2012年1月30日月曜日

なぜイチロー選手は裸足でグラウンドを歩くのか?

マリナーズのイチロー選手は試合後に
グラウンドを裸足で歩くのだそうです。

なぜでしょうか。

それだけではなくて、イチロー選手は、
ケアのために脚をマッサージするための
機械を持ち歩いているのだそうです。

それだけ足のケアを徹底しているのですね。

足は体の土台になります。

人間の体は、足の裏からおでこまで
「筋膜」という膜でつながっています。

足の裏の筋肉の硬直は上半身の動きにも
大きく影響するのです。

だからイチロー選手をはじめとした、
一流のアスリートたちは共通して、
足のケアを欠かしません。

アスリートの中にも足の裏を痛めたり、
足首をねんざしたりする人は多いです。

FMT整体に来院する患者さんに
いろいろとたずねると、どうやら
スパイクが原因の1つのようです。

スパイクを履くと、足が滑りにくくなる反面、
地面を引っかいて力を発揮するような動作を
するようになります。

本来、人間の体は地面からの反発力を利用して、
力を得るように設計されているので、

この地面を引っかくような動作が
下半身に負担をかけてしまいます。

またスパイクの中で足がずれないようにと、
靴のひもを強く締めている人が多いです。

しかし、これは足の筋肉に
非常に負担をかけてしまいます。

足の指は目で見るだけでは、
足の10分の1くらいの長さしかなくて、
足先の方にチョコンと引っ付いている
だけのように見えるのですが、

実際は足の半分くらいまでが、
足の指なのです。

足の骨を見るとよく分かります。


実は着地したり、蹴りだしたりするときに、
この骨が柔軟に動いてバランスをとったり、
力を発揮したりできます。

けれども、スパイクのひもを強くしめて、
足の指が動かないように固めてしまうと、
足の裏の筋肉や靭帯に大きな負担をかけてしまいます。

イチロー選手が試合後に裸足で歩くのは、
試合中に固まった足の筋肉や関節を
柔軟にするためかもしれません。

以前もブログで紹介したことがある、
メキシコの山岳地帯に住む
ララムリという民族は、

ほとんど裸足の状態で
(手作りのサンダルを履いて)
毎日数十キロを歩き、

ときには1日に100キロ近い距離を、
走る練習をすることなく
走りきってしまいます。

しかし、彼らは足をケガすることが
非常に少ないのだそうです。

日本では一般的な、いわゆる、
スポーツ障害というものを
経験したことがないそうです。

彼らは足を靴で覆って保護したりせず、
常に裸足のような状態で、
起伏のある山道を歩き回って、
鍛えられているのです。

私たちは常に裸足でいることはできなくても、
ときには足を靴などで覆わずに解放してあげて、
使ってあげることも必要です。

野球選手でなくても、アスリートであれば、
練習後に裸足で歩くことをケアとして
とり入れるといいかもしれません。

中村 宇博

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