「あとどれくらいで治りますか?」
「もう来ることがキツイんです」
昨日、三重から通院している患者さんの、
お母さんからこのような質問がありました。
娘さんは円盤投げで全国大会3位に
なったこともある強い選手です。
昨年、ベンチプレス(筋トレ)中に、
肩を痛めてしまい、それからは、
病院のリハビリに通われていました。
しかし、そのリハビリは痛くて、
1か月通っても思うような改善が
見られませんでした。
現在、週に1回のペースで通われていて、
当初は何もせずジッとしているだけでも
肩が痛かったのが、
4回の通院で、現在は5割くらいの
力であれば、円盤を投げる練習が
できるようになってきました。
とても順調なように見えました。
しかし、いつも彼女を送ってきてくれる
お母さんは仕事をされていて、
仕事が終わったら娘さんを迎えに行き、
そのまま三重から愛知まで2時間ほど
かけて来院しているのです。
しかも、夜遅くに高速を運転するので
怖いでしょう。
それ以外にも、いろいろな都合や、
焦りなどもあって、今回のような、
質問がありました。
おっしゃる気持ちはよく分かります。
けれども、私たちはこの質問に
答えることができないのです。
早く治してほしい、あと何回ですか、
焦る気持ちもあって、そう思うでしょう。
私たちも大体の目安があるので、
「おそらくこれくらいかかるでしょう」
「あと○回はかかるでしょう」
というのは答えられます。
けれども、例えば他の症状に
置き換えてみてください。
例えば、風邪を引いた人が、
病院に行って、
「あと何回通ったら治りますか?」
と聞いたとしたら、
病院の先生は、
「そんなことは分かりません」
と言うに違いありません。
そもそも風邪を治すのは、
お医者さんではありません。
もらった薬でもありません。
風邪を治してくれるのは、
風邪の人自身の体です。
何回通ったから治る
というものではないのです。
また風邪を引いているその人が、
治すために自宅で療養しているのか、
それとも、夜更かしして遊んでいたり、
飲みに行ったりしているのか、
で回復のスピードが全く変わります。
これは風邪でなくても一緒です。
例えば骨折だったとしても、
「あと何回通ったら治るんですか?」
「そもそも、そういうものではありません」
と答えるしかないでしょう。
一体、いつになったら治るのか、
先が見えないと不安になりますが、
そもそも、あと何回で治るのか
という質問に「あと○回です」とは
答えられるものではないのです。
体にだって色々都合があるのです。
厳しいようですが、あえていうなら、
「あなたの体に聞いてみてください」
と言うしかありません。
そして、実際のところは、ご本人も、
もう少し長くかかるということを
何となく分かっているのだと思います。
けれども、焦りもあるし、早く治したい、
練習にも復帰したいという気持ちから、
「早く治してください」
「あと何回かかるんですか?」
と不安やいら立つ気持ちを
ぶつけたくなるのだと思います。
そのような気持ちはよく分かります。
もうすぐ大事な大会があるのに、
ケガをしてしまったら、焦って、
すぐに治したいと思うでしょう。
そのために私たちも
できる限りのことをやります。
けれども、本当のことを言うと、
それは自分勝手なことです。
体も決して、あなたのことが憎くて、
ケガをしたわけでも、
治らないわけでもありません。
体はあなたのために、
最大のスピードで体を回復させようと
常に働いてくれているのです。
しかし、それに本人が気付かずに、
焦って無理に練習をしたり、
ケガを押して試合に出たりするので、
いつまでもケガが治らないのです。
それを「あと何回来たら治りますか?」
というのは非常に自分勝手なことです。
あなたの気持ちはよく分かりますが、
「少しは体の気持ちも考えてあげてください」
「治してくれることに感謝するならまだしも、
文句を言うとは体に失礼です」
と言いたくなります。
そして、そのことに気がつかない限り、
無理を繰り返して、何度も同じことを
繰り返す可能性があります。
私たちも早く治してあげたいのは
やまやまなのですが、
どんな素晴らしい技術を持ったとしても、
あなたが持っている回復力を超えて、
ケガを治すことは無理なのです。
私たちはあなたのケガを治すこと以上に、
このケガを繰り返しやすいパターンを
脱してもらうことに力を注ぎます。
いくらケガが治っても、何度も再発を
していたら、意味がありません。
選手として本当の意味で強くなれません。
だから、ときには耳の痛いことも言います。
「ただ、もう少しのガマンだから早く治して、
練習に復帰しようね」
というだけではなく、
「ケガをしたのはあなたの責任なのですよ。
そのことに気付かないと
何度もケガを繰り返してしまいますよ」
というメッセージも発信します。
けれども、分かっていただきたいのは、
「できるだけお金も時間もかけないで、
最短スピードで治したい」
という気持ちは私たちも同じなのですよ。
あなたの気持ちはよく分かるのですよ。
それだけは分かっていただきたいな。
中村 宇博
2012年2月27日月曜日
2012年2月2日木曜日
3時間立ちっぱなしでも疲れない正しい姿勢②
前回のつづきです。
立っているときの姿勢についてです。
