2011年11月19日土曜日

自分の欠点を愛せる方法

私は完璧な人間ではありません。

なので、たくさんの失敗をします。

今は立場上、患者さんから「先生」と
呼ばれるようになり、

後輩の施術家には技術を教えたりするなど、
人様に偉そうに指導するようなこともあります。

けれども、まだ私は25才の若造なので、
未熟なところがたくさんあります。

1人暮らししている部屋の床には、
脱ぎっぱなしの服が落ちています。

食事をしたあとに、食器を洗わずに、
そのまま寝てしまうこともあります。

机の上は書類や読みかけの本が、
出しっぱなしになっています。

私は整理整頓がとても苦手で、
直そう、直そうと思うのですが、
なかなか変えられません。

そういえば小学生のときに、
苦い思い出があります。

小学校5年生ごろだったでしょうか。

当時、好きだった女の子から
手紙をもらったんです。

めちゃくちゃ嬉しくて、舞い上がって、
それを大事に机の中の道具箱に
保管しておいたのですが

ついついそれを忘れていて、
授業で配られたプリントをあとから
どんどん詰め込んでいってしまったんです。
それから数日後、
「あの手紙どうしたの?」と、
女の子から聞かれて、

「机に入れてあるよ」と答えたときに、
ハッと気がつきました。

せっかくもらった手紙が、
あとから詰め込んだプリントに押しやられて、
シワくちゃになってしまっていたんです。

しかも、それを本人に見つかってしまったんです。

あのとき向けられた軽蔑の視線は、
今でも忘れられません。

それを以前、女性スタッフに話したときは、
「中村先生、それは最悪です」
と非難の嵐でした。

当然ですよね(^_^;)

その失敗(小学生のときの)を活かして、
今では患者さんからいただいたお手紙は、
患者さんの体同様、細心の注意を払って、
大切に扱っています。

(いつも本当にありがとうございます。
大切に読ませていただいています)

とまあ、ダメな自分に気がついたときは、
「本当にお前はダメな奴だな」
と腹が立って、本気で落ち込みますし、

他にもとても人には話せないような、
恥かしい失敗をたくさんしてきています。

でも、以前はそんな欠点だらけの自分が
どうしても許せなかったのですが、

今では自分の欠点を愛おしくも
思えてしまうのが不思議です。

自分の欠点や失敗が許せなかったときは、
他人の欠点や失敗も許すことができませんでした。

いつも眉間にシワを寄せて、
カリカリしていました。

自分が失敗をしたときも「お前のせいだ」と
言わんばかりに、他人に八つ当たりをしました。

当時は自分自身でそのような苦しい状態を
作り出していることに気がつかずに、
まるで自分が被害者のように思っていました。

今思い返すと、恥かしいことです。

そして周りの人にたくさん迷惑をかけてきました。
そんな自分に人が寄り付かなくて当然です。

でも、今は完璧ではない自分を認めることが
できるようになりました。

自分の失敗を棚に上げていると
思われるかもしれません。

けれども、私は神様でも、仏様でもないので、
完璧な存在ではいられないのです。

そうすると不思議なことに、他人が失敗したときや、
欠点が目についてしまったときに、

「ああ、自分もよくやってしまうな」
と思えるようになったのです。

そして、

「これは自分の欠点を直しなさいということだな」

「こういうチャンスをいただけるのは
ありがたいことだな」

と思えるようになりました。

だから、あまり人の失敗や欠点が
気にならなくなりました。

怒れたり、イライラしたりすることが
ほとんど無くなりました。

今では、そんな自分の未熟さを、
できるだけ愛するようにしています。

でも、じゃあ、自分の欠点を
そのままにしていていいかというと、
そういうわけではないと思います。

やっぱり少しでも欠点を
変えていけるといいと思うのです。

自分の欠点を受け入れて、
ジッと見つめて、

ときには腹を立ててみたり、
ときには抱きしめてみたり、

そうやってあれこれ自分の欠点と、
向き合っていると、いつの間にか、
可愛い奴に思えてきます。

まるで親が出来の悪い子ほど、
可愛いと思えるのと同じで、

なんだか放っておけない、仕方がない奴だなと
思えるようになってくるのです。

そうすると無理やり自分の欠点を
変えよう、直そうとするのとは違って、

自然と無理なく自分を変えられます。

変えられる、というよりは、
勝手に変わってくるのです。

よく分からない、とりとめのない
話をしてしまいました。

ごめんなさい。

私は完璧な人間ではないのですが、

自分の欠点を受け入れながらも、

少しでも昨日の自分よりも成長できるように、
と、明日も頑張りたいと思います。

中村 宇博

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