2011年12月31日土曜日

今年1年、本当にありがとうございました。

今年最後のブログ更新になります。

1年間、本当にありがとうございました。

今年"も"激動の年でした。

7月にはFMT整体の分院である、
横浜院、大阪院が誕生しました。

「ぜひ関東(関西)に来てほしい」
という全国の患者さんからの声を
たくさんいただいたことで、

納得のいく施術をするために、
遠くても、施術院まで直接足を運んでほしい
という、これまでの姿勢を反省して、

もっと施術を受けやすい環境を
全国に作っていこうと行動を開始。

各地に分院を開設する目的で、

1年半前にセラピスト養成学院が開校し、
施術家の養成がスタートしました。

横浜院の高瀬先生、大阪院の橋本先生は、
FMTセラピスト養成学院の第1期生です。

また本院では服部先生が
施術家としてデビュー。

この3人の頑張りには、
私もとても刺激をもらいました。

3人とも仕事を辞めて、家庭を離れて、
新たなる人生をスタートさせる決意で、
施術家となりました。

その勇気と情熱には敵いませんでした。

現在もすごいスピードで成長を続けています。

私ももう一度、原点を思い出して、
頑張ろうと思いました。

もちろん、まだまだ誕生したばかりの
各分院なので、いたらない点が
あるかもしれませんが、、、

ぜひ、これからの成長にご期待ください。

来年のFMTはますます全国に
広がりをみせることになると思います。

私にとっても、単に「一施術家」として、
活動するだけではなくて、

セラピスト養成学院のプログラムを
さらにパワーアップさせること、

後進の育成、全国でのセミナー開催、

などを進めていくことになります。

もっと視野を広げて、自分にではなく、
周りの人にエネルギーを注いでいきます。

けれども、施術家として日々信頼して
来院してくださる患者さんへの感謝を
忘れないように、、、

私は来年で施術家として
デビューして「5年目」になります。

小さくおさまらないように、
さらに精進してまいりますので、
温かく見守っていただければと存じます。

中村 宇博

ぎっくり腰が再発した腰痛の40代男性

Yさんは14~15年来の腰痛持ちです。

数年前にぎっくり腰になって以来、
調子が良くて、油断をしていたところ、

12月20日にぎっくり腰を再発して、
動けないほどになってしまいました。

職場の同僚に、当院の患者さんの、
Iさんがいらっしゃって、
FMTを紹介してもらい来院。

日ごろはデスクワークで7~8時間、
椅子に座ったままだそうです。

運動はほとんどされていないそうで、

最近はこのままでは健康を崩してしまう
かもしれないと、昼食後の休憩中に
ウォーキングを始めていたのですが、

「そんな矢先に腰を痛めてしまったんです」
と苦笑いをされていました。

予約の電話をいただいたときが、
痛みのピークだったのですが、
あいにく数日先まで予約がいっぱい。

数日経過したことで日常生活は
なんとか送れるようになったものの、
まだ立ち上がったり、腰をかがめる
ときに腰からお尻にかけて痛みます。

一通り、問診をして、状況を把握したら、
痛みのある位置と、痛みが出る動作を
確認しながら座ったままで施術に入りました。

「これはキツかったですね」
と話しながら、3分後、

「もう一度、痛みを確認してください」
と言うと、

「、、、あれっ、、、さっきよりも楽です」
と面を喰らった様子。

「先ほどの痛みが10割だとしたら、
今は何割残っていますか?」
とたずねると、

「もう2~3割しか残っていないです」
と何度も確かめるように、先ほどまで
痛かった動作を繰り返しています。

「それではもう一度、座ってください」

そして、さらに施術をつづけて2分後。

「あれっ、、、もう痛くないです、、、」
と不思議そうにされていました。

「すごいですね(笑)」

以前のぎっくり腰のときは、
数か月痛みが残っていたそうです。

確かに施術の技術のおかげでも
あるのですが、そもそもYさんの腰痛が
それほどひどくなかったのです。

軽い腰痛の場合は、その場で症状が
ほとんど無くなってしまって、体を後ろに
思いっきり反らしても痛くなくなります。

Yさんが以前、ぎっくり腰が長引いたのは、
好ましくない治療のためでした。

マッサージや電気治療に通っていたようです。

マッサージや電気治療、湿布を貼るなどは、
症状を慢性化させてしまって、かえって、
痛みを長引かせます。

腰痛は正しく対処をすると、
長引かず慢性化せずに済みます。

ちなみにYさんは椎間板ヘルニアと
診断をされていたそうなのですが、
ヘルニアと痛みは関係ありません。

もし、腰痛で悩んでいたら、
一度、私たちに相談をしてください。

中村 宇博


2011年12月26日月曜日

身体の力を抜く方法・リラックスする方法③

前回の続きです。

まだ前回までの記事を読んでいない方は、
先に下のリンク先の記事を読んでください。

身体の力を抜く方法・リラックスする方法


=====

ストレッチポールは非常に簡単ででき、
しかも、自分でできる方法なので、
身体の力が抜けないとお悩みの方には、
オススメです。

私はストレッチポールを購入してから、
ほぼ毎日のようにこれに乗って、
筋肉がゆるむ感覚を味わうようにしていました。

すると、面白いことに、
だんだんとストレッチポールがなくても、
身体の力を“自力で”抜けるように
なっていくのです。

どこに力が入っていて、筋肉が硬くなっていて、
というのがハッキリ分かるようになるのです。

身体が本当にリラックスしている、
ゆるんでいるというのは、
ただダラダラと力が入っていない
状態のことではありません。

「自分の意志で、自由に体のパーツを
操作できる」状態のことです。

今はまだ意味が分からないかもしれませんが、
そのうち分かるようになるので、
知識だけでも知っておいてください。

例えば、陸上競技の男子ハンマー投げ、
室伏広治選手は、自分の意志で背骨を
動かすことができるそうです。

「上から5番目の骨を動かしてください」
と言われると、

まるで手の指を動かすように
簡単に指示された背骨を動かせるのです。

また、あなたがイメージしやすい例えなら、
足の指がいいでしょう。

足の指でグー、チョキ、パーはできますか?

手の指なら簡単にできることが、
足の指ではできないでしょう。

でも、これも訓練をすると
できるようになります。

本来はそのような機能を持っていながら、
使わないでいることで、
その機能が失われていくのです。

力が入っていない身体というのは、
全身に意識が張りめぐらされていて、
自由に力を入れたり、抜いたりが、
できる状態のことなのです。

少し分かりづらい話になって
しまったかもしれませんね。

いずれにせよ、ストレッチポールで、
力が抜けた感覚をくり返し感じているうちに、
リラックスした状態を体が記憶していきます。

しかし、ストレッチポールの難点は、
ストレッチポールが当たる範囲でしか
筋肉がゆるみづらいことです。

例えば、ポールが当たる背骨周辺は、
筋肉の硬さがとれていく感覚が
得やすいのですが、

手の指と指の間とか、顔面とか、
膝の周りなどになると、ストレッチポールを
当てるのも一苦労な場所です(笑)

というよりも無理ですよね。

細かい筋肉をゆるめるために、
別の方法を併用するのが理想です。

またポールにある程度の硬さがあるので、
痛みがある場所には当てることができない
場合があるという難点もあります。

私はもっと細かい部分までゆるめたい、
力を抜きたい、痛みがある周辺も、
筋肉をゆるませていきたい、

と思い、ストレッチポールとは、
別の方法を試すようになりました。

次回はそのことについてお話しします。

中村 宇博


追伸:最近はマニアックな話になって
しまっていて、興味のない方には、
ごめんなさい。

ある患者さんからの要望があって
この話を書いています。

もうしばらく続きますが、
お付き合いください。

また「中村先生、私は
○○について知りたいです!
ブログで紹介してください」

というリクエストがあれば、
その内容について書きます。

このブログを患者さんと一緒に、
作っていきたいと思います。

リクエストはこちらまで。

nakamura.fmt@gmail.com

=====


私が足底筋膜炎を治すために、
行ったことをホームページにまとめました。

僕はこうして足底筋膜炎を治した

もし、周りに足の裏が痛いと
悩んでいる人がいたら、
このサイトを紹介してあげてください。

2011年12月25日日曜日

身体の力を抜く方法・リラックスする方法②

前回の続きです。

まだ前回の記事を読んでいない方は、
先に下のリンク先の記事を読んでください。

身体の力を抜く方法・リラックスする方法

=====

まず身体の力を抜く、リラックスできる
ようになるために、すぐに実践ができる、
とても効果の高い練習方法を紹介します。

「ストレッチポール」

ストレッチポールと出会ったのは、
大学で陸上部の合宿に行ったとき。

そのときは付属高校と一緒に、
合宿をやったのですが、

高校生たちが何やら緑色の長い
ポール状の物の上に寝転がって
いるのです。

当時、体が硬いこと、
ケガをしやすいことが悩みだった私は、
それにすごく興味がありました。

自分でケアって、
どうやったらいいか分からないし、

ストレッチは体が硬い私には、
苦痛で仕方がなかったからです。

ストレッチをしても、
柔らかくなる気配は一向にないし。

だから見ていると、
すごく気持ち良さそうな、

そして身体の軸を作るのに
助けになりそうなその緑色のポールに
興味が湧いてきました。

合宿を終えて、家に帰るとすぐに、
ストレッチポールを注文。

そして、やってみると、
笑っちゃいました。

こんなに身体の感覚が変わる
グッズがあったなんて!