始めにお話ししておきますが、
正しい姿勢については、
いろいろな考え方があります。
医師や治療家がそれぞれの理論で、
これが正しい姿勢だという考え方を
持っています。
私がこれからお話しすることも、
私が良いと考えている姿勢について
お話するだけなので、
いろいろとご自身でも調べられて、
納得がいくものをとり入れられると
いいでしょう。
ただ、これから私がお話しすることは、
施術家としての立場からではありません。
私は学生のときから姿勢が悪いのが
悩みでした。
猫背がひどくて、両親からも
「姿勢を良くしなさい」
とよく注意されていましたし、
姿勢が悪いために、かなりひどい
肩こりや腰痛に悩まされました。
けれど、姿勢を良くしようとしても、
保っていられるのは数分くらいです。
そのうち疲れてしまって、
意識が抜けてしまうと、すぐにまた、
猫背の姿勢に戻ってしまっていました。
だから、なぜ姿勢が良い人は、
こんな辛い姿勢を保っていられるんだろう
と不思議でした。
それが、あるとき本を読んだときに、
謎が解けました。
よい姿勢を保っていられないのには、
理由があったのです。
例えばテントを想像してみてください。
テントを張るときに様々な方向から
ワイヤーで引っ張ります。
バランスがとれるのは、その引っぱる力が
釣り合っているからです。
もし、どこか一方向のワイヤーの
引っ張りだけを強くしたら、
テントはどうなりますか?
傾いて倒れてしまいますよね。
もし、そのテントが倒れないようにするなら、
反対方向のワイヤーも同じだけの力で
引っぱらなければなりません。
人間の体もテントと全く同じで、
実は姿勢が悪くなっているのは、
姿勢が悪くなる方向に強く引っぱっている
筋肉があるのです。
例えば猫背になっている人は、
背中やお腹、太ももの後ろ側などの筋肉が
硬くなっていて、背中が丸まる方向に
引っぱっているのです。
さて、もし、悪い姿勢を直したいと思ったら、
どうしたらいいと思いますか?
1つは悪い方向に引っぱっている筋肉と
反対側の筋肉に力を入れて、
良い姿勢を保つことです。
先ほど冒頭でお話ししたように、私が昔、
姿勢を良くしようとしていたときは、
これをやっていたのです。
多くの人も姿勢を良くしなさいと言われると、
筋肉に力を入れて姿勢を良くしようとします。
けれども、これはとても効率の悪いこと
だと思いませんか?
自転車のブレーキをかけながら、
べダルをこいで「疲れる」と
言っているようなものです。
姿勢を良くするためには、
もう1つ方法があります。
それは悪い方向に引っぱってしまう筋肉を、
ゆるめることです。
テントの傾きを直すときも、
悪い方向に引っぱっているワイヤーを
少しゆるめてバランスをとってあげれば、
少ない力でテントを安定させることができます。
それと同じことなのです。
姿勢を良くしたいなら、硬くなって、
悪い方向に引っぱっている筋肉を
ゆるめることです。
そうすると本人が意識をしなくても、
自然に良い姿勢になるように、
体はできているのです。
もし、姿勢が悪いことでお悩みなら、
施術のときに相談をしてください。
さて、姿勢の話はまだ続きがあります。
「じゃあ、なぜ悪い姿勢になってしまうの?」
ということと、
「どうしたら悪い姿勢にならずにすむの?」
「どんな姿勢を心がけたらいいの?」
ということです。
これはまた次回説明をしていきます。
中村 宇博
追伸:もし、ブログの記事にしてほしいこと、
疑問に思っていることがあるなら、
私に知らせてください。
せっかくなら知りたいことが知れる
ブログの方がいいですよね。
・現在悩んでいること
・疑問に思っていること
を記入したうえで、
nakamura.fmt@gmail.com
までメールをください。
立っているときの姿勢についてです。
始めにお話ししておきますが、
正しい姿勢については、
いろいろな考え方があります。
医師や治療家がそれぞれの理論で、
これが正しい姿勢だという考え方を
持っています。
私がこれからお話しすることも、
私が良いと考えている姿勢について
お話するだけなので、
いろいろとご自身でも調べられて、
納得がいくものをとり入れられると
いいでしょう。
ただ、これから私がお話しすることは、
施術家としての立場からではありません。
私は学生のときから姿勢が悪いのが
悩みでした。
猫背がひどくて、両親からも
「姿勢を良くしなさい」
とよく注意されていましたし、
姿勢が悪いために、かなりひどい
肩こりや腰痛に悩まされました。
けれど、姿勢を良くしようとしても、
保っていられるのは数分くらいです。
そのうち疲れてしまって、
意識が抜けてしまうと、すぐにまた、
猫背の姿勢に戻ってしまっていました。
だから、なぜ姿勢が良い人は、
こんな辛い姿勢を保っていられるんだろう
と不思議でした。
それが、あるとき本を読んだときに、
謎が解けました。
よい姿勢を保っていられないのには、
理由があったのです。
例えばテントを想像してみてください。
テントを張るときに様々な方向から
ワイヤーで引っ張ります。
バランスがとれるのは、その引っぱる力が
釣り合っているからです。
もし、どこか一方向のワイヤーの
引っ張りだけを強くしたら、
テントはどうなりますか?
