2011年12月4日日曜日

100mハードルで全国大会に出場したSちゃん

今朝、こんなお手紙が届きました。


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何度も連絡させて頂こうと思ったのですが、
すごく応援してもらって、施術も行ってもらっていたのに、
期待に答えられなかったのがすごく悔しかったのと、
何と言えばいいのかわからず、怖くて連絡できていませんでした。
すいません、、、。

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中学生のSちゃんは陸上の100mハードルで、
今年の全国大会に出場しました。

惜しくも決勝には進めなかったものの、
その後のジュニアオリンピックの出場も
決定していました。

(ジュニアオリンピックとは全国大会に次ぐ
中学ではレベルの高い大会です)

その後、Sちゃんから連絡がなかったので、

「結果はどうだったんだろう。
悔いなく引退をすることができたかな」

「高校に行っても陸上をやるのかな」

などと、気になっていたのですが、、、

先日、Sちゃんの弟さんが
足の裏、甲の痛みで来院されたので、
お母さんからお話をうかがったのです。

「決勝でスタートがうまくいかなくて、
足が合わなくて、1台目のハードルの前で
止まってしまったんです」

本人も相当なショックだったでしょうし、

もう1か月以上も前の出来事を思い出して、
お母さんも目に涙を浮かべていました。

そこでSちゃんにハガキを送りました。

「ジュニアオリンピックのこと、
お母さんから聞きました。

本当に残念だったね。
先生も、めちゃくちゃ悔しいです」

その返事が今日届いたのです。

私はSちゃんがどんな結果だったのかが、
気になっていたのではなくて、

彼女がどんな気持ちで中学最後の大会を
終えることができたのかが知りたかったのです。

私が知っているのは、一端でしかありませんが、
Sちゃんが頑張って練習をしてきたことや、

人一倍、周りの人の期待に答えたいと思う、
一生懸命な子であることを知っていたので、

そんな3年間の頑張りを褒めてあげたい、
ねぎらってあげたい、よく頑張ったねと
言ってあげたいと思っていました。

また私からもお手紙を送りたいと思います。

受験勉強で忙しい中、返事をくれて、
本当に嬉しかったです。

手紙の続きには、
このように書かれていました。

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中学校、最後の県大会は、ジュニアオリンピックから
約1か月、ハードルが怖くなってしまって、
思ったように練習ができず、2位でした。

自分の中でも、最後の大会は笑って終わろうと
決めていたので、結果は2位でしたが、
悔しかったと言うよりは、楽しかったと思える
最後の大会になったので、とても嬉しかったです。

高校生になっても陸上を続けていくと決めたので、
今は目標の学校に行けるように頑張っています。

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きっとSちゃんはこの悔しさをバネに、
さらに高校で結果を残すと思います。

いつか、
「あのとき悔しい想いをして良かった」
と思えるようになると思います。

Sちゃん、これからも頑張ってね。
いつも応援しています。

中村 宇博


追伸:Sちゃんはいつも大会の前に、
施術を受けに来ていました。

大会の前々日ぐらいに施術を受けると、
自己ベストが出ることが多かったのです。

これは偶然ではなくて、Sちゃん以外の
アスリートも、大会の前になると、
コンディションを整えに駆け込んできます。

大会に向けて激しい練習を積んできた
アスリートは、体に疲労がたまっているので、

むしろ、その疲労をどこまでとることが
できるかが結果を左右します。

大会間近は練習をして、さらに体に
負荷をかけるよりも、疲労を除去して、

パフォーマンスを発揮しやすい
コンディションを作ることに
専念した方がいいです。

とくに陸上や水泳などの競技では、
タイムでハッキリと違いが現れます。


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