2012年1月20日金曜日

「親切」は驚くほど体にいい!

高校生のときにボランティア部に
入っていました。

「困っている人の役に立ちたい!」

などという高い志からではなくて、
一番、楽そうだったから。

いかにめんどくさいことを避けて、
いかに楽に生きようと思っていた
当時の私には、

学期ごとに1度くらいのペースで、
定期的に集まりがあるだけで、
あとの活動は一切なし!

というのは非常に魅力的でした。

でも、そんな私が高校生のとき
1度だけ柄にもなくボランティアに
参加したことがあったんです。

高校2年生のときの10月。

夏休みが明けたあと、
ボランティア部の集会がありました。

そこで夏休み中にボランティアに
参加した人たちの感想文などが
載ったプリントが配られました。

「あー、つまんないな。
早く終わらないかな」

と思いながら、何気なく
そのプリントを読んでいたんです。

同級生の感想が1人だけ載っていて、
なんとなく読んでいたら、

ブワーッと胸が熱くなって、
こみ上げるものがありました。

たしか、

「介護施設を訪問して、
おじいちゃん、おばあちゃんたちと
一緒に過ごして、お手伝いをした。

喜んでもらえてとても嬉しかった。
将来は介護士になりたい」

と文章にしてしまうと、
なんてことはないのですが、、、

けれど、人への優しさや思いやりの心は、
誰もが持っていながら、それを実際に、
行動に移すことができないです。

とくに高校生のころは、人の目が気になって、
ためらってしまう人が多いのに、

この同級生の子は行動していて、
しかも、将来の夢までもっている。

当時の私にはかなりインパクトがあって、
突き動かされたんです。

それで衝動的にボランティアに参加した
ということがありました。

ちなみにこんな本が出ています。




「親切」は驚くほど体にいい!

私たちは目の前に困った人がいると、
「何かしてあげたい」という思いが
自然にわいてきます。

それを実行に移すと、自分自身も
いい気分になり、幸せ感を得られる。

私たちの心はそのようにできています。

この「いい気分」のもとになっているのが、
「オキシトシン」と呼ばれる物質です。

最近、「幸せ物質」「愛情物質」
などと呼ばれ、注目を集めています。

オキシトシンは他者とのふれあい
によって分泌されます。

身体的なふれあいだけでなく、
心のふれあいでもよく、
親切な行いは特に効果的です。

オキシトシンが分泌されると、
ふたつの役割を果たします。

まず脳内ではたらいて「心を変える」。

さらに血液中のホルモンとなって
「体にも効く」のです。

「情けは人のためならず」という
ことわざがありますが、それは
健康についても当てはまるのです。

具体的には、次のような
効果があると考えられています。

1.人への親近感、信頼感が増す
2.ストレスが消え、幸福感を得られる
3.血圧の上昇を抑える
4.心臓の機能をよくする
5.長寿になる

ただし、注意事項があって、

「親切をするときに見返りを求めない」
ことです。

「他人の気持ちに共感し、
その人のために親切をする」

この時点で、心は幸せになり、
体にもいい変化が起きているのです。

しかも、この「幸せ」は伝染します。

ボランティア活動のニュースを聞くと、
なんとなくいい気持ちになりませんか?

実は、人の親切を見聞きすることでも、
親切をするのと同じ効果があることが
わかっているのです。

幸せと健康の輪を、あなたの行動
ひとつから広げることができます。

中村 宇博

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