傾いて倒れてしまいますよね。
もし、そのテントが倒れないようにするなら、
反対方向のワイヤーも同じだけの力で
引っぱらなければなりません。
人間の体もテントと全く同じで、
実は姿勢が悪くなっているのは、
姿勢が悪くなる方向に強く引っぱっている
筋肉があるのです。
例えば猫背になっている人は、
背中やお腹、太ももの後ろ側などの筋肉が
硬くなっていて、背中が丸まる方向に
引っぱっているのです。
さて、もし、悪い姿勢を直したいと思ったら、
どうしたらいいと思いますか?
1つは悪い方向に引っぱっている筋肉と
反対側の筋肉に力を入れて、
良い姿勢を保つことです。
先ほど冒頭でお話ししたように、私が昔、
姿勢を良くしようとしていたときは、
これをやっていたのです。
多くの人も姿勢を良くしなさいと言われると、
筋肉に力を入れて姿勢を良くしようとします。
けれども、これはとても効率の悪いこと
だと思いませんか?
自転車のブレーキをかけながら、
べダルをこいで「疲れる」と
言っているようなものです。
姿勢を良くするためには、
もう1つ方法があります。
それは悪い方向に引っぱってしまう筋肉を、
ゆるめることです。
テントの傾きを直すときも、
悪い方向に引っぱっているワイヤーを
少しゆるめてバランスをとってあげれば、
少ない力でテントを安定させることができます。
それと同じことなのです。
姿勢を良くしたいなら、硬くなって、
悪い方向に引っぱっている筋肉を
ゆるめることです。
そうすると本人が意識をしなくても、
自然に良い姿勢になるように、
体はできているのです。
もし、姿勢が悪いことでお悩みなら、
施術のときに相談をしてください。
さて、姿勢の話はまだ続きがあります。
「じゃあ、なぜ悪い姿勢になってしまうの?」
ということと、
「どうしたら悪い姿勢にならずにすむの?」
「どんな姿勢を心がけたらいいの?」
ということです。
これはまた次回説明をしていきます。
中村 宇博
追伸:もし、ブログの記事にしてほしいこと、
疑問に思っていることがあるなら、
私に知らせてください。
せっかくなら知りたいことが知れる
ブログの方がいいですよね。
・現在悩んでいること
・疑問に思っていること
を記入したうえで、
nakamura.fmt@gmail.com
までメールをください。
2012年1月30日月曜日
なぜイチロー選手は裸足でグラウンドを歩くのか?