15分程度の体操をストレッチポールの
上に乗って行ったあと、床に寝そべると、

「地面に沈み込んでいく」ような
感覚があるのです。

硬くなっていた筋肉がゆるんで、
床にべったりと体が張り付いて、

「あぁ、身体の力が抜けるって、
こういうことなのか」

と初めて体感ができたのです。

これはとても重要なことです。

力を抜きなさいと言われても、
それができないのは、
力を抜くという感覚が分からないからです。

でも、ストレッチポールをつづけて、
力が抜けた感覚を味わっているうちに、
身体がその感覚を覚えていきます。

すると自然と体がリラックス
するようになります。

例えば、自転車を乗る練習をするとき、
まずは補助輪を付けて、自転車に乗れる
感覚をつかむことから始めますよね。

そうすると補助輪を外しても、
補助輪を付けて自転車に乗っていたときの
感覚を求めて練習をしているうちに、
だんだん補助輪なしで乗れるようになります。

なので、身体の力を抜く感覚、
リラックスする感覚をつかむためには、

まずは何かの力を借りてでも、
その感覚を感じることです。

中村 宇博


私が足底筋膜炎を治すために、
行ったことをホームページにまとめました。

僕はこうして足底筋膜炎を治した

もし、周りに足の裏が痛いと
悩んでいる人がいたら、
このサイトを紹介してあげてください。


2011年12月24日土曜日

身体の力を抜く方法・リラックスする方法

「体が硬い」
「身体の力が抜けない」

こう悩まれている人は多いと思います。

患者さんの中にも、
「力を抜いて、楽にしてくださいね」というと、

「ごめんなさい、どうやって力を抜いたら
いいのか分からなくて、、、」
とおっしゃる方がいます。

私自身も、

「力を抜いてくださいね」

という言葉に苦しめられてきました。

たまにマッサージや美容院などに行くと、
「肩がすごくこってるね」と言われます。

これは小学生ぐらいからでしたが、
確かに学校の授業中に、
肩や腰がおもだるくなってきて、
ひどいときは頭痛がしたりもしました。

父も、母も、祖父も、祖母もみんな、
「肩がこった」とよく言うので、

たまにマッサージをしてあげるのが、
私の役目でした。

そんな様子を見て、
「大人になると肩がこるんだな」と思い、
憧れのようなものもありましたから、

自分も肩がこるようになって
嬉しさもあったのですが。

でも、実際になってみると、
これが不快なのなんのって(笑)

なっちゃったら、もう遅いんですが。

そう言えば、ストレッチをしようとしても、
手が床に着きません。

手どころか、指が床に触れられません。

ひざの少し下あたりまでしか行かない。

よく「体硬いね」と言われるうちに、
自分でもそうなんだと
思うようになってしまいました。

それと私は陸上競技を中学から大学まで、
10年間つづけていましたが、
練習中に必ずと言っていいほど、

「力を抜け」
「リラックスをしろ」
「肩を上げるな」

などと言われました。

そのことの大切さがよく分からなかったし、

(歯を食いしばって、力を込めて走る方が、
力感があって、早く走れると思っていた、、、
もし、読者の方にそう思っている方がいるなら、
それは絶対にありえないです)

そもそも「どうやって力を抜いたらいいのか」
が分からなかったから、すごく困りました。

だいたい「早く走りたいのに、力を抜けって、
どういうことなんだ?」とその矛盾に、
理系の私は混乱をしてました。

だから「身体の力を抜く」「リラックスする」
ことは私の中で常に興味があったし、
模索しつづけてきたことでした。

とくにそのことの大切さを自覚しはじめたのが、
陸上の大会で早い選手たちを
見ているときでした。

速い人たちほど、自信があって、
堂々としているのです。

「なんで同じ練習をしているのに、
同じ人間なのに、こんなにも結果に
違いが出てしまうのだろう」

「なんで僕は練習をすればするほど、
ケガをして、タイムは上がらないし、
こんなに疲れてしまうのだろう」

「なんであの人たちは、同じ距離を
走っているのに、疲れないし、
楽そうだし、あんなに早いのだろう」

ずっと考えていました。

その答えがリラックスしていることなのでした。

それ以外にも、リラックスすることの
大切さを痛感することがありました。

以前、私は人と話をすることがすごく苦手で、
よっぽど仲の良い人と話をする以外は、
目を合わせることができなかったし、

心臓がバクバクとして、声が上ずって、
頭が真っ白になるし、手に汗をかくし、
とにかく「緊張」をしてしまうのでした。

だから友人たちが楽しそうに話をしているのが、
すごくうらやましかったですし、

「どうして僕はこんなに緊張をしてしまうのだろう」
というのは強烈なコンプレックスでした。

とうとう大学生のときに部活の練習で、
走ろうとする度に、どこかをケガするという、
どうにもならない状況に追い込まれて、

私は自然と「身体の力を抜く方法」
「リラックスする方法」を探し出さないと
いけない状況に追い込まれました。

そして、それから7年が経ちますが、
これまでに自分の体験から得てきた、


を紹介していきたいと思います。

長くなるので、今日はこの辺りで。


追記:詳しい内容を更新しました。

身体の力を抜く方法・リラックスする方法2

中村 宇博




2011年12月20日火曜日

アレルギー体質を改善する方法①

患者さんから、

「先生はどうやってアトピーを治したんですか?」

「もう今はアトピーが全然出ないんですか?」

「アレルギーの体質は治ったんですか?」

と質問をされました。

5年前の大学3年生のとき。

10年間塗りつづけていたステロイドという
塗り薬をやめて、アトピーの体質を改善して、
根本的に治そうと決めました。

その後、1~2年はかなり強い
薬の離脱症状と闘うことになりましたが、

(全身にかゆみが広がって、気が狂いそうで、
かきむしってできた傷口からは血や体液が
ダラダラ流れ出て、ゾンビみたいになりました)

そのおかげで今では全くアトピーが
出なくなりました。

アレルギーの症状も出ていません。

もちろん薬を塗るのをやめるだけでは、
アトピーの体質を変えられませんから、

薬をやめて2~3年は、
徹底的に体質を変える努力をしました。

たまに、

「整体を受けるとアトピーは治りますか?」

とたずねられることがありますが、
それは難しいです。

たぶんこの質問をされる方は、

「ただ整体を受けているだけで、
アトピーが治せるんですか?」

という意味で聞いているのだと思います。

残念ながら整体は体質改善の
助けにはなりますが、

整体を受けるだけでアレルギーが
治ってしまうという奇跡を期待して
いるのなら、やめた方がいいです。

自ら努力することを放棄してしまっている人は
こちらも施術をお断りするでしょう。

軽い症状の人なら、施術を受けるだけで
回復してしまうこともあるかもしれません。

でも、もし、長年のアレルギーの体質を
改善させたいなら、整体を受けるだけでは
なくて、生活習慣の見直しが必須です。

逆に言うと、本気でアレルギーの体質を
改善させると決心して、そのための努力を
おこたらないのであれば、

私はどんなアレルギー体質でも改善して、
アレルギー反応が出なくなるように
変えていけると思っています。

せっかく質問をいただいたので、
少しずつこのブログでもその方法を
紹介していこうと思います。

中村 宇博


2011年12月19日月曜日

若返りの遺伝子にスイッチを入れる方法②

「若返りの遺伝子にスイッチを入れる方法」
のつづきです。

前回の記事をまだ見られていない方は、
先に下のリンクをクリックして、
目を通しておいてください。

若返りの遺伝子にスイッチを入れる方法

=====

最近のアメリカの研究で、
「サーチュイン遺伝子」という
若返り、長寿の遺伝子が発見されました。

このサーチュイン遺伝子にスイッチを入れと、
老化を20~30%遅らせることができ、
人間なら100歳以上生きることが
可能になるそうです。

サーチュイン遺伝子は体中のありとあらゆる
細胞、器官などの老化を抑制するので、

40代の人が、30代、20代後半くらい
若く見られるようになったり、

肌がシワやくすみとは無縁の、
ハリのある肌になれるのです。

このサーチュイン遺伝子を発見した
マサチューセッツ工科大学生物学部の
レオナルド・ギャランテ教授は、

このサーチュイン遺伝子を活性化させると、
ショウジョウバエの寿命が30%伸びて、
線虫の寿命は50%も伸びることを確認しています。

しかし、このサーチュイン遺伝子は、
普段活性化していないのです。

だから、この若返りの遺伝子にスイッチを
入れなければなりません。

「遺伝子にスイッチを入れる?
手術でも受ける必要があるんですか?」

遺伝子を活性化させると聞くと、とても難しい
ことが必要なように思えてしまうのですが、

実はこのサーチュイン遺伝子に
スイッチを入れる方法は驚くほどシンプルで
簡単な方法なのでした。

それは「食事の量を減らす」こと。

米ルイジアナ州のペニントン研究所では、
サーチュイン遺伝子を活性化させるために
面白い実験が行われました。

被験者は一日置きに断食するのです。
その日は水だけを飲む。
断食しない日は何を食べても飲んでもOK。

これを交互につづけていくのです。

「中村さん、断食なんて無理ですよ。
若返りはしたいけど、1日何も食べないなんて、
とても耐えられません」

と焦らないでください。

すると実験の結果、
サーチュイン遺伝子は活性化しましたが、
断食をする日に被験者がイライラしてしまって、
実践的ではなかったと(笑)

そりゃ、当然ですね。

そこで次の実験では、1日にどれくらいカロリーを
制限するとサーチュイン遺伝子がオンになるかを
実験したのです。

そう、毎日の食事の量を減らすだけで、
サーチュイン遺伝子が活性化するのです。

どれくらい減らせばいいと思いますか?

結果は“25%”。

現在の食事から25%のカロリーを減らせば
サーチュイン遺伝子が活性化することが分かったのです。

ですから普段の食事の量を1/4減らせば
若返り、長寿の効果が得られるのです。

「そんなことして栄養は足りるのですか?」
と心配になるかもしれませんが、

実際は1日3食、しかも間食におやつまで
食べるという現代人の習慣の方が、
“異常”なのです。

先日、見たあるドキュメンタリー番組で、
メキシコの山岳地帯に住む「ララムリ」という
民族の日常生活を見ることができましたが、

毎日の食事は2回だけ。

しかも、食べるのは毎日トウモロコシの粉を練り、
それを焼いて作ったピザのようなパンと、
いんげん豆を煮たものだけ。

これを毎日だそうです。

けれども、ララムリたちは毎朝水を汲みに、
往復10キロの道のりを、20キロのタンクを
抱えながら歩き、

放牧している動物たちを追いかけまわし、
1日中農作業に明け暮れるという生活。

しかも、彼らはガンなどの生活習慣病が、
非常に少ないそうです。

これは極端な例かもしれませんが、
今よりも食事の量を25%減らすというのは、
決して難しくないのではないでしょうか。

それだけで寿命が延び、あらゆる生活習慣病を
予防することができ、老化知らずの若い体を
いつまでも保つことができるのですから。

中村 宇博

2011年12月18日日曜日

世界中の人々の幸せを願って○○する


福厳寺には「観音の湯」という、
湯に入りながら参拝をするという
施設があるのですが、

(何と表現したらいいのか。
温泉のようなものです)

そこにはこんな張り紙が。

=====

参拝の方は次の偈(げ)を唱えて
沐浴(もくよく)して下さい

沐浴身体(もくよくしんたい)
當願衆生(とうがんしゅじょう)
身心無垢(しんじんむく)
内外高潔(ないがいこうけつ)

=====

どういう意味かというと、

「体を洗い清めよう
世界中の人々の幸せを願って
体も心もけがれなく純真になって
外だけでなく内側もキレイになろう」

(中村の意訳も入ってます)

ただお風呂に入るという行為も、

「世界中の人々の幸せを願って」
というところが素晴らしい。

毎日お風呂に入るたびに、
人々の幸せを願うなんて、
スケールがデカイ(笑)

日ごろ行っている、何気ない行為を、
1度でもいいから誰かの幸せを願って
行ったことがありますか?

