2012年2月2日木曜日

3時間立ちっぱなしでも疲れない正しい姿勢②

前回のつづきです。

立っているときの姿勢についてです。

始めにお話ししておきますが、
正しい姿勢については、
いろいろな考え方があります。

医師や治療家がそれぞれの理論で、
これが正しい姿勢だという考え方を
持っています。

私がこれからお話しすることも、
私が良いと考えている姿勢について
お話するだけなので、

いろいろとご自身でも調べられて、
納得がいくものをとり入れられると
いいでしょう。

ただ、これから私がお話しすることは、
施術家としての立場からではありません。

私は学生のときから姿勢が悪いのが
悩みでした。

猫背がひどくて、両親からも
「姿勢を良くしなさい」
とよく注意されていましたし、

姿勢が悪いために、かなりひどい
肩こりや腰痛に悩まされました。

けれど、姿勢を良くしようとしても、
保っていられるのは数分くらいです。

そのうち疲れてしまって、
意識が抜けてしまうと、すぐにまた、
猫背の姿勢に戻ってしまっていました。

だから、なぜ姿勢が良い人は、
こんな辛い姿勢を保っていられるんだろう
と不思議でした。

それが、あるとき本を読んだときに、
謎が解けました。

よい姿勢を保っていられないのには、
理由があったのです。

例えばテントを想像してみてください。



テントを張るときに様々な方向から
ワイヤーで引っ張ります。

バランスがとれるのは、その引っぱる力が
釣り合っているからです。

もし、どこか一方向のワイヤーの
引っ張りだけを強くしたら、
テントはどうなりますか?

傾いて倒れてしまいますよね。

もし、そのテントが倒れないようにするなら、
反対方向のワイヤーも同じだけの力で
引っぱらなければなりません。

人間の体もテントと全く同じで、
実は姿勢が悪くなっているのは、

姿勢が悪くなる方向に強く引っぱっている
筋肉があるのです。

例えば猫背になっている人は、
背中やお腹、太ももの後ろ側などの筋肉が
硬くなっていて、背中が丸まる方向に
引っぱっているのです。

さて、もし、悪い姿勢を直したいと思ったら、
どうしたらいいと思いますか?

1つは悪い方向に引っぱっている筋肉と
反対側の筋肉に力を入れて、
良い姿勢を保つことです。

先ほど冒頭でお話ししたように、私が昔、
姿勢を良くしようとしていたときは、
これをやっていたのです。

多くの人も姿勢を良くしなさいと言われると、
筋肉に力を入れて姿勢を良くしようとします。

けれども、これはとても効率の悪いこと
だと思いませんか?

自転車のブレーキをかけながら、
べダルをこいで「疲れる」と
言っているようなものです。

姿勢を良くするためには、
もう1つ方法があります。

それは悪い方向に引っぱってしまう筋肉を、
ゆるめることです。

テントの傾きを直すときも、
悪い方向に引っぱっているワイヤーを
少しゆるめてバランスをとってあげれば、
少ない力でテントを安定させることができます。

それと同じことなのです。

姿勢を良くしたいなら、硬くなって、
悪い方向に引っぱっている筋肉を
ゆるめることです。

そうすると本人が意識をしなくても、
自然に良い姿勢になるように、
体はできているのです。

もし、姿勢が悪いことでお悩みなら、
施術のときに相談をしてください。

さて、姿勢の話はまだ続きがあります。

「じゃあ、なぜ悪い姿勢になってしまうの?」

ということと、

「どうしたら悪い姿勢にならずにすむの?」

「どんな姿勢を心がけたらいいの?」

ということです。

これはまた次回説明をしていきます。

中村 宇博


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