マリナーズのイチロー選手は試合後に
グラウンドを裸足で歩くのだそうです。
なぜでしょうか。
それだけではなくて、イチロー選手は、
ケアのために脚をマッサージするための
機械を持ち歩いているのだそうです。
それだけ足のケアを徹底しているのですね。
足は体の土台になります。
人間の体は、足の裏からおでこまで
「筋膜」という膜でつながっています。
足の裏の筋肉の硬直は上半身の動きにも
大きく影響するのです。
だからイチロー選手をはじめとした、
一流のアスリートたちは共通して、
足のケアを欠かしません。
アスリートの中にも足の裏を痛めたり、
足首をねんざしたりする人は多いです。
FMT整体に来院する患者さんに
いろいろとたずねると、どうやら
スパイクが原因の1つのようです。
スパイクを履くと、足が滑りにくくなる反面、
地面を引っかいて力を発揮するような動作を
するようになります。
本来、人間の体は地面からの反発力を利用して、
力を得るように設計されているので、
この地面を引っかくような動作が
下半身に負担をかけてしまいます。
またスパイクの中で足がずれないようにと、
靴のひもを強く締めている人が多いです。
しかし、これは足の筋肉に
非常に負担をかけてしまいます。
足の指は目で見るだけでは、
足の10分の1くらいの長さしかなくて、
足先の方にチョコンと引っ付いている
だけのように見えるのですが、
実際は足の半分くらいまでが、
足の指なのです。
足の骨を見るとよく分かります。
実は着地したり、蹴りだしたりするときに、
この骨が柔軟に動いてバランスをとったり、
力を発揮したりできます。
けれども、スパイクのひもを強くしめて、
足の指が動かないように固めてしまうと、
足の裏の筋肉や靭帯に大きな負担をかけてしまいます。
イチロー選手が試合後に裸足で歩くのは、
試合中に固まった足の筋肉や関節を
柔軟にするためかもしれません。
以前もブログで紹介したことがある、
メキシコの山岳地帯に住む
ララムリという民族は、
ほとんど裸足の状態で
(手作りのサンダルを履いて)
毎日数十キロを歩き、
ときには1日に100キロ近い距離を、
走る練習をすることなく
走りきってしまいます。
しかし、彼らは足をケガすることが
非常に少ないのだそうです。
日本では一般的な、いわゆる、
スポーツ障害というものを
経験したことがないそうです。
彼らは足を靴で覆って保護したりせず、
常に裸足のような状態で、
起伏のある山道を歩き回って、
鍛えられているのです。
私たちは常に裸足でいることはできなくても、
ときには足を靴などで覆わずに解放してあげて、
使ってあげることも必要です。
野球選手でなくても、アスリートであれば、
練習後に裸足で歩くことをケアとして
とり入れるといいかもしれません。
中村 宇博
グラウンドを裸足で歩くのだそうです。
なぜでしょうか。
それだけではなくて、イチロー選手は、
ケアのために脚をマッサージするための
機械を持ち歩いているのだそうです。
それだけ足のケアを徹底しているのですね。
足は体の土台になります。
人間の体は、足の裏からおでこまで
「筋膜」という膜でつながっています。
足の裏の筋肉の硬直は上半身の動きにも
大きく影響するのです。
だからイチロー選手をはじめとした、
一流のアスリートたちは共通して、
足のケアを欠かしません。
アスリートの中にも足の裏を痛めたり、
足首をねんざしたりする人は多いです。
FMT整体に来院する患者さんに
いろいろとたずねると、どうやら
スパイクが原因の1つのようです。
スパイクを履くと、足が滑りにくくなる反面、
地面を引っかいて力を発揮するような動作を
するようになります。
本来、人間の体は地面からの反発力を利用して、
力を得るように設計されているので、
この地面を引っかくような動作が
下半身に負担をかけてしまいます。
またスパイクの中で足がずれないようにと、
靴のひもを強く締めている人が多いです。
しかし、これは足の筋肉に
非常に負担をかけてしまいます。
足の指は目で見るだけでは、
足の10分の1くらいの長さしかなくて、
足先の方にチョコンと引っ付いている
だけのように見えるのですが、
実際は足の半分くらいまでが、
足の指なのです。
足の骨を見るとよく分かります。
実は着地したり、蹴りだしたりするときに、
この骨が柔軟に動いてバランスをとったり、
力を発揮したりできます。
けれども、スパイクのひもを強くしめて、
足の指が動かないように固めてしまうと、
足の裏の筋肉や靭帯に大きな負担をかけてしまいます。
イチロー選手が試合後に裸足で歩くのは、
試合中に固まった足の筋肉や関節を