私は、、、残念ながらありません。

「何を言ってるんですか。

何でお風呂に入るのに、
人々の幸せまで願わなくちゃ
いけないんですか」

と思う方もいるかもしれませんが、

例えば、ご飯をいただくときに、
「いただきます」と言う。

命をくれた動植物や、
それを育ててくれた人たち、
料理を作ってくれたお母さん、

もっと広く見ていくと、、、

食材を売ってくれたスーパーの店員さん、
食器を作ってくれたメーカーさん、
それらの流通業者さん、、、

書けば書くほどありますが、

その目の前にある出来事に、
どこまで想いをめぐらせて、
それに感謝できるのかが、
人の器の大きさであるように思います。

ただお風呂に入るという
何気ない日常の出来事を、

「世界中の人々の幸せを願いながら」

というスケールのデカさに感動したのです。

中村 宇博

病気やケガで人付き合いが変わる

先日、リウマチの自然治癒を
目指しているNさんから聞いた話。

Nさんはリウマチのため、
歩くのが困難なほどです。

ペンギン歩きのような感じで、
通常の3分の1くらいのスピードしか
出ません。

早期回復のために施術と、
初動負荷トレーニングを併用していますが、
トレーニングジムでは機械と機械の間を
移動することすら辛い状況です。

かなりフラフラと歩いているみたいです。

ところが、そんなNさんを見ていた
他の会員さんたちが、

「どうしたんですか?」
「頑張ってくださいね」

と声をかけてくれたそうです。

どうやらNさんがフラフラしながらも、
トレーニングに励む姿を見ていて、
応援したくなってしまったようなのです。

Nさんにとっては単に自分が治りたいが
ために頑張っているだけなのですが。

それが意外と周囲の人に
勇気を与えていることがあります。

もちろん、中には、
「とろとろ歩いてるんじゃねーよ」
と言わんばかりの人もいるようですが。

私もそうでしたが、薬なしでアトピーを
治そうと決めたとき、私の周囲で味方に
なってくれる人は母親ぐらいでした。

でも、その母親であっても、
まさか薬を塗らないでアトピーが治るなんて、
考えてもいなかったようです。

周りは全員アンチです。

人に会うたびに、

「病院に行けばいいじゃん」
「薬、塗れよ」
「そんなことして周りに迷惑かけてるって
分からないのかよ」

などと散々なことを
言われたこともありました。

でも、絶対にあきらめませんでした。

いつかアトピーを本当に薬なしで治して、
こいつら全員をぎゃふんと言わせてやると、
そう思っていました。

それがモチベーションになって、
逆に頑張ることができました。

そんなことを続けているうちに、
面白いことが起こりました。

今まで仲が良かった人たちと、
どんどん疎遠になっていきました。

そして、その一方で、
今まで話したことがないような人たちと
巡り合えるようになったのです。

ある人は私のアトピーで
ボロボロの肌を見て、

「辛いよな。俺、昔、ニキビがひどくて、
かなり辛い経験したから、気持ちが分かるよ」

と話しかけてくれたり、

「僕も昔アトピーだったんですよ。
頑張ってくださいね」

と言われたり、

しかも彼らは全然面識がないような
人たちなのです。

それをキッカケに仲良くなって、
今でも付き合いがある人もいます。

FMTでアルバイトを始めて、
受付に立っていたときには、
患者さんたちから、

「どうやったらアトピーが治るんですか?」

「私の息子がアトピーなんですけど、
話してやってくれませんか?」

などと話かけられるようになりました。

私はただアトピーを治したい一心で、
それにとりくんでいただけなのですが、
それに合わせて自然と人付き合いまで
変わってしまいました。

アトピーの治療に取り組む私を
応援したり、頼りにしてくれる人が
現れてきました。

ケガや病気をすると、
非常に不運なことのように感じられて
しまうかもしれません。

けれども、そうなってしまったこをは
仕方がないことで、それを受け入れて、
真摯に治療に取り組んだ人には、

今までとは違う人生が訪れるように
思います。

ケガや病気をどう捉えるのかは、
あなた次第なのです。

私にはアトピーがそうであったように、

そして、Nさんにとっては
リウマチがそうであるように、

あなたがその病気になったことには、
必ず意味があるはずです。

私にはあなたと同じ経験ができないし、
その病気になったあなただけにしか
経験ができないことがたくさんあるはずです。

ぜひそれを受け入れて、
自分が変わるきっかけにしてください。

そして、早く回復して、心ないことを
言った奴らをみ返してやろう。

と言っても、治ってしまったときには、
不思議なことに、

「あのときあんなひどいことを言われたから、
私はこの病気を治そうと頑張れたんだよな。
あの時は辛かったけれど、ありがたかったな」

などと思えてしまうのですが。

とりとめのない話になってしまいましたが、
言いたかったことは、

意外とあなたの姿を周りの人たちは見ていて、

病気やケガに立ち向かうあなたの姿に
励まされたり、勇気をもらったり
している人がいるということ。

だから、負けないでくださいね。

中村 宇博

2011年12月16日金曜日

風邪を引いてしまいました

連日ホームページの修正を
夜遅くまでやっていたら、
昨日あたりから急に鼻がつまりだして、、、

風邪を引いてしまいました。

体の節々が痛いので、
きっと熱があると思います。

明日、セラピスト養成学院の
合宿があるのになぁ、、、

ホント、参りました。

気持ちの焦りもあったと思います。

体に無理をさせてしまったので、
少し休むことにします。

風邪を引いたり、ケガをしたりしたときは、
最近の自分を振り返るチャンスなので、
いろいろと反省することも多いです。

風邪を引くと体温が上がって、
免疫力が高まったり、

筋肉がゆるんで体がリセットされるので、
たまに風邪を引いた方がいいと
おっしゃる治療家の先生もいます。

私はいつも風邪を引くたびに、
体が動かないことの不便さを感じながら、

患者さんの辛さを再確認できるので、
ありがたいことだなと思っています。

風邪を嫌がらないで「体を休めなさい」
というメッセージを受け止めて、
少し歩みをゆるめることにします。

中村 宇博

追伸:施術は通常通りにやって
いますから、安心しでください。


2011年12月12日月曜日

『若返りの遺伝子』にスイッチを入れる方法

・肌の荒れ、乾燥、シワとは無縁の肌を手に入れる
・20~30%老化を遅らせることができる
・寿命が100歳以上になれる

若返り、アンチエイジングと聞くと、
「ビクン」と反応をしてしまう人は必見です。

最近の研究で若返りの遺伝子にスイッチを
入れる方法が分かってきました。

毎日、誰もが行っている「ある行為」を改善すると、
若返りの遺伝子にスイッチが入り、
老化を20~30%遅らせることができます。

人間は100歳以上、生きられるようになります。

しかも、お金もかからず(むしろ節約になる)、
知ったその日から誰でもできる
超カンタンな方法なのです。

詳細は明日お知らせしますね。

中村 宇博

2011年12月8日木曜日

元プロ和太鼓奏者のIさんがねんざから早期回復

Iさんは3カ月ほど前、
息子さんの幼稚園のお迎えの帰りに、
駐車場にある段差に気付かずに、

「記憶がない」とおっしゃるほど、
ハデに転んでしまったそうです。

幸い、足を打ったり、
骨を折ったりはしなかったのですが、
右の足首をひどくねんざしてしまいました。

足を引きずりながら、何とも痛々しい姿で、
施術室に入ってきました。

ねんざの翌日に来院されたので、
まだ腫れや内出血が見られます。

通常なら1か月は痛みが残って
しまうでしょう。

触れるだけでも、かなり痛がるので、
本人が辛くないように、痛みがないところから
徐々に触れていきました。

5分ほど触れたところで、
一度、歩いてもらうと、

「あれ?まだ痛いけど、さっきよりは
楽になっています」

と足を引きずることなく歩けるように
なりました。

その後、2回の施術で歩いても
全く痛くなくなり、

「太鼓の練習にも参加できました」

と喜んでおられました。

Iさんは元プロの和太鼓奏者で、
現在も和太鼓教室を開催されていて、

和太鼓のセミプロチームに所属されて
いるなど、精力的に活動をされています。

なので本当は休んだ方がいいのは
もちろんなのですが、

ケガをしたからと言って簡単に
休んだりできない状況だったのです。

しかし、施術を受けたことで、
素早く回復をすることができて、
I助かったとおっしゃっていました。

何よりよかったのがねんざをして、
すぐに来院されたこと。

ねんざや突き指などは、痛めて間もない場合、
初回の施術で痛みが完全にとれてしまうことが
あるくらいです。

現在も演奏中に出てくる足首や、
足裏の痛みをとるために、
定期的に来院されています。

まだまだ動きがよくなるはずなので、
今後が楽しみです。

Iさんはいつも笑顔が素敵な方で、
周りの人を明るく元気にします。

それが太鼓の演奏にも現れていて、
見ている人をワクワクさせます。

私はひそかにIさんの太鼓のファンです。

でも、ご自身の体をかえりみない方だから、
それけがちょっと心配かな(笑)

Iさん、無理をされないで!

