2011年12月19日月曜日

若返りの遺伝子にスイッチを入れる方法②

「若返りの遺伝子にスイッチを入れる方法」
のつづきです。

前回の記事をまだ見られていない方は、
先に下のリンクをクリックして、
目を通しておいてください。

若返りの遺伝子にスイッチを入れる方法

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最近のアメリカの研究で、
「サーチュイン遺伝子」という
若返り、長寿の遺伝子が発見されました。

このサーチュイン遺伝子にスイッチを入れと、
老化を20~30%遅らせることができ、
人間なら100歳以上生きることが
可能になるそうです。

サーチュイン遺伝子は体中のありとあらゆる
細胞、器官などの老化を抑制するので、

40代の人が、30代、20代後半くらい
若く見られるようになったり、

肌がシワやくすみとは無縁の、
ハリのある肌になれるのです。

このサーチュイン遺伝子を発見した
マサチューセッツ工科大学生物学部の
レオナルド・ギャランテ教授は、

このサーチュイン遺伝子を活性化させると、
ショウジョウバエの寿命が30%伸びて、
線虫の寿命は50%も伸びることを確認しています。

しかし、このサーチュイン遺伝子は、
普段活性化していないのです。

だから、この若返りの遺伝子にスイッチを
入れなければなりません。

「遺伝子にスイッチを入れる?
手術でも受ける必要があるんですか?」

遺伝子を活性化させると聞くと、とても難しい
ことが必要なように思えてしまうのですが、

実はこのサーチュイン遺伝子に
スイッチを入れる方法は驚くほどシンプルで
簡単な方法なのでした。

それは「食事の量を減らす」こと。

米ルイジアナ州のペニントン研究所では、
サーチュイン遺伝子を活性化させるために
面白い実験が行われました。

被験者は一日置きに断食するのです。
その日は水だけを飲む。
断食しない日は何を食べても飲んでもOK。

これを交互につづけていくのです。

「中村さん、断食なんて無理ですよ。
若返りはしたいけど、1日何も食べないなんて、
とても耐えられません」

と焦らないでください。

すると実験の結果、
サーチュイン遺伝子は活性化しましたが、
断食をする日に被験者がイライラしてしまって、
実践的ではなかったと(笑)

そりゃ、当然ですね。

そこで次の実験では、1日にどれくらいカロリーを
制限するとサーチュイン遺伝子がオンになるかを
実験したのです。

そう、毎日の食事の量を減らすだけで、
サーチュイン遺伝子が活性化するのです。

どれくらい減らせばいいと思いますか?

結果は“25%”。

現在の食事から25%のカロリーを減らせば
サーチュイン遺伝子が活性化することが分かったのです。

ですから普段の食事の量を1/4減らせば
若返り、長寿の効果が得られるのです。

「そんなことして栄養は足りるのですか?」
と心配になるかもしれませんが、

実際は1日3食、しかも間食におやつまで
食べるという現代人の習慣の方が、
“異常”なのです。

先日、見たあるドキュメンタリー番組で、
メキシコの山岳地帯に住む「ララムリ」という
民族の日常生活を見ることができましたが、

毎日の食事は2回だけ。

しかも、食べるのは毎日トウモロコシの粉を練り、
それを焼いて作ったピザのようなパンと、
いんげん豆を煮たものだけ。

これを毎日だそうです。

けれども、ララムリたちは毎朝水を汲みに、
往復10キロの道のりを、20キロのタンクを
抱えながら歩き、

放牧している動物たちを追いかけまわし、
1日中農作業に明け暮れるという生活。

しかも、彼らはガンなどの生活習慣病が、
非常に少ないそうです。

これは極端な例かもしれませんが、
今よりも食事の量を25%減らすというのは、
決して難しくないのではないでしょうか。

それだけで寿命が延び、あらゆる生活習慣病を
予防することができ、老化知らずの若い体を
いつまでも保つことができるのですから。

中村 宇博

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