柔軟にするためかもしれません。
以前もブログで紹介したことがある、
メキシコの山岳地帯に住む
ララムリという民族は、
ほとんど裸足の状態で
(手作りのサンダルを履いて)
毎日数十キロを歩き、
ときには1日に100キロ近い距離を、
走る練習をすることなく
走りきってしまいます。
しかし、彼らは足をケガすることが
非常に少ないのだそうです。
日本では一般的な、いわゆる、
スポーツ障害というものを
経験したことがないそうです。
彼らは足を靴で覆って保護したりせず、
常に裸足のような状態で、
起伏のある山道を歩き回って、
鍛えられているのです。
私たちは常に裸足でいることはできなくても、
ときには足を靴などで覆わずに解放してあげて、
使ってあげることも必要です。
野球選手でなくても、アスリートであれば、
練習後に裸足で歩くことをケアとして
とり入れるといいかもしれません。
中村 宇博
2012年1月27日金曜日
ケガは素晴らしいチャンス②
「なんで同じ部活の人は、
思いっきりダッシュをしたあと、
急ブレーキをかけて反転したりして、
すごく負担をかけるようなことをして、
しかも、あまりいい動き方をしている
とは思えないのに、ケガをしないんだろう。
何で俺だけがケガをするんだろう」
もうかれこれ半年近くバスケットの練習が
できていない高校生のNくんが、
そうぼやいていました。
彼は自分なりに色々と体に
負担のかからない動き方を研究したり、
それを身につけようと、
自力で練習をしているのですが、
そう簡単にそのような動作を
身につけることはできないので、
非常に苦しんでいます。
「自分だけ何でこんな目に合うのだろう」
と落ち込んでいました。
「でも、先生はNくんは
とても恵まれていると思うよ。
あとで大きな成功をおさめる人って、
多くの場合は挫折を経験しているんだよ」
「そうなんですか?」
「尊敬しているスポーツ選手はいないの?」
「んー、イチロー選手かな」
(彼はバスケットマンなのですが笑)
「イチロー選手は高校生の時に、
交通事故にあって1か月半もの間、
松葉杖で生活をしていたんだよ。
しかも、当時ピッチャーだった
イチロー選手には致命的な後遺症が
残ってしまって、早い球が投げられなく
なってしまったんだよ」
「えっ!?そうなんですか?」
「でも、イチロー選手は、この事故を
きっかけに外野手に転向したんだよ。
もし、事故に合わなかったら、
今のイチロー選手はなかったよね」
「確かに周りの人たちと比べて、
自分だけがケガをして苦しんでいる
ことが、不公平なように感じるかも
しれないけれど、
何がめぐまれてて、何が不幸なのか、
分からないよね。
先生はNくんが今ケガをして、
悩んで試行錯誤していることは、
とてもいいことだと思うよ。
後で大きな成功をおさめる人って、
必ずその前にどん底の時期を味わって
いるのだから。
その逆境を乗り越えて、
心と体の強さを手に入れることが
できるのは、そういう苦しさを
与えられた人だけなんだよ」
なんて偉そうなことを言いますが、
私も大学のときにケガをして、
本当に苦しい思いをしました。
けれども、そのすべての経験が、
今は施術家として活きています。
現在、苦しみの真っただ中にいる
人にとっては、その苦しみが
不幸のように感じるかもしれないけれど、
その苦しみをどう未来に活かしていくかは
あなた次第です。
必ず「あのときケガをして良かった」
と思える日が来ることを信じています。
中村 宇博
思いっきりダッシュをしたあと、
急ブレーキをかけて反転したりして、
すごく負担をかけるようなことをして、
しかも、あまりいい動き方をしている
とは思えないのに、ケガをしないんだろう。
何で俺だけがケガをするんだろう」
もうかれこれ半年近くバスケットの練習が
できていない高校生のNくんが、
そうぼやいていました。
彼は自分なりに色々と体に
負担のかからない動き方を研究したり、
それを身につけようと、
自力で練習をしているのですが、
そう簡単にそのような動作を
身につけることはできないので、
非常に苦しんでいます。
「自分だけ何でこんな目に合うのだろう」
と落ち込んでいました。
「でも、先生はNくんは
とても恵まれていると思うよ。
あとで大きな成功をおさめる人って、
多くの場合は挫折を経験しているんだよ」
「そうなんですか?」
「尊敬しているスポーツ選手はいないの?」
「んー、イチロー選手かな」
(彼はバスケットマンなのですが笑)
「イチロー選手は高校生の時に、
交通事故にあって1か月半もの間、
松葉杖で生活をしていたんだよ。
しかも、当時ピッチャーだった
イチロー選手には致命的な後遺症が