中村 宇博


追伸:ちなみにIさんの誕生日は12月4日。

私は12月5日なので、お互いの誕生日を
絶対に忘れないのです(笑)

いつも誕生日の前後に来院されては、
メッセージカードとプレゼントをくださいます。



Iさん、ありがとうございました。

私も「竹布」をプレゼントしました。


2011年12月6日火曜日

腱鞘炎(ドケルバン病)の痛みが半分になった

「先生、正直、全然変化がなくて、
ずっと本当に治るのか心配で、
半信半疑だったんですけど、

昨日急に痛みが半分くらいに
なったんです」

三重県から来院されている
腱鞘炎のOさんは、
漬け物を作る工場で働いていて、

左手で大きなボールを持ちながら、
機械にキャベツを突っ込む作業を
一日中行うそうです。

ボールを支える親指が腱鞘炎になって、
ひどいときには指が曲がらなくなり、
着替えや箸を持つのさえ
困難だったそうです。

また一日中立ちっぱなしなので、
下半身の筋肉がパンパンに張っていて、
全身にかなりの疲労をためていました。

施術をするたびに指の動きが
どんどんと大きくなっていき、

着替えがしやすくなったとか、
箸が持てるようになったとか、

そのような変化はあったものの、
痛みが楽になってはいなかったようです。

ところが通院を始めて2か月が経ち、
これまで全く痛みの変化がなかったのが、
突然、痛みが半分にまで落ちました。

「はじめて"これなら治る"と思えました」

嬉しい限りです。

けれども、これはOさんに限らずですが、
痛みが突然、楽になったというまでは、
確かに変化を感じにくいのですが、

実は体の中では毎回の施術のたびに、
体に変化が起こっていて、その蓄積が、
大きな変化につながったのです。

Oさんなら手指の動かしやすさが、
各段によくなっていました。

しかし、これを痛みの変化を感じないから、
「変わっていない」「良くなっていない」
と思っていると、

施術に通うこと自体に疑いが出てきたり、
途中であきらめてしまうことに、
つながりかねません。

そうすると、本当は良くなる症状が、
本人の「治らない」という勘違いで
治らなくなってしまうのです。

またOさんの場合は、とても気づかいのある
優しい方なので、いつも施術前後には、

「先生、良くなってきています。
ありがとうございます」

と本当はあまり変化を感じられていなくても、
そうおっしゃってくださるのです。

けれども、本心では不安を感じているという。

その気づかいはありがたいことですが、
しかし、それは治療をする上で、
邪魔になるだけです。

施術家は「痛みが変わっていない」
と言われたら、

「アプローチの方法を変えてみよう」
と考えることができます。

ですが、本当は効果が出ていないのに、
「良くなっています」とおっしゃられると、
効果のない方法をずっと続けてしまいます。

それはお互いのためになりません。

「施術」は患者と施術家の
コミュニケーションです。

施術家からの一方通行では、
治る症状も治らなくなってしまいます。

適切な判断ができなくなって
しまうかもしれません。

どうか遠慮なさらずに、

「変化がよく分からない。
良くなっていない気がする。
治るかどうか不安なんです」

とおっしゃってください。

何でも話してくださいね。

中村 宇博


2011年12月4日日曜日

手根管症候群の患者さんから「りんごのケーキ」をいただきました


長野から来院されているKさんから、
無農薬のリンゴを使ったケーキを
いただきました!

リンゴはご自宅で作られているそうです。

Kさんは調理師さんで、70人を超える
幼稚園児の給食を作られているのですが、

手根管症候群という、手のしびれ、
痛みが起こる症状のために、
一時は包丁が持てない、鍋が持てない、
指が曲がらない状態でした。

「大好きな仕事をつづけたいから」と、
長野という遠方から通院を開始。

何とか力になりたいと思っていました。

いつも幼稚園での仕事ぶりや、
ご家族のお話を聞かせてくれるのですが、

「本当に料理がお好きなんだな」
「”人”が好きな方なんだな」
というのが伝わってくるのです。

そういえば調理師さんで腱鞘炎や
手根管症候群の方は多いですが、

どの方も好きで始めたお仕事で、
どうにか長く続けていきたいと、
一生懸命に治療にはげまれます。

だから、こちらも何とかつづけさせて
あげたいと、自然と気合が入ります。

2カ月程度で、ほぼしびれがなくなり、

その後、遠方のために定期的な来院ができず、
一時的に症状が良くなったり、戻ったりを
繰り返しましたが、

現在はお菓子を作ったりもできるまでに
回復されました。

まだ決して手が完全に回復したわけでは
ないのに、そのような状態でケーキを
作ってきてくださったんだと思うと、
涙が出そうなくらい嬉しいです。

Kさん、本当にありがとうございます。
大切にいただきます!

そして、その陰には
車を運転してきてくださる旦那さん、

そして、付き添いで来てくれる
お子さんたちの協力があることを
忘れないように、感謝します。

中村 宇博


追伸:Kさんは娘さんを施術家にしようと
密かに企んでいるそうです(笑)

そして娘さんが施術家、その横で、
Kさんが自然食のカフェをするのが
夢なのだとか。

そんな風に思ってくださるというのは、
施術家をやっていて本当に良かったなと
思う瞬間でもあります。

これからも人から憧れられるような、
とくに子どもたちから尊敬されるような
人でありたいと思います。


100mハードルで全国大会に出場したSちゃん

今朝、こんなお手紙が届きました。


=====

何度も連絡させて頂こうと思ったのですが、
すごく応援してもらって、施術も行ってもらっていたのに、
期待に答えられなかったのがすごく悔しかったのと、
何と言えばいいのかわからず、怖くて連絡できていませんでした。
すいません、、、。

=====

中学生のSちゃんは陸上の100mハードルで、
今年の全国大会に出場しました。

惜しくも決勝には進めなかったものの、
その後のジュニアオリンピックの出場も
決定していました。

(ジュニアオリンピックとは全国大会に次ぐ
中学ではレベルの高い大会です)

その後、Sちゃんから連絡がなかったので、

「結果はどうだったんだろう。
悔いなく引退をすることができたかな」

「高校に行っても陸上をやるのかな」

などと、気になっていたのですが、、、

先日、Sちゃんの弟さんが
足の裏、甲の痛みで来院されたので、
お母さんからお話をうかがったのです。

「決勝でスタートがうまくいかなくて、
足が合わなくて、1台目のハードルの前で
止まってしまったんです」

本人も相当なショックだったでしょうし、

もう1か月以上も前の出来事を思い出して、
お母さんも目に涙を浮かべていました。

そこでSちゃんにハガキを送りました。

「ジュニアオリンピックのこと、
お母さんから聞きました。

本当に残念だったね。
先生も、めちゃくちゃ悔しいです」

その返事が今日届いたのです。

私はSちゃんがどんな結果だったのかが、
気になっていたのではなくて、

彼女がどんな気持ちで中学最後の大会を
終えることができたのかが知りたかったのです。

私が知っているのは、一端でしかありませんが、
Sちゃんが頑張って練習をしてきたことや、

人一倍、周りの人の期待に答えたいと思う、
一生懸命な子であることを知っていたので、

そんな3年間の頑張りを褒めてあげたい、
ねぎらってあげたい、よく頑張ったねと
言ってあげたいと思っていました。

また私からもお手紙を送りたいと思います。

受験勉強で忙しい中、返事をくれて、
本当に嬉しかったです。

手紙の続きには、
このように書かれていました。

=====

中学校、最後の県大会は、ジュニアオリンピックから
約1か月、ハードルが怖くなってしまって、
思ったように練習ができず、2位でした。

自分の中でも、最後の大会は笑って終わろうと
決めていたので、結果は2位でしたが、
悔しかったと言うよりは、楽しかったと思える
最後の大会になったので、とても嬉しかったです。

