2012年9月16日日曜日

あの人が一番感じがええわ

「最近、あの感じのいいお姉ちゃんを
見とらんけど、辞められたの?」

と尋ねられました。

「お姉ちゃんって、誰ですかね?」

よく話を聞くと受付の末岡のことでした。

お姉ちゃんと言っても40代の女性です。

80代のMさんからすれば、
40代でもお姉ちゃんなのです。

私にとっては母と同い年くらいですから、
お姉ちゃんでは全然ピンときませんでした。

(末岡さん、悪気はないんだよ。ごめんね)

「あー!末岡のことですか!
今日は事務所の中にいるんですよ。

いつもMさんが来られるときは、
末岡の休みの日が多かったから、
会われてなかったんでしょうね」

すると、

「あの人が一番感じがええわ。

先生、ここは病院とは違うでよ。
ああいう明るい人がおらんといかんよ」

とおっしゃったのです。

少し「ドキッ」として反省をしました。

本当にそうだなと思ったのです。

最近、患者さんの予約が増えて、
施術家も、受付のスタッフも、
あわただしくしていることが多いです。

本当はもっと患者さんといろいろな
お話をしたいと思いながらも、
なかなかそういかない現状です。

「お大事にしてくださーい!」

と玄関まで通るように大きな声で、
見送るものの、なんだかこちらも
寂しい気持ちにもなります。

本当は直接、顔を見合わせながら、
見送りたいものです。

Mさんは月に1度のペースで、
施術を受けに来られています。

きっと施術を受けることだけではなくて、

スタッフと話をすることも楽しみにして
くださっていたのだなぁと思うと、
ちょっと切ない気持ちになりました。

どちらかというと一般的な接骨院や
マッサージ店と比べて、

当院は「ケガや病気を治す」ことに
真剣な患者さんたちが集まっていて、

施術室も静かで、落ち着ける雰囲気が
ただよっています。

心地よい音楽と、香りがただよっていて、
待合で眠ってしまってしまう患者さんも
少なくありません。

そのような雰囲気を大切にしながらも、

でも、本当は私たちも患者さんといろいろな
お話をしたいと思っているんですよ。

受付にスタッフがいるときには、
遠慮なく相談をしたり、
話しかけたりしてくださいね。

中村 宇博

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