残ってしまって、早い球が投げられなく
なってしまったんだよ」
「えっ!?そうなんですか?」
「でも、イチロー選手は、この事故を
きっかけに外野手に転向したんだよ。
もし、事故に合わなかったら、
今のイチロー選手はなかったよね」
「確かに周りの人たちと比べて、
自分だけがケガをして苦しんでいる
ことが、不公平なように感じるかも
しれないけれど、
何がめぐまれてて、何が不幸なのか、
分からないよね。
先生はNくんが今ケガをして、
悩んで試行錯誤していることは、
とてもいいことだと思うよ。
後で大きな成功をおさめる人って、
必ずその前にどん底の時期を味わって
いるのだから。
その逆境を乗り越えて、
心と体の強さを手に入れることが
できるのは、そういう苦しさを
与えられた人だけなんだよ」
なんて偉そうなことを言いますが、
私も大学のときにケガをして、
本当に苦しい思いをしました。
けれども、そのすべての経験が、
今は施術家として活きています。
現在、苦しみの真っただ中にいる
人にとっては、その苦しみが
不幸のように感じるかもしれないけれど、
その苦しみをどう未来に活かしていくかは
あなた次第です。
必ず「あのときケガをして良かった」
と思える日が来ることを信じています。
中村 宇博
2012年1月15日日曜日
右肩を痛めた空手家のNさん
空手をしているNさんは、
ベンチプレス、腕立て伏せなど、
バンバンやって体を鍛えていた。
上半身を大きくして、
パフォーマンスを上げるためだ。
でも、あるときから
肩が痛むようになってきた。
「どうしてだろう」
病院に行くと「原因が分からない」
と言われた。
レントゲンを撮って、
MRIを撮って、CTも撮った。
「ひょっとしたらガンの可能性もある」
と言われて、検査を受けたが
ガンではなかった。
かれこれ2か月近く接骨院に通っているが、
それでも痛みが全然変わらない。
空手の稽古に行っても、突きの練習ができない。
Nさんの奥さんと息子さんは、
FMTに来院されたことがあって、
「FMTに行けばいいのに」
と何度も言われていたそうだ。
でも、男はそう言われると、
気にはなっていてもプライドが邪魔して、
素直にハイとは言えなくなるもの。
なかなか行動を起こそうとしなかった。
ところが同じ空手道場で稽古する仲間が、
「整体に行って娘のひざが良くなった。
たった2回で痛みがなくなった」
と喜んでいるのを聞いて、
「何ていうところに行っているの?」
と聞くと「FMT整体」だと言う。
おどろいて、そんなに良くなるなら、
一度行ってみようということになった。
Nさんは「右肩だけじゃないんです」
と言って、痛みがある箇所を
全部教えてくれた。
稽古中、右人差し指が
相手の肋骨にあたってしまい、
指が伸ばせないくらい痛くなった。
左の肋骨を蹴られてから
痛みがなかなかとれない。
腹筋をしようとすると、
背骨が床に当たって痛い。
周辺を押してみると激痛がする。
と、何十年も空手をつづけてこられる中で、
全身を痛めてきた。
そして、そのたびに完全に治りきらないまま、
稽古を再開してしまうので、どこもかしこも、
痛くなってしまっている。
「じゃあ、今日はまず右肩をみましょう」
と言って、痛みのある動作を確認した。
腕を前方に上げていくと、90度くらいで、
肩と鎖骨のつなぎめの当たりが痛む。
そして、腕を後ろに回そうとすると、
同じように痛む。
いずれにせよ、肩の周りの筋肉が、
相当硬くなっているようで、
動きがぎこちない。
まずは肩の動きを邪魔する筋肉を
ゆるめていった。
施術開始から2分後、
「もう一度、痛みが出る動きを
やってみてください」
「、、、さっきと変わらないです。
、、、ん、でも、、、あれ?、、
さっきと痛みは変わらないんですが、
動かしやすくなっています。
あっ、、、後ろに腕を回したときは、
突っ張ったような痛みがなくなってます」
と不思議そうにしている。
Nさんは空手の稽古、ベンチプレス、
腕立て伏せなどをしてきて、
肩周りの筋肉が発達していた。
いかにも体を鍛えています、
というのが外見から分かる。
しかし、その鍛えて発達した筋肉が
肩の関節の動きを邪魔していて、
痛みにつながっていたのだ。
この原因はレントゲンを撮っても、
CTを撮っても、映るものではないので、
病院の先生も分からない。
眼で見て、体に触れて、動かしてもらえば
分かることなのだが、残念ながら
それをしてくれる先生はいない。
原因がハッキリ分かれば、
痛みが軽減するのも早い。
さらに施術をつづけること5分、
「あっ!さっきよりも楽になっています」
FMTでは痛みを数字で表しますが、
「さっき10だったとしたら
