2013年4月12日金曜日

ケガをチャンスに変える心構え


新年度が始まりました。

それにともなって学生さんたちは
大会のシーズンに突入しましたね。

練習が最後の追い込みの時期になり、
毎日ハードな練習をしているかも
しれません。

特に今年3年生になった人は、
最後の試合が迫ってきています。

悔いがないように結果を出したいと
練習に気合が入っているでしょう。

ハードな冬季練習を超えて、
疲労がピークに達している
かもしれませんね。

この時期になると、毎年、
練習で無理をしすぎて、
ケガしてしまった学生さんたちが、
駆け込んできます。

どうかあなたにはそうなる前に、
一度、体を休めてあげてほしいと思います。

体をベストな状態に仕上げるためには、
ハードな練習をこなすのと同時に、
酷使した体を休ませることも
大切ですから。

残念ながら、すでにケガをして、
しまったという人。

このままでは試合に出られなく
なってしまうんじゃないかと、
不安になっているかもしれません。

思いどおりに練習ができずに、
今まで練習してきたことが
無駄になってしまうんじゃないかと
焦っているかもしれません。

「何とか練習を休まないで、
ケガを治すことができないか」

と考えるのは当然でしょう。

けど、同時にそれではなかなか
ケガが治らないことも
分かっているはずです。

焦る気持ちはすごくよく分かります。

なんでこんなタイミングで、
ケガをしてしまったんだと、
自分を責めてしまうかもしれません。

でも、、、

いっそ「今のタイミングで
ケガをしたことは良かったんだ」
と思ってみるのはどうでしょうか?

だって、もし本当に最後の大会の
直前にケガをしてしまっていたら、
出場自体が危ぶまれるけど、

今だったら、まだ大会に間に合う
可能性は十分にあります。

むしろ、この機会に体のケアをして、
体を万全な状態に戻せたら、
最後の大会でいい結果を残すことが
できるかもしれない。

ケガをすると焦ってしまうし、
不安になると思うけど、

今の状態を何とかプラスの結果に、
つなげられるように、
今できることに専念しませんか。

ケガを治すときに一番妨げになるのが、
実は「焦る」気持ちです。

気持ちが焦ると、
神経も筋肉も緊張してしまうから、
ケガが治るのが遅くなります。

毎年この時期にケガをした、
学生さんをみていると、

試合が間近に迫るほど、
ケガが治りづらくなります。

痛みが落ちづらくなります。

どんどん気持ちが焦って、
体の緊張が増していくからです。

そして、面白いことに、
結局ケガが治りきらないまま、
試合に出場して、

それが終わった途端に今まで
全然痛みが軽減しなかったのが、
急に激減してしまいます。

試合前の強い緊張感が
治りを遅くしているんです。

ここで選択肢は2つあります。

1つは痛みを押して練習をする。

でも、これはリスクが大きいです。

もし痛みがどんどんひどくなって、
大事な試合の前に、本当に練習が
できなくなってしまったら、、、

どうしますか?

そのときこそ、
本当に後悔をするかもしれない。

そして、痛みが強い状態で、
試合に臨まないといけないかもしれない。

そんな状態で本当に
ベストなパフォーマンスを
発揮できるのでしょうか。

このような選択をした学生を見るたび、
心が痛み、切ない気持ちになります。

もう1つの選択肢は、

思い切って体を治すことに専念すること。

もし出られなかったら仕方がないと、
どこかであきらめてしまうこと。

「そんなことできるわけ
ないじゃないですか!」

と思うかもしれませんが、

そうやって気持ちが吹っ切れて、
今できること、体を治すことに
専念することができると、

体の緊張感がなくなって、
自然と痛みが楽になって
いくことがあります。

だから、あきらめるというのは、

最後の試合でベストを出すために、
練習ができないことに焦る気持ちを
募らせるのではなくて、

そういう自分の現状を受け入れて、
焦る気持ちを切り替えて、
今できることに専念をして、
ベストを尽くそうということです。

過去、私たちが見てきた患者さんの中には、
そうやって治すことに専念した結果、

復帰後の試合で、
ベストパフォーマンスを発揮できた、
今までで一番良い結果を残せた、
という人たちがいます。

ケガをしてしまったのは仕方がない。

だったら、
それをプラスに変えられるように、
今できることに集中しませんか?


0 件のコメント:

コメントを投稿