高校生になっても陸上を続けていくと決めたので、
今は目標の学校に行けるように頑張っています。

=====

きっとSちゃんはこの悔しさをバネに、
さらに高校で結果を残すと思います。

いつか、
「あのとき悔しい想いをして良かった」
と思えるようになると思います。

Sちゃん、これからも頑張ってね。
いつも応援しています。

中村 宇博


追伸:Sちゃんはいつも大会の前に、
施術を受けに来ていました。

大会の前々日ぐらいに施術を受けると、
自己ベストが出ることが多かったのです。

これは偶然ではなくて、Sちゃん以外の
アスリートも、大会の前になると、
コンディションを整えに駆け込んできます。

大会に向けて激しい練習を積んできた
アスリートは、体に疲労がたまっているので、

むしろ、その疲労をどこまでとることが
できるかが結果を左右します。

大会間近は練習をして、さらに体に
負荷をかけるよりも、疲労を除去して、

パフォーマンスを発揮しやすい
コンディションを作ることに
専念した方がいいです。

とくに陸上や水泳などの競技では、
タイムでハッキリと違いが現れます。


2011年12月2日金曜日

抗リウマチ薬を飲まずに自然治癒させる②


の続きです。

まだご覧になられていない方は、
先に前回の記事を読まれることを
オススメします。

前回の記事はこちらから↓


=====

「先生、やっぱり不安になってきました。
本当に治るのでしょうか」

関節の腫れがひどく、痛みも強くなり、
範囲も広がってきている。

不安になって当然です。

けれども、実はこのリウマチの反応は、
決して症状が悪化しているわけでは
ないのです。

例えば指の関節に痛みが出たとき、
その後、数週間くらいは腫れと痛みが
なかなか引いていきません。

しかし、不思議なことに、
さらに時間が経過すると、

今度は自然と痛みが引いていき、
次第に腫れや関節の動きの悪さも、
改善していくのです。

一見、悪化しているように見える、
関節の腫れや痛みも、実は、
体の治癒の反応なのです。

そのことはNさんも
未だ信じられない様子です。

しかし、来院されて間もないうちは、
指が痛くて曲げられないほどだったのが、

現在は筋肉の張りやこわばりは
見られるものの、指を曲げても、
痛まなくなりました。

今後、張りやこわばりがとれていくうちに
実感がわいてくるでしょう。

私も5年前、アトピーがひどかった
大学生のときに、ステロイドを塗るのを
やめて、自然治癒を目指しました。

そのときも、薬を止めた途端に、
回復に向かっていくかというと、
そうではありません。

むしろ数か月は薬をやめたことで、
今まで抑えてきた症状が噴き出てきます。

もちろん、これも体内に溜まっている
毒素や薬の残りカスを外へ出そうとする
体の治癒反応で、

症状が悪化しているわけではないのです。

だから放っておくと、
次第に症状が良くなっていきます。

Nさんも同じで、薬を止めて、
一時的に悪化しているように見える
関節の腫れや痛みは治癒の反応なのです。

「そんなこと信じられません。
医学的根拠があって言っているのですか?」

現在は世界的な免疫学の権威である、
安保徹先生がこのメカニズムを解明されて、
著書などでも紹介されています。

もし興味があったら読んでみてください。

とても勉強になります。


どうしても私たちは医学的な根拠が
ないとなると信じられないとか、
怪しいと思ってしまいがちですが、

この医学的な根拠というのも、
実は非常に曖昧なことが多いです。

過去の歴史を見てみると、
常識というものは必ずあとで
くつがえっています。

例えば、昔、運動をするときに、
水を飲まない方が体力がつくと
言われる時代がありました。

今なら熱中症になるから、
こまめに水分をとりなさい
というのが常識です。

今どき「水を飲むな」という指導者がいたら、
保護者からクレームの嵐でしょう。

昔はバターは体に悪いから、
マーガリンを使った方が健康にいい
と言われていましたが、

今ではマーガリンは冠状動脈に
悪影響を与えて、心臓病のリスクを
高めるから危険と言われています。

これまではリウマチは原因が分からないから、
薬を使ってコントロールするしかない
というのが通説でしたが、

今後はどうなるか分かりません。

実際、薬をやめてリウマチを
完治させた人もたくさんいます。

薬の危険性を叫ぶお医者さんも
増えてきています。

誰もが自己治癒力を持っていて、
体は生きている限り、
必ず回復をしつづけます。

正しい対処をすれば、薬を飲まずとも、
リウマチという難病であっても、
回復をしていくのです。

どうかあきらめないでください。

中村 宇博

2011年12月1日木曜日

ケガは素晴らしいチャンス

どう見ても「練習を休みたくない」と、
表情が訴えている。

彼はオスグッドで、今こそ練習が
思い通りにできていないけれど、

サッカーと陸上を掛け持ちするほど、
スポーツ万能で、運動が好きで、
練習を休むことを極端に恐れている。

オスグッドの症状は、
それほどひどい状態ではない。

屈伸をすると痛むくらい。

だから施術をつづければ早いうちに、
痛みがとれてしまう可能性がある。

実際、初回の施術で痛みが
半分以下になっている。

本人も喜んでいた。

けれども、アスリートなら誰もが
抱える不安だけれども、

「練習を休んだら、周りに
置いていかれてしまうんじゃないか」

「今までの練習が無駄になって
しまうんじゃないか」

という不安が練習を休むことに
ブレーキをかけていた。

中村もその気持ちはよく分かる。

けれども、どうかケガをしている
アスリートには、

ケガをしたときこそ
「劇的にパフォーマンスUPするチャンス」
と思ってほしい。

実際、ケガをしたアスリートは
2通りに別れるように思う。

1つは、ケガから復帰したら、
しばらくして再発してしまうタイプ。

もう1つは、ケガから復帰したら、
以前よりもパフォーマンスが上がって、
活き活きと練習するようになったタイプ。

この両者の違いは、一言で表すと、
「ケガをどう捉えているか?」だ。

前者はケガをしたことを、
「不運」「アクシデント」と捉えている。

だから、早く治して
練習に復帰したくてたまらない。

心の中で「なんで自分だけ、
こんな目に合わないといけないんだ」
と思っている。

そんな子どもの姿を見て、
親御さんも、

「かわいそう」
「早く練習をさせてあげたい」

と思っている。

僕も昔アスリートだったから、
その気持ちはすごく良く分かる。

でも、実はこの捉え方では、
ケガから復帰したあとに、
また同じことを繰り返す可能性がある。

練習をガマンして、ケガから復帰する。

「やった!もうこれからは、
ガマンしなくてもいいぞ」

とても嬉しい瞬間だ。

けれども練習ができていなかったから、
パフォーマンスが落ちている。

「やばいな、早く皆に追いつかないと」

それでガムシャラに練習をする。
人の2倍、3倍練習をする。

、、、それで結局、無理して、
またケガをして、戻ってくる。

多くの場合はこの繰り返しをしてしまう。

ケガが多い選手は間違いなく、
この繰り返しをしている。

もし、この悪循環から抜け出したいなら、
ケガをしたときの捉え方を
変えなければならない。

再発をしないタイプは、
まず治療にのぞむ姿勢が違う。

そもそも、このようなタイプの人は、
すでに散々ケガに悩まされてきた
という人が多い。

だから、早期に治すことを、
いい意味であきらめている。

そして、完治を目指している。

「先生にすべてお任せします。
よろしくお願いします」

とおっしゃる。

僕は考えられるだけのアドバイスをして、
そして、それを文句も言わずに、
すべて実践してくる。

だから治りも早い。

自分が治っていくのが分かるから、
いつも嬉しそうにしている。

「先生、おかげさまで、
どんどん良くなっています。
ありがとうございます」

そして、治ったら、
「次はどんな練習をしたらいいですか?」
と、ここまで聞いてくる。

ケガを再発させてしまうタイプは、
「今までと同じ練習」をしようとする。

でも、ケガを繰り返してきたタイプは、

「今までと同じ練習ではまたケガする。
パフォーマンスも上がらない」
ことを知っている。

だから、僕もケガへの施術と、
セルフケアの方法、練習の方法まで
アドバイスをさせていただく。

そうすると95%以上、
再発を繰り返すことはない。

むしろ、良い練習、良いケア、
良いトレーニングを積むようになり、

復帰後、パフォーマンスが
どんどんUPしていく。

「先生のおかげです」とおっしゃるけれど、

「とんでもない、あなたの努力の結果ですよ。
これからは思いっきり練習をしてください」
と心から応援したくなる。

これは自分の体験談から
言うことだけれど、

「今までの”やり方”が
ダメだったからケガをしてしまった」

まずはそのことに気づけるかどうかが
大きな分かれ目になっている。

”やり方”というのは、
いろいろなやり方なのだけれど、

例えば、練習のやり方、ケアのやり方、
体の動かし方、練習への参加態度、、、etc

どこかに問題があったから、
今ケガをしてしまっている。

だから「早くケガを治して、
練習に復帰したい」というのは、

気持ちは分かるけれど、
実はちょっと危ない考え方。

僕も本当は偉そうなことは言えない。

これは自分が現役のときに、
散々やってきたことだから。

だから大学生のときは、2年間、
練習もできずに棒に振ってしまった。

けれども、このブログの読者さんには、
同じ過ちをしてほしくないので、
厳しい言い方だとしても言います。

ぜひケガに苦しんでいる人には、
こう考えてもらいたい。

ケガをしてしまったのには、
何か理由があるに違いない。

だからこのケガを活かして、
ケガから復帰した時には、
もう絶対に再発させない。

そういう捉え方ができる選手は
ケガから復帰したときに、

周りが見違えるような動きをする。
パフォーマンスが上がる。

そうじゃないとケガをしたことの
意味がないじゃないですか。

僕はケガをしたことは決して、
不幸だなんて思ってもらいたくない。

体は痛みを通じてあなたに、

「練習方法が間違っている」
「ケアが不足している」

とシグナルを送ってくれている。

それをキャッチして、原因を突き止め、
改善した人だけが、本当の意味で
ケガが完治して、

そしてケガが治る以上のプレゼントを
受けとることができる。

ぜひケガをしたことはチャンスだと、
そう思ってほしい。

「そんなこと思えませんよ。

第一、何が原因で、ケガをして
しまったか分からないですし。

どうやったらケガが治るのか、
分からないんですから」

その通り。

だから僕たちのような体のプロがいる。

1人で悩まないで、ぜひ相談してほしい。

中村 宇博


2011年11月29日火曜日

抗リウマチ薬を飲まずに自然治癒させる①

2年前にリウマチを発症したNさんは、
今年3月から薬を完全に断って、
自然治癒を目指しています。

FMTに来院されたのは6月頃でした。

右手人差し指の第3関節がプックリと
腫れてしまって、動かすのが辛そうです。

「曲げるとすごく痛いんです」

施術をすると、指が完全に曲げられる
ようになり、痛みが軽減したので、

「また来週つづきを見せてくださいね」
と言って、終了しました。

しかし、その次の週には、腫れが
完全に戻っており、痛みも以前よりも
強くなっていたので、

「これは長丁場になるな」
という予感がしました。

Nさんは2年前、突然、全身がギシギシと
音を立てるかのような動きづらさと、
痛みが出てきて、あわてて病院に行きました。

血液検査の末、リウマチと診断。
抗リウマチ剤などを処方されます。

その後は薬で症状をコントロールしながら、
仕事をつづけることもできていました。

自分がリウマチであることを
忘れるくらいでした。

そして血液検査の数値も順調で、
今年の3月、医師と相談の上、
薬を止めることになったのですが、

薬を止めた途端に、指が腫れてきて、
痛みが再発してしまったのです。

医師は「もう一度、投薬を始めましょう」
と言いました。

しかし、それではまた同じことを
繰り返してしまうのではないか、、、

薬を使いつづけている限り、
根本的にはリウマチは治らない。

それに、もし薬には副作用もある。

今後、飲みつづけてどうなるか
分からないし、薬が効かなくなって、
強い薬に変わっていくのが怖い。

もしかしたら、いつか薬が完全に、
効かなくなってしまうかもしれない。

なんとか薬を飲まなくても、
リウマチを治すことができないか?

そこでFMTを頼って来られたのです。

「中村先生は、昔アトピーを、
薬なしで治されたんですよね。

リウマチも同じアレルギーの症状だし、
いろいろとアドバイスを聞けるかと
思ったんです」

FMTにはこれまでも、
何人ものリウマチの患者さんが
来院されていましたし、

とくに発症してから早期の場合は、
回復も早く、薬を使わないで、
完治していくことが多いです。

しかし、Nさんは2年間、
薬を服用してきていたので、

薬を止めたあとに、これまで
抑えてきた症状がどんどん出てくる
可能性がありました。

その症状の悪化に負けないで、
どこまで耐えることができるのか。

それが回復の分かれ道になります。

「分かりました。
やれることをやってみましょう」

やはり、週を追うごとに、
関節の腫れが強くなってきて、
痛みも強くなっていきます。

施術で関節の周辺の筋肉や組織を
ゆるめてあげると、関節の動きが
スムーズになり、痛みも軽減しますが、

次の週にはもっと症状が強くなって、
戻ってこられます。

「先生、やっぱり不安になってきました。
本当に治るんでしょうか」

つづく

中村 宇博


2011年11月28日月曜日

引きこもりを完治させる最高の方法

引きこもりを完治させる最高の方法は、
「家に火をつけること」だと、
どこかの学者が言っていました。

引きこもりは、本人もそうですが、
何よりご家族の方が悩まれていると
思います。

かなり過激な例ではありますが、
まさしくその通りだと思います。

また、実際にそうしないにしても、
それくらいの覚悟で挑まないと、
お子さんは変わらないでしょう。

現在、統合失調症の患者さんが
来られています。

22才のOさんは薬を毎日服用しており、
以前には入院歴もあります。

上半身が老人のように丸まっていて、
歩くのも大変そうです。

聞くと退院してから
2年程、家から出ていないそうです。

毎日イスに座りっぱなしで、
8~10時間ほどパソコンの前に座り、
動くときは食事とトイレと寝る時だけ。

しかも、お菓子が大好きで、
スナック菓子やジャンクフードを
バクバク食べてしまう。

なので見た目は体重100キロ近いのでは
と思うほど、肥えていらっしゃいます。

そんな生活を繰り返していたため、
体が固まって、膝や腰を伸ばすことが
できなくなってしまいました。

姿勢をまっすぐにしようとしても、
体が曲がってしまい腰が痛いので、

歩くことも、立つことも困難になって、
ようやくこれではマズイと思って、
FMTに来られたそうです。

OさんにとってFMTに来院するのは、
他の患者さんとは違う勇気が
必要だったと思います。

ご両親と一緒に来られましたが、
2年ぶりに家から出て、
はじめての場所に行く。

同年代の人がいるかもしれない。

自分の姿を見られたくないという
気持ちもある。

そのような迷いや不安を超えて、
来院を決めたことだけでも、
Oさんは変わる素質のある方だと
思いました。

Oさん自身も、

「先生、何とか自分を変えたいんです。
普通に生活ができるようになりたいんです」

と真剣なまなざしで言います。

Oさんはただ両親に連れてこられた
わけではなくて、自分の意思で変わりたい
と思って行動を起こしたのです。

なので、私もできる限りのサポートを
したいと思いました。

何度か施術を続けていくうちに、
まず腰の痛みが軽減してきました。

背が10cmは高くなったというくらい、
上半身がまっすぐ伸びるようになって、
普通にスタスタと歩けるようになりました。

スタッフ同士でも、
「Oさんはどんどん変わってきているね」
と話をしていました。

あるとき、Oさんが施術中に

「どうしても1日パソコンの前に
いることがやめられない」

と悩んでいました。

「それならインターネットの回線を
ストップしてしまったらどうですか?