7くらいになってます」
2か月間、接骨院に行っても
治らなかった痛みでも、
正しく原因に働きをかけることができれば、
その場で痛みが軽減する。
今回はここで施術を終了した。
体を鍛えること=パフォーマンスUP
につながるとは必ずしも言えない。
Nさんは腕立て伏せ、ベンチプレスが、
痛みの原因になっていた。
正しい方法でやらないと、腕立て伏せや
ベンチプレスはやればやるほど、
ケガをしやすくなるばかりか、
かえってパフォーマンスを
落とすことにもつながりかねない。
今後、ますます明らかになって
くるはずだが、
腹筋、背筋、腕立て伏せ、筋トレ、
ゴムチューブ・ダンベルなどでリハビリ、
痛みをともなったストレッチ、
これらは体に望ましくないトレーニングであり、
もし、現在行っているとしたら、
練習方法の見直しをオススメする。
中村 宇博
ベンチプレス、腕立て伏せなど、
バンバンやって体を鍛えていた。
上半身を大きくして、
パフォーマンスを上げるためだ。
でも、あるときから
肩が痛むようになってきた。
「どうしてだろう」
病院に行くと「原因が分からない」
と言われた。
レントゲンを撮って、
MRIを撮って、CTも撮った。
「ひょっとしたらガンの可能性もある」
と言われて、検査を受けたが
ガンではなかった。
かれこれ2か月近く接骨院に通っているが、
それでも痛みが全然変わらない。
空手の稽古に行っても、突きの練習ができない。
Nさんの奥さんと息子さんは、
FMTに来院されたことがあって、
「FMTに行けばいいのに」
と何度も言われていたそうだ。
でも、男はそう言われると、
気にはなっていてもプライドが邪魔して、
素直にハイとは言えなくなるもの。
なかなか行動を起こそうとしなかった。
ところが同じ空手道場で稽古する仲間が、
「整体に行って娘のひざが良くなった。
たった2回で痛みがなくなった」
と喜んでいるのを聞いて、
「何ていうところに行っているの?」
と聞くと「FMT整体」だと言う。
おどろいて、そんなに良くなるなら、
一度行ってみようということになった。
Nさんは「右肩だけじゃないんです」
と言って、痛みがある箇所を
全部教えてくれた。
稽古中、右人差し指が
相手の肋骨にあたってしまい、
指が伸ばせないくらい痛くなった。
左の肋骨を蹴られてから
痛みがなかなかとれない。
腹筋をしようとすると、
背骨が床に当たって痛い。
周辺を押してみると激痛がする。
と、何十年も空手をつづけてこられる中で、
全身を痛めてきた。
そして、そのたびに完全に治りきらないまま、
稽古を再開してしまうので、どこもかしこも、
痛くなってしまっている。
「じゃあ、今日はまず右肩をみましょう」
と言って、痛みのある動作を確認した。
腕を前方に上げていくと、90度くらいで、
肩と鎖骨のつなぎめの当たりが痛む。
そして、腕を後ろに回そうとすると、
同じように痛む。
いずれにせよ、肩の周りの筋肉が、
相当硬くなっているようで、
動きがぎこちない。
まずは肩の動きを邪魔する筋肉を
ゆるめていった。
施術開始から2分後、
「もう一度、痛みが出る動きを
やってみてください」
「、、、さっきと変わらないです。
、、、ん、でも、、、あれ?、、
さっきと痛みは変わらないんですが、
動かしやすくなっています。
あっ、、、後ろに腕を回したときは、
突っ張ったような痛みがなくなってます」
と不思議そうにしている。
Nさんは空手の稽古、ベンチプレス、
腕立て伏せなどをしてきて、
肩周りの筋肉が発達していた。
いかにも体を鍛えています、
というのが外見から分かる。
しかし、その鍛えて発達した筋肉が
肩の関節の動きを邪魔していて、
痛みにつながっていたのだ。
この原因はレントゲンを撮っても、
CTを撮っても、映るものではないので、
病院の先生も分からない。
眼で見て、体に触れて、動かしてもらえば
分かることなのだが、残念ながら
それをしてくれる先生はいない。
原因がハッキリ分かれば、
痛みが軽減するのも早い。
さらに施術をつづけること5分、
「あっ!さっきよりも楽になっています」
FMTでは痛みを数字で表しますが、
「さっき10だったとしたら
7くらいになってます」
2か月間、接骨院に行っても
治らなかった痛みでも、
正しく原因に働きをかけることができれば、
その場で痛みが軽減する。
今回はここで施術を終了した。
体を鍛えること=パフォーマンスUP
につながるとは必ずしも言えない。
Nさんは腕立て伏せ、ベンチプレスが、
痛みの原因になっていた。
正しい方法でやらないと、腕立て伏せや
ベンチプレスはやればやるほど、
ケガをしやすくなるばかりか、
かえってパフォーマンスを
