2012年10月29日月曜日

足底筋膜炎とストレスの関係とは?

これ見てください。

患者さんからいただいた感想に
書いてあったイラストなのですが、

すごく可愛くて、心がホッコリしました。



小学6年生のゆかちゃんは、
長野から足底筋膜炎の治療のために、
来院していました。

長野からですよ。

愛知の小牧市まで車で往復すると、
5~6時間くらいかかります。

いつも、ゆかちゃんを送ってこられていた
お父さん、お母さんには、
本当に頭が下がる思いです。

元々、ゆかちゃんのお兄ちゃんが
FMTに来院したことがあったので、

ゆかちゃんのご家族にお会いするのは、
今回は実に3年ぶりくらいでした。

ゆかちゃんは足の裏が痛くて、
よちよちとペンギン歩きをしていました。

「これは痛かったね」

と言いながら、足の裏を触れると、

「痛い!」と言って、顔をゆがめます。

触れるといっても、皮膚の表面の
うぶ毛に触ったというくらい”軽く”です。

よくこの状態で部活をやってきたなと
感心というか、ちょっとあきれるというか、

彼女の普段の練習風景を想像しながら、
心配をしてしまいました。

彼女はバレーをしているそうです。

色々な原因が想像できました。


・バッシュが足に合わない、

・そもそも足に負担のかかる靴を選んでいる

・体がもともと硬い

・痛みを我慢しながら練習していた


それと、

・精神的なストレスを感じている


ゆかちゃんは素朴な感じの、
ちょっとシャイな子という
印象がありました。

こんなに痛みが強い状態で、
練習を休むことなく続けているのは、

1.よっぽど本人がやる気があって、
結果を出したいと思っている

か、

2.痛いけど練習を休みたいと
言い出せない状態にある

か、のどちらかでしょう。

ゆかちゃんは後者のような感じが
ありましたから、

施術後、ご両親にそのことも、
お伝えしました。

すると、しばらく施術のために、
通院をしているうちに、

「先生、ゆか、部活をやめたんです」

とお母さんが教えてくれました。

「先生にも精神的な原因が
あるかもしれないと言われて、
いろいろと話しをしていたら、

部活内の人間関係で悩んでいた
ことがあったみたいで、、、」

その場で、ゆかちゃんは
ポロポロと涙を流し出しました。

「そっか、辛かったんだね」

あまり踏み込んでは聞きませんでした。

その人間関係の問題から、
ただ離れるだけでは根本的な
解決にはならないかもしれません。

けれども、今の彼女には、
ただ休むということも大事だと
思ったのです。

その後の彼女はみるみるうちに、
明るくなっていきました。

それと共に、足の裏の痛みも、
グングンと減ってきたのです。

結局、通院の期間は3ヶ月ほどに
なりましたが、最初、歩くことすら
ままならなかった状態は、

もう見る影もなく、痛みなく、
スポーツもできるようになりました。

足底筋膜炎は一般的には、

かかとの棘(とげ)が原因だとか、

偏平足が原因だとか、

言われていますが、
そんな単純な話ではありません。

痛みは体からのSOSサインです。

それは単に負担をかけないで、
というだけではなくて、

体も、心も見直す必要があると、
教えてくれているのです。




追伸:私も昔、足底筋膜炎でした。

患者さんのために足底筋膜炎の
体験談をまとめたホームページを
作ったので、

もし、足の裏の痛みで悩んでいたら、
ぜひこのホームページを参考に
してみてください。

http://sokutei-kinmakuen.f-mt.com/


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