2012年5月22日火曜日

なぜ15分という短い時間で施術は終わるのか?



最近は施術の予約をたくさん
いただいていて、1人の患者さんと
お話をする時間が限られています。

本当は2時間でも、3時間でも、
お付き合いしたいくらいなのですけどね。

あわただしく施術をこなしているときは、
患者さんに少し申し訳ない気持ちがあります。

よく電話の問い合わせで、
「治療はどれくらい時間がかかりますか?」
とたずねられて、

「10~15分くらいです」と答えると、

「エッ、そんな短いんですか?」と
驚かれます。

私も(元患者だったので)
通院しようかどうか迷っていたときは、
ホームページの表記を見て、

「15分で5250円って高いよ」
と思っていましたから、
患者さんの気持ちは分かります。

できるだけ長い時間やってもらった方が、
嬉しいと思います。

けれども、10~15分という短時間で
切り上げるのには理由があるのです。

ひとつは、

長時間、施術を受けたからといって、
治療の効果はあまり変わらないこと。

むしろ、時間が長引けば長引くほど、
患者さんの体は疲労してしまい、
かえって施術の効果が薄まるのです。

例えば扇風機に長時間当たっていると、
疲労してしまうことは一般的にも
よく知られていますね。

小さな子の場合は、扇風機に当たり続けて
寝ていたりしたことで命を落とすこともあります。

ただ風に当たっていただけなのですが、
それだけで人間の体は疲労していくのです。

施術の場合も同じです。

長時間、施術すればするほど、
早く治るわけではなくて、
逆に疲労させてしまうのです。

ですから、当院では○分いくらという、
時間制ではなく、患者さんの症状に
合わせ時間を決めています。

もうひとつの理由は、

短い時間であることで、患者さんも、
施術家も、その時間を大切にするから。

短い時間であるからこそ、

施術の前までに、着替えを済ませ、
今日質問する内容を考えてきて、

症状の変化の経緯を話す内容を、
あらかじめ決めてきて、
施術にも集中して、、、

と限りある時間をできるだけ
有意義に過ごそうとします。

その集中力が治癒力を高めます。

ただ長い時間をかけることが、
いいわけではないのです。

ぜひそのことを理解していただいた上で、
施術に臨んでいただきたいと思います。

でも、施術中に質問があったり、
何か相談があるときには遠慮せずに、
相談をしてくださいね。

中村 宇博

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