落とすことにもつながりかねない。
今後、ますます明らかになって
くるはずだが、
腹筋、背筋、腕立て伏せ、筋トレ、
ゴムチューブ・ダンベルなどでリハビリ、
痛みをともなったストレッチ、
これらは体に望ましくないトレーニングであり、
もし、現在行っているとしたら、
練習方法の見直しをオススメする。
中村 宇博
2012年1月8日日曜日
1流アスリートと3流アスリートの差②
昨日の続きです。
まだ読んでいない方は、
先に以下の記事を読んでから、
今日の記事を読んでください。
1流アスリートと3流アスリートの差
あるプロ野球選手が語っていました。
=====
1000本素振りをするのは大切だ。
プロの選手を目指すなら皆やっている。
でも、1000本を何となく素振りするか、
それとも1本1本を、明確な意図や
イメージを持って素振りをするかで、
同じ1000本でも結果は全く変わるんだ。
私は1000本素振りを毎日したが、
1本1本に相手の投手を設定して、
その場面をイメージして、どんな球種を
どのコースに投げてくるかまで
想定してバットを振っていた。
(例えば、相手は楽天の田中投手。
球場は札幌ドーム。
1アウトで、1、2塁で、150キロを
超えるストレートを胸元スレスレに
投げてきた、、、など)
=====
1流、超1流の選手は、人と同じ練習を
していても、意識していることや、
その細かさが全く違うレベルなのです。
もし、あなたが超1流の選手になりたければ、
人と同じレベルで練習をしていてはいけません。
周りの人たちと同じことをしながらも、
もっと細かく意識をすることを
増やすのです。
中村 宇博
まだ読んでいない方は、
先に以下の記事を読んでから、
今日の記事を読んでください。
1流アスリートと3流アスリートの差
あるプロ野球選手が語っていました。
=====
1000本素振りをするのは大切だ。
プロの選手を目指すなら皆やっている。
でも、1000本を何となく素振りするか、
それとも1本1本を、明確な意図や
イメージを持って素振りをするかで、
同じ1000本でも結果は全く変わるんだ。
私は1000本素振りを毎日したが、
1本1本に相手の投手を設定して、
その場面をイメージして、どんな球種を
どのコースに投げてくるかまで
想定してバットを振っていた。
(例えば、相手は楽天の田中投手。
球場は札幌ドーム。
1アウトで、1、2塁で、150キロを
超えるストレートを胸元スレスレに
投げてきた、、、など)
=====
1流、超1流の選手は、人と同じ練習を
していても、意識していることや、
その細かさが全く違うレベルなのです。
もし、あなたが超1流の選手になりたければ、
人と同じレベルで練習をしていてはいけません。
周りの人たちと同じことをしながらも、
もっと細かく意識をすることを
増やすのです。
中村 宇博
2012年1月7日土曜日
1流アスリートと3流アスリートの差
「1流アスリート」
と
「3流アスリート」
の違いは何だと思いますか?
またプロの選手でも結果を残して、
ずっと活躍しつづけられる人と、
2軍どまりの人とに分けられますが、
「1流アスリート」
と
「"超"1流アスリート」
の差を分ける要素は何だと思いますか?
いろいろの要素があると思いますが、
そこには「才能」「センス」の一言では
片付けられない明確な差があるのです。
そして、現在、3流アスリートの人、
もしくは1流ではあるけれど、
"超"1流アスリートではない人は、
この差を知って、毎日練習をすれば、
限りなくその差を埋めることができます。
もし、今、自分の限界を感じて、
「俺は才能がないんだ」と悩んでいるなら、
ぜひ明日の記事は
欠かさずチェックしてください。
中村 宇博
と
「3流アスリート」
の違いは何だと思いますか?
またプロの選手でも結果を残して、
ずっと活躍しつづけられる人と、
2軍どまりの人とに分けられますが、
「1流アスリート」
と
「"超"1流アスリート」
の差を分ける要素は何だと思いますか?
いろいろの要素があると思いますが、
そこには「才能」「センス」の一言では
片付けられない明確な差があるのです。
そして、現在、3流アスリートの人、
もしくは1流ではあるけれど、
"超"1流アスリートではない人は、
この差を知って、毎日練習をすれば、
限りなくその差を埋めることができます。
もし、今、自分の限界を感じて、
「俺は才能がないんだ」と悩んでいるなら、
ぜひ明日の記事は
欠かさずチェックしてください。
中村 宇博
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