自分の意志だけでは、
なかなかやめられないですよね。

僕でも家にこもっていて、
部屋にパソコンしかなかったら、一日中、
インターネットをやってしまいますよ。

僕もパソコンで文章を書くときには、
インターネットの回線を切るように
していますよ」

とアドバイスをすると、

「それいいですね。やってみたいです」
と本人も乗り気でした。

そこで付き添いで来られていた
お父さんにそれを提案してみたのです。

しかし、予想もしていない
答えが返ってきました。

「でも息子はパソコンがなかったら、
一日中、何もすることがないから、
かわいそうです」

この言葉から、息子さんのブレーキに
なっているのはご両親だということが
お分かりでしょうか。

息子さん自身が変わろうと思っても、
ご両親が無意識に息子さんを
縛りつけているのです。

もしOさんが引きこもりをしている
現状を変えたいと思うなら、

自ら環境を変える努力をするか、

もしくは、ご両親がOさんに
変わってほしいと思われるなら、
まずご両親の意識が変わらない限り、
Oさんは変われないでしょう。

その後、Oさんは自ら決断をして、
安定薬を断つことに挑戦して、
見事やめることができました。

その間、一日中、眠気に襲われて、
集中力の切れ、肌の湿疹、体のだるさ
などが出てきていましたが、
Oさんはそれに負けませんでした。

そして、現在では少しずつ外に出たり、
人とコミュニケーションをとる
努力をされています。

どんどん顔色が明るくなってきて、
話も上手になってきています。

Oさんはきっと生まれ変わることが
できると私は信じています。

Oさん、頑張りましょうね。

中村 宇博


2011年11月27日日曜日

5年間オスグッドに悩んできた中学生バスケットマン②

前回のつづきです。

まだご覧になられていない方は、
先にこちらの記事を読んでください↓


=====

「先生、そのトレーニングをやると
お金がかかりませんか?」

そうです、Hくんはこれまで
長く治療をつづけてきたことで、
どれだけのお金がかかっているか
知っているのです。

そのため、また新たにトレーニングを
始めることで、ご両親に迷惑をかけて
しまうんじゃないかと思っていたのです。

気持ちはよく分かります。

私も同じことで悩んだことが
あったからです。

以前、陸上の練習中にケガをして、
治療院めぐりをしていたとき、

治療費の総額が10万円を
軽く超えていることを、

「俺のせいでお金かかっているな」
と申し訳なく思っていました。

「でもね、たぶんHくんのお母さんも
ひょっとしたら同じ気持ちじゃないかな
と思うんだけれど、

子どもにお金の心配をさせてしまうのって、
親からすると、すごく悔しいことなんだよ。

昔、先生もお父さんに
怒られちゃったことがあるんだ。

『子どもが金のことなんか心配するな。
自分がやりたかったら遠慮せずに
やればいいじゃないか』ってね。

子どもがやりたいことをお金の問題で
やらせてあげられないとしたら、

お父さん、お母さんは情けない
気持ちになるんじゃないかな。

それにHくんのお母さんは、
お金のことよりも、

何よりHくんに全力でバスケット
やってもらいたいんだと思うよ。

だから、これだけ時間とお金がかかっても、
ここに連れてきてくれているんじゃない。

Hくんがコートで全力でプレーしてる姿が
見られたら、お母さん本当に嬉しいと思うよ。

だから、もしHくんがオスグッド治して、
バスケットを思いっきりやりたいのなら、
お母さんに甘えちゃってもいいんじゃないかな。

それで社会人になったら、いっぱい働いて、
お母さんにいつかお返しするんだよ」

と言うと、お母さんは目にうっすらと
涙を浮かべていました。

「私の言いたいことは
全部、言ってもらいました」と。

あとはHくん次第です。

ご両親想いの素晴らしい息子さんだと
思います。

お金を無駄使いしないことも大切です。

けれども、彼にはそんな心配をして、
行動にブレーキをかけて、

無限の可能性をつぶしてしまうのだけは、
避けてほしい。もったいない。

せっかくここまで闘ったのだから、
あと一歩踏み出してほしい。

頑張ろう、Hくん。

中村 宇博



2011年11月26日土曜日

5年間オスグッドに悩んできた中学生バスケットマン①

小学4年生のときからバスケットを
はじめたHくんは、今まで一度も、
全力でプレーできたことがありません。

なぜなら、その直後に、オスグッドという、
膝のお皿の下の当たりがボッコリと腫れて、

屈伸するだけでも激痛がはしる症状を
発症してしまったからです。

Hくんは病院で、

「これは成長痛だから、大人になったら治る。
それまで上手に付き合いながら練習しなさい」

と言われて、サポーターを付けながら、
膝が痛くなる練習はひかえながら、

実に5年間も全力でプレーすることが
できなかったのです。

HくんがFMTにはじめて来院したときは、
膝を完全に曲げて屈伸をすることが
できませんでした。

オスグッドは成長期の子どもたちに多い
スポーツ障害のため、成長痛などと
言われることがありますが、

それは実に「ナンセンス」です。

現代の西洋医学ではオスグッドの原因も、
有効な治療方法も確立されておらず、

湿布やサポーターで痛みを軽減させながら、
安静にしながら、自然と痛みが引いていくのを
待つしかないのが現状です。

Hくんの場合も、医師が、
「痛みと付き合いながら練習しなさい」
というのは言い換えると、

「私には治すことができないから、
練習しながら、自然と治るのを待ちなさい」
と言っているのです。

決して医師を批判しているわけでは
ありません。

医師も毎日、助けを求めて来院される
患者さんに何の有効な治療を施すことも
できずに、苦しんでいるのです。

しかし、オスグッドには原因があります。

その原因に対して正しく働きかけをすると、
痛みは早期に回復していくのです。

Hくんの場合は、初回の施術で
完全に下まで屈伸をすることが
できるようになり、

その後、数回の施術のうちに、
腫れている部分をグイグイ押しても、
ほとんど痛みが出なくなりました。

普通なら練習に復帰しても、
痛みが戻ってこなければ、
これで「施術終了」です。

ハッピーエンドです。

けれども、Hくんの場合は、
ここからが大変でした。

Hくんは5年間も痛みをかばいながら
練習をしてきたために、

無意識に痛みをかばうような
体に負担をかけてしまう動作が
クセづいてしまっていて、

いざ練習に復帰しようとすると、
すぐに痛みが戻ってきてしまうのです。

しかも、Hくん自身も、
「また再発したらどうしよう」
という恐怖があって、

痛くないのにもかかわらず、
軽くジャンプをするのも、走るのも、
恐る恐るでないとできないのです。

実際、Hくん以外にも、長期間ケガで
苦しんできたアスリートの中には、

痛みをかばう動作やケガへの恐怖感が
抜けなくて、復帰に時間がかかることが
少なくありません。

医師の曖昧な診断、

症状の原因を見ずに痛みだけに
フォーカスした対処療法、

子ども本人の「痛くても練習をやりたい」
「試合に出たい」という気持ちが
優先されてしまうこと、などが、

痛みの原因を複雑にしてしまうのです。

Hくんは施術開始から1か月程度で
痛みがほとんど出なくなったのですが、

その後、練習するたびに痛みが戻ってきて、
すでに5カ月も通院しつづけています。

そのような子どもたちには、
痛みをかばう動作を根本的に
改善していくために、

初動負荷トレーニングを勧めています。

このトレーニングは筋肉と神経の関係を
改善させて、筋肉を柔軟にしたり、
動作を修正する効果が期待できます。

FMTの施術で痛みを早期に軽減させたら、

その後はケガの再発を防ぐために、
動作のクセを修正するのです。

以前もオスグッドで悩んでいた中学生が、
初動負荷トレーニングを始めてから、

痛みが全く戻らなくなった上に、
運動会で誰よりも早く走れたと
喜んでいました。

単に再発防止のためだけではなくて、
体に負担が少ない、効率の良い動作方法を
身につけることができるので、
パフォーマンスUPにもつながります。

しかし、Hくんのご家族に
初動負荷トレーニングを提案してみたところ、
何やらしぶっているように見えました。

お金も時間もかかることですから、
私たちも無理に勧めることはしません。

けれども、やはり再発を繰り返してしまう
現状に、再度、提案してみたのでした。

するとHくんのお母さんは、

「私はもし息子がやりたいと思うなら、
やったらいいと言っているのですが、、、」

と、どうやらトレーニングをしぶっているのは
Hくん本人のようなのです。

Hくんのお母さんはバスケットの指導者を
されていて、息子さんがケガから
復帰できるのを何より期待されているのです。

お母さんは息子さんがトレーニングを
やりたがらないのは、面倒くさがって
いるからだと思っていたそうです。

しかし、その後も話をつづけているうちに、
Hくんが意外な理由を口にしました。

つづく

中村 宇博


2011年11月25日金曜日

父が嫌いでした

おとといは父の誕生日でした。

久しぶりに家族4人そろって
食事をしました。

ところで私はほんの数年前まで、
父のことが嫌いでした。

家に一緒に居ても話をしませんし、
目も合わさずに、無視していました。

同じ空間にいるのが嫌でした。

世の男の子は、ある時期になったら、
誰でもそんなものだと思います。

以前、スタッフと話しをしたとき、

「息子がパパ(お父さん)のことを
毛嫌いしている」と言ったので、

「それは自分のことが嫌いなんですよ」
と言いました。

「だんだん年をとるにつれて、
息子って父親に似てくるし、

自分の欠点やコンプレックスが
そのまま目の前にあるから、
気に入らなくて仕方がないんですよ」

そう、以前は私も自分の欠点や
コンプレックスが受け入れられなくて、
自分のことが大嫌いでした。

それと瓜二つな存在が
目の前にいるわけですから、
嫌でたまりませんでした。

ずっと父親のことを嫌いだ、
と思っていたのですが、

でも、それは父親が悪いわけではなくて、
自分の心に問題があると分かってから、

自分の欠点や嫌いなところを
変えられるよう努力してきました。

すると不思議なことに、自分のことを
認められるようになるにつれて、

父のことを嫌と思う気持ちも、
どんどん薄れていきました。

今では父のことを尊敬していますし、
ここまで育ててくれたことに
心から感謝しています。

父が29才のときに私は生まれました。

今の私とそれほど変わらない年齢です。

今の自分が子どもを育てるなんて、
とても想像ができませんし、

(同年代で子どもがいる人は、
たくさんいますが、

立派に子育てをしているのを見ると、
すごいなと感心してしまいます)

