
努力されている人たちと関われることは
本当にありがたいことです。

私も勉強熱心さ、チャレンジ精神を
忘れないようにします。

中村 宇博

2011年11月19日土曜日

これから毎日ブログを書きます

今日から毎朝、営業開始前に、
ブログを書くことになりました。

昨日までは毎日朝礼をして、

パブリックスピーキング
(人前でお話しすること)

の練習をしていました。

私は以前は人前で話をすることが苦手で、
すごく緊張をしてしまっていたんです。

汗がふきでてくるし、声が上ずるし、
足がガタガタ震えて、顔面蒼白になる。

私だけではなくて、人前でお話をするのが
苦手という人は多いですよね。

でも、毎日朝礼で必ず話をしないと
いけない状況が作られるようになると、
自然と緊張しなくなるものです。

たしか人は何か行動を3カ月つづけると
新しく神経回路が作られて、その行動が
習慣になるのだったと思います。

FMTで朝礼が始まって3年経ちますが、
その間、ほぼ毎日、人前で話す機会を
作られたことで、

今では突然に結婚式のスピーチや、
セミナーなどを頼まれても、
嫌だと思わなくなりました。

自分を成長させたいときに、
自らの意志の力で継続しようと
思っても、難しいですよね。

そういうときは、

「それを継続的に行わなければ
ならない環境」

を作ると続けやすいです。

患者さんに運動をしてくださいと
アドバイスをするのですが、

「よし、じゃあ明日から毎日、
ウォーキングを始めます!」

という風にはなりません。

「そうは言っても忙しいし、
なかなか時間が作れないし、
3日坊主のことが多いし、、、」

でたいてい続かないものです。

ですから、そういう人には、

「トレーニングジムに入会してしまうと
いいですよ。

毎月会費を払っていると思うと、
元をとらないとと思って、
自然と足を運ぶようになりますし、

周りで同年代の人たちがたくさん
いると、励みになりますし、
お友達もできるかもしれませんね」

とアドバイスをしています。

私も今年の初め、

「今年こそは毎日手帳を書こう!」

と意気込んでいたのですが、
1か月程度でやめてしまいました。

でも、朝礼でのスピーチは3年間、
毎日つづけられたのですから。

意志が弱い、自分はダメだと責める前に、

どうしたら毎日つづけられるような
環境や理由を作れるか?

を考えるとうまくいくかもしれません。

中村 宇博

追伸:FMT整体で患者さんに
オススメしているトレーニングジムは、

どんなトレーニングだろうと興味があったら、
下のリンクをクリックしてホームページを
読んでみてください。



自分の欠点を愛せる方法

私は完璧な人間ではありません。

なので、たくさんの失敗をします。

今は立場上、患者さんから「先生」と
呼ばれるようになり、

後輩の施術家には技術を教えたりするなど、
人様に偉そうに指導するようなこともあります。

けれども、まだ私は25才の若造なので、
未熟なところがたくさんあります。

1人暮らししている部屋の床には、
脱ぎっぱなしの服が落ちています。

食事をしたあとに、食器を洗わずに、
そのまま寝てしまうこともあります。

机の上は書類や読みかけの本が、
出しっぱなしになっています。

私は整理整頓がとても苦手で、
直そう、直そうと思うのですが、
なかなか変えられません。

そういえば小学生のときに、
苦い思い出があります。

小学校5年生ごろだったでしょうか。

当時、好きだった女の子から
手紙をもらったんです。

めちゃくちゃ嬉しくて、舞い上がって、
それを大事に机の中の道具箱に
保管しておいたのですが

ついついそれを忘れていて、
授業で配られたプリントをあとから
どんどん詰め込んでいってしまったんです。
それから数日後、
「あの手紙どうしたの?」と、
女の子から聞かれて、

「机に入れてあるよ」と答えたときに、
ハッと気がつきました。

せっかくもらった手紙が、
あとから詰め込んだプリントに押しやられて、
シワくちゃになってしまっていたんです。

しかも、それを本人に見つかってしまったんです。

あのとき向けられた軽蔑の視線は、
今でも忘れられません。

それを以前、女性スタッフに話したときは、
「中村先生、それは最悪です」
と非難の嵐でした。

当然ですよね(^_^;)

その失敗(小学生のときの)を活かして、
今では患者さんからいただいたお手紙は、
患者さんの体同様、細心の注意を払って、
大切に扱っています。

(いつも本当にありがとうございます。
大切に読ませていただいています)

とまあ、ダメな自分に気がついたときは、
「本当にお前はダメな奴だな」
と腹が立って、本気で落ち込みますし、

他にもとても人には話せないような、
恥かしい失敗をたくさんしてきています。

でも、以前はそんな欠点だらけの自分が
どうしても許せなかったのですが、

今では自分の欠点を愛おしくも
思えてしまうのが不思議です。

自分の欠点や失敗が許せなかったときは、
他人の欠点や失敗も許すことができませんでした。

いつも眉間にシワを寄せて、
カリカリしていました。

自分が失敗をしたときも「お前のせいだ」と
言わんばかりに、他人に八つ当たりをしました。

当時は自分自身でそのような苦しい状態を
作り出していることに気がつかずに、
まるで自分が被害者のように思っていました。

今思い返すと、恥かしいことです。

そして周りの人にたくさん迷惑をかけてきました。
そんな自分に人が寄り付かなくて当然です。

でも、今は完璧ではない自分を認めることが
できるようになりました。

自分の失敗を棚に上げていると
思われるかもしれません。

けれども、私は神様でも、仏様でもないので、
完璧な存在ではいられないのです。

そうすると不思議なことに、他人が失敗したときや、
欠点が目についてしまったときに、

「ああ、自分もよくやってしまうな」
と思えるようになったのです。

そして、

「これは自分の欠点を直しなさいということだな」

「こういうチャンスをいただけるのは
ありがたいことだな」

と思えるようになりました。

だから、あまり人の失敗や欠点が
気にならなくなりました。

怒れたり、イライラしたりすることが
ほとんど無くなりました。

今では、そんな自分の未熟さを、
できるだけ愛するようにしています。

でも、じゃあ、自分の欠点を
そのままにしていていいかというと、
そういうわけではないと思います。

やっぱり少しでも欠点を
変えていけるといいと思うのです。

自分の欠点を受け入れて、
ジッと見つめて、

ときには腹を立ててみたり、
ときには抱きしめてみたり、

そうやってあれこれ自分の欠点と、
向き合っていると、いつの間にか、
可愛い奴に思えてきます。

まるで親が出来の悪い子ほど、
可愛いと思えるのと同じで、

なんだか放っておけない、仕方がない奴だなと
思えるようになってくるのです。

そうすると無理やり自分の欠点を
変えよう、直そうとするのとは違って、

自然と無理なく自分を変えられます。

変えられる、というよりは、
勝手に変わってくるのです。

よく分からない、とりとめのない
話をしてしまいました。

ごめんなさい。

私は完璧な人間ではないのですが、

自分の欠点を受け入れながらも、

少しでも昨日の自分よりも成長できるように、
と、明日も頑張りたいと思います。

中村 宇博