今の自分は至らないところばかりです。

以前は父のあら捜しをして、
「嫌だ、嫌だ」と思っていたのですが、

親だって人間なのですから、
完璧な存在であるはずがないですよね。

何も分からないところから、
私を育ててくれた両親の苦労を思うと、
感謝しても、しきれないくらいです。

ここだけの話ですが、父は子どもの頃、
祖父から虐待を受けていたようなのです。

私の実家と、祖父の家は1つ家を挟んで、
隣にあって、会いに行こうと思えば、
いつでも会いに行けるような距離でした。

けれども、私は子どもの頃、
いつも父が祖父と出くわさないように
家の中に隠れているのを見ていました。

父は祖父から、父親としての愛情を
感じて育ったことがないようです。

だから、なおさら私との関係は、
父にとって未知なものだったと思います。

自分が父親から育てられたようには
絶対にしないと思いながらも、

「じゃあ、どう接したらいいのか?」
は分からなかったと思います。

けれども、私は子どもの頃を思い出すと、
いつも父が近くの公園に遊びに
連れていってくれたり、

ドライブに連れて行ってくれたり、

病気になると家族の中で
一番心配してくれたりと、

そんな父の姿ばかり浮かびます。

自分が父親にしてもらいたかったけれど、
してもらえなかったことの全てを、
私にはしてくれていました。

限りない愛情をかけてくれました。

そんなことにも気付かずに、
父のことを嫌っていた自分を
今では本当に恥ずかしく思っています。

そんな父に精一杯の感謝を込めて。

僕を生んでくれてありがとう。


中村 宇博


追伸:よく家族みんな同じ顔だと言われます(笑)


2011年11月23日水曜日

クスリは飲んではいけない!?

Iさんが施術室に入ってくるなり、
いつになく真剣な顔つきをしていた。

「薬って怖いですよね。
この本に読み入ってしまいました」

FMTの待合室の本棚には、
オススメの本コーナーがあります。

その中でも、とくにオススメなのが、

「クスリは飲んではいけない!?」
船瀬俊介著


この本を読んだ人は皆同じような
感想をおっしゃるのですが、

Iさんが語ってくださったお話は
実に興味深いものでした。

「私の父は薬物の乱用による、
多臓器不全で亡くなったんです」

Iさんも、そのお母さんもFMTには
長く通われている患者さんで、

とても明るくて、思いやりがあって、
周りの人を笑顔にする素敵な方たちで、
スタッフからも人気があります。

お父さんを早くに亡くされたことは
以前にうかがったことがあったのですが、、、

Iさんのお父さんは心臓の病気のため
ペースメーカーを付けていたそうです。

「本当はいつ心臓が止まっても
おかしくない状態だったのに、

ペースメーカーをつけていたせいで、
長く動きつづけていたみたいなんです」

本当は止まるはずの心臓を、機械の力で、
無理やり動かされつづけるというのは、
一体、どんな気持ちなのでしょうか。

それが苦痛なのかどうか想像もつきませんが、
なんだかやるせない気持ちになりました。

「ライブとか、山登りに行くことが大好きで、
なんとか治したいという一心だったんです。

当時はそれが良くなる方法だと信じていたから」

だからIさんのお父さんは処方された
異常な量の薬をかかさず飲んでいたそうです。

「実は父のお姉さんも数年後に
同じ病気になっているんですよ。

でも、今もまだ元気でいらっしゃるんです。

そのお姉さんは薬をサボる人で、
お医者さんからもらった薬をあまり
飲んでいないみたいなんですよね。

だから父が早くに亡くなったのも、
薬のせいだったのかなって」

そして今日読んだ本の内容が、
Iさんが感じていた不信感に
答えを出したのでした。

「一体、何のためだったんだろう」と思うと、
悔しい気持ちがあったかもしれません。

「以前は知識がなかったので、
疑いもしませんでしたが、

今だったら良く考えて、ペースメーカーを
付けることも断わることができたのに」

薬は本来、毒物であり、長期間飲みつづける
ことが体にいかに悪影響を及ぼすかは、
知識では知っているのですが、

実際に体験をされた方のお話は、
説得力があり、心に迫ってきます。

「薬は神さま」かのように
思っている人はたくさんいますが、

薬の長期使用は体の免疫力を低下させ、
治癒力を奪います。

長期間、薬を服用しつづけている、
量が増えてきている、

でも、思うように症状が良くならない
というのであれば、一度、治療法自体を
考え直してみる必要があるかもしれません。


中村 宇博


追伸:「クスリを飲んではいけない!?」は、
FMTの待合に置いてあるので、
ぜひ手にとって読んでみてください。

私も実費で1冊購入して、持っているので、
貸してほしいという方も声をかけてください。


2011年11月22日火曜日

朝の目覚めがよくなる方法

私は大学生のときにアトピーが
ひどくなってから、食事には

気を使ってきました。

しかし、アトピーが治ってからは、
徐々に食生活が乱れています。

とくに仕事が終わるのが
22時を過ぎることもあって、
家に帰ってから食事を作るのも
なんだか面倒くさい。

だから、夕食はほとんど
外食になっているのですが、

遅くまで営業している外食店というと、
ラーメン、中華料理、牛丼、、、

と絶対体に良くないものが並びます。

あるときは中華料理屋さんの焼き肉飯に
ハマってしまって、毎晩のように行き、
中国人の店員さんから、デザートをおまけして
もらうくらい仲良くなってしまいました。

それでも体調が悪くなったり、
アトピーが出てきたりすることは
なかったのですが、

夜遅くにボリュームのある食事をして、
そのまま寝るという生活は、

決して体にも、サイフにも良いものでは
ないことは分かっていました。

乱れた食生活を送りながらも、

「こんなことではいけないな。
なんとか変えないと」

と思っていたのです。

そんな経緯もあって、昨日は久しぶりに
家に帰るのが21時過ぎくらいと
いつもより早く時間があったので、

数か月ぶりにご飯を炊いて
みることにしました。

お米を水で洗って、水に30分ほど浸して、
速炊きすれば1時間もかからずに、
アツアツのご飯が炊きあがります。

それにおかずは、お味噌汁、納豆、
男前豆腐のひややっこ、豆の水煮と、

(豆ばっかり、笑)

25才の男性にしてはヘルシーで
質素な夕飯になりました。

すると当然と言えば、当然なのですが、
今日はやっぱり体調が違います!笑

朝の目覚めがいい、
体の疲れを感じない、
頭が冴えている、

自然といつもよりも20分前に
出勤してしまいました。

食事の大切さは、日ごろから患者さんに
アドバイスをしているにもかかわらず、
こんな体たらくではお恥ずかしい。

しばらく続けてみることにします。

中村 宇博


追伸1:ちなみに朝食は、毎日、
フルーツをとるようにしています。

これは2年くらいつづけていますが、

毎晩、ひどい食生活を送っていても、
アトピーの再発や体調不良もなく、

睡眠時間が4~5時間であっても、
働きつづけられるのは、
毎朝のフルーツのおかげです。

好きなだけ、お腹一杯になるまで、
フルーツを食べます。

1~2週間つづけると、
便秘が解消されたり、
2キロのダイエットに成功したり、

疲れにくくなったりと、
変化が見られてきます。

オススメです。


追伸2:毎月セラピスト養成学院の
合宿の食事が楽しみです。

すべて野菜とフルーツを使った
食事を用意しています。


作っていただいています。

おまけに、もうひとつ。


何とも言えない表情でこちらを見ている、
新大阪院の橋本先生(笑)

奥でサラダに手を伸ばしているのは
川越院の山口先生です。

2011年11月21日月曜日

セラピスト養成学院4期が始まりました

セラピスト養成学院4期生の合宿が
開始しました。

もうすでに1期生が始まってから、
1年半が経過しました。

つい先週3期生が卒業をしたばかりです。

今、全国で「FMTのセラピスト」が
必要とされています。

愛知の本院にかかってくる電話のうち、
7~8割が県外からかかってきており、

「近くに同じ施術を受けられる
場所はありませんか?」

「お弟子さんでもいいので、
私たちの県に来ていただけないですか?」

とたずねられます。

現在こそ、横浜、大阪、埼玉に、
分院ができたのですが、

ほんの数か月前までは、北海道や
沖縄からも、本院に来院される
患者さんがいらっしゃいました。

なんとかもっと全国各地で施術を
受けられる環境を作りたい。

そのためにもセラピスト養成学院では、
急ピッチで施術家の養成を進めています。

ただFMTの施術家を養成するわけです。

これまで、人間の体の知識なんて、
ひとつもありません、

人の体に触れたこともありません、
という方であっても入学はできますが、

誠実さ、謙虚さ、勉強意欲があることが
必須条件で、

技術だけではなくて、高い人間性を
兼ねそなえた人を養成するための
プログラムになっています。

なんて言うと、ちょっと硬くるしい、
ハードルの高いイメージを持たれる
かもしれませんが、

学院生の中には、お子さんも、ご本人も
元患者さんという、50代の主婦の方も
学びにこられています。

もちろん、医学の知識があるわけではなく、
整体の経験があったわけでもないですし、

もっとも苦戦されていたのはパソコンの
扱いだったのですが(笑)

意外とそのような初心者の方が、
熱心に勉強をされて上達したりします。

しかし、あらためて学院生のピュアな
気持ちには感心させられます。

私にとっては初心を思い出させてくれる
機会でもあります。

どれだけ技術が優れていても、
知識があっても、

人間性や誠実さがなければダメで、

人を癒すのは、やはり人なのです。

そのような意味では、決して技術や、
知識がなくても、時間やお金を投げうって、
1から新しいことを学ぼうという
意欲のある方には敵いません。

そういう彼らの姿を見て、

いつも純粋でピュアな心を
思い起こすようにしています。

そういう姿は周りの人たちの心をも
動かすようで、

学院生以上に、そのご家族が変わって
家庭の雰囲気がよくなったとか、

夫婦間、親子間の関係が改善された
という話もよく聞きます。

そのような自らを変えようと
努力されている人たちと関われることは
本当にありがたいことです。

私も勉強熱心さ、チャレンジ精神を
忘れないようにします。

中村 宇博

2011年11月19日土曜日

これから毎日ブログを書きます

今日から毎朝、営業開始前に、
ブログを書くことになりました。

昨日までは毎日朝礼をして、

パブリックスピーキング
(人前でお話しすること)

の練習をしていました。

私は以前は人前で話をすることが苦手で、
すごく緊張をしてしまっていたんです。

汗がふきでてくるし、声が上ずるし、
足がガタガタ震えて、顔面蒼白になる。

私だけではなくて、人前でお話をするのが
苦手という人は多いですよね。

でも、毎日朝礼で必ず話をしないと
いけない状況が作られるようになると、
自然と緊張しなくなるものです。

たしか人は何か行動を3カ月つづけると
新しく神経回路が作られて、その行動が
習慣になるのだったと思います。

FMTで朝礼が始まって3年経ちますが、
その間、ほぼ毎日、人前で話す機会を
作られたことで、

今では突然に結婚式のスピーチや、
セミナーなどを頼まれても、
嫌だと思わなくなりました。

自分を成長させたいときに、
自らの意志の力で継続しようと
思っても、難しいですよね。

そういうときは、

「それを継続的に行わなければ
ならない環境」

を作ると続けやすいです。

患者さんに運動をしてくださいと
アドバイスをするのですが、

「よし、じゃあ明日から毎日、
ウォーキングを始めます!」

という風にはなりません。

「そうは言っても忙しいし、
なかなか時間が作れないし、
3日坊主のことが多いし、、、」

でたいてい続かないものです。

ですから、そういう人には、

「トレーニングジムに入会してしまうと
いいですよ。

毎月会費を払っていると思うと、
元をとらないとと思って、
自然と足を運ぶようになりますし、

周りで同年代の人たちがたくさん
いると、励みになりますし、
お友達もできるかもしれませんね」

とアドバイスをしています。

私も今年の初め、

「今年こそは毎日手帳を書こう!」

と意気込んでいたのですが、
1か月程度でやめてしまいました。

でも、朝礼でのスピーチは3年間、
毎日つづけられたのですから。

意志が弱い、自分はダメだと責める前に、

どうしたら毎日つづけられるような
環境や理由を作れるか?

を考えるとうまくいくかもしれません。

中村 宇博

追伸:FMT整体で患者さんに
オススメしているトレーニングジムは、

どんなトレーニングだろうと興味があったら、
下のリンクをクリックしてホームページを
読んでみてください。



自分の欠点を愛せる方法

私は完璧な人間ではありません。

なので、たくさんの失敗をします。

今は立場上、患者さんから「先生」と
呼ばれるようになり、

後輩の施術家には技術を教えたりするなど、
人様に偉そうに指導するようなこともあります。

けれども、まだ私は25才の若造なので、
未熟なところがたくさんあります。

1人暮らししている部屋の床には、
脱ぎっぱなしの服が落ちています。

食事をしたあとに、食器を洗わずに、
そのまま寝てしまうこともあります。

机の上は書類や読みかけの本が、
出しっぱなしになっています。

私は整理整頓がとても苦手で、
直そう、直そうと思うのですが、
なかなか変えられません。

そういえば小学生のときに、
苦い思い出があります。

小学校5年生ごろだったでしょうか。

当時、好きだった女の子から
手紙をもらったんです。

めちゃくちゃ嬉しくて、舞い上がって、
それを大事に机の中の道具箱に
保管しておいたのですが

ついついそれを忘れていて、
授業で配られたプリントをあとから
どんどん詰め込んでいってしまったんです。
それから数日後、
「あの手紙どうしたの?」と、
女の子から聞かれて、

「机に入れてあるよ」と答えたときに、
ハッと気がつきました。

せっかくもらった手紙が、
あとから詰め込んだプリントに押しやられて、
シワくちゃになってしまっていたんです。

しかも、それを本人に見つかってしまったんです。

あのとき向けられた軽蔑の視線は、
今でも忘れられません。

それを以前、女性スタッフに話したときは、
「中村先生、それは最悪です」
と非難の嵐でした。

当然ですよね(^_^;)

その失敗(小学生のときの)を活かして、
今では患者さんからいただいたお手紙は、
患者さんの体同様、細心の注意を払って、
大切に扱っています。

(いつも本当にありがとうございます。
大切に読ませていただいています)

とまあ、ダメな自分に気がついたときは、
「本当にお前はダメな奴だな」
と腹が立って、本気で落ち込みますし、

他にもとても人には話せないような、
恥かしい失敗をたくさんしてきています。

でも、以前はそんな欠点だらけの自分が
どうしても許せなかったのですが、

今では自分の欠点を愛おしくも
思えてしまうのが不思議です。

自分の欠点や失敗が許せなかったときは、
他人の欠点や失敗も許すことができませんでした。

いつも眉間にシワを寄せて、
カリカリしていました。

自分が失敗をしたときも「お前のせいだ」と
言わんばかりに、他人に八つ当たりをしました。

当時は自分自身でそのような苦しい状態を
作り出していることに気がつかずに、
まるで自分が被害者のように思っていました。

今思い返すと、恥かしいことです。

そして周りの人にたくさん迷惑をかけてきました。
そんな自分に人が寄り付かなくて当然です。

でも、今は完璧ではない自分を認めることが
できるようになりました。

自分の失敗を棚に上げていると
思われるかもしれません。

けれども、私は神様でも、仏様でもないので、
完璧な存在ではいられないのです。

そうすると不思議なことに、他人が失敗したときや、
欠点が目についてしまったときに、

「ああ、自分もよくやってしまうな」
と思えるようになったのです。

そして、

「これは自分の欠点を直しなさいということだな」

「こういうチャンスをいただけるのは
ありがたいことだな」

と思えるようになりました。

だから、あまり人の失敗や欠点が
気にならなくなりました。

怒れたり、イライラしたりすることが
ほとんど無くなりました。

今では、そんな自分の未熟さを、
できるだけ愛するようにしています。

でも、じゃあ、自分の欠点を
そのままにしていていいかというと、
そういうわけではないと思います。

やっぱり少しでも欠点を
変えていけるといいと思うのです。

自分の欠点を受け入れて、
ジッと見つめて、

ときには腹を立ててみたり、
ときには抱きしめてみたり、

そうやってあれこれ自分の欠点と、
向き合っていると、いつの間にか、
可愛い奴に思えてきます。

まるで親が出来の悪い子ほど、
可愛いと思えるのと同じで、

なんだか放っておけない、仕方がない奴だなと
思えるようになってくるのです。

そうすると無理やり自分の欠点を
変えよう、直そうとするのとは違って、

自然と無理なく自分を変えられます。

変えられる、というよりは、
勝手に変わってくるのです。

よく分からない、とりとめのない
話をしてしまいました。

ごめんなさい。

私は完璧な人間ではないのですが、

自分の欠点を受け入れながらも、

少しでも昨日の自分よりも成長できるように、
と、明日も頑張りたいと思います。

中村 宇博

2011年10月26日水曜日

香川から来院したアトピーの大学生

FMTには大学生があまり来ません。

どちらかというと、主婦の方や、
年配の方、それと高校生以下の
アスリートが多いです。

私がFMTに患者として
来院したときも大学3年生だったので、

高瀬院長は「めずらしいな」
と思ったそうです。

そう言えば、敬語で話すべきか、
それともタメ口で話すべきか、
少し迷っていたみたいでした(笑)

先日、アトピーの大学生の新患さんが
来院されたので、やっぱり私も
「めずらしいな」と思って対応をしました。

年齢が近い患者さんとの出逢いは、
少し楽しみな気持ちもあります。

全身がひどく乾燥していて、
ところどころ皮膚がめくれて、
ささくれ立っています。

ひどいところは赤みがかっています。

「かゆいだろうな」というのが
一目でわかるその患者さんを、

「こんにちは。どうぞお入りくださいね」
と出迎えましたが、

緊張をされているのか目をなかなか
合わしてくれません。

気持ちは分かります。

私もそうでしたが、
アトピーの方は人に肌を見られることが、
すごく気になってしまいます。

カルテを見てみると驚きました。

記入してある住所に、
「香川県」と書いてあります。

「どれくらいかかったんですか!?」
と聞くと、片道5~6時間ほど
かかったそうです。

彼が愛知県まで来院を決めるまでの葛藤や、

それを決意してFMTにたどり着くまでの
過程を想像すると、

自分よりも4つ下の大学生に、
頭が下がる思いがしました。

遠方から若い方が来院をすると、
いつも思うのですが、

「自分が同じ年齢のときは、
こんなことできなかったな」と。

せっかく遠方から来てもらったから、
彼に1つでも多くのことを
持って帰ってもらいたいと思い、

問診を終えて、今後の治療方針を
アドバイスしようとしたところ、

「少し待っていただいていいですか」

と言って、カバンからノートとペンを
取り出しました。

「凄いな」と感心してしまいました。

「何をメモされているんですか?」
と興味本位で見せてもらったら、

なんと私がこれまでブログで紹介してきた
アトピーの治療方法などの記事の中で
気になった内容をメモしているのです。

彼の治療に向かう真剣な態度に心を打たれて、
通常の施術時間を少しオーバーして
お話をしてしましました。

ひいきするつもりはありませんが、
相手が熱心であれば、それに応えようと
自然とアドバイスにも熱が入ります。

その一方、

「あなたに私が治せるんですか」
と言わんばかりの態度でこられる
患者さんもいます。

いろいろと治療にチャレンジしてこられて、
そのたびに期待を裏切られてきたわけですから、
疑い深くなる気持ちはよく分かります。

しかし、前者と後者でどちらが治りが、
早いかは言うまでもありません。

私たち施術家は患者さんが治ることを
100%信じていますが、

患者さんが施術家を信じられないなら、
どれだけ技術や言葉を尽くしても、
きっと治らないでしょう。

施術家と患者さん。

お互いが信頼し合っているからこそ、
はじめて治療が成り立ちます。

彼の「治したい」という強い気持ちと
その行動に、改めて大切なことが
何かを教えてもらいました